2011年2月28日月曜日

春休み明け

休暇明けの初日。
家を出る時間(午前8時)にもう外が明るかったので驚いた。
休み前にはまだ暗かったのに…。
こうしてどんどん日が長くなって行き、3月末には再びサマータイムに突入するのだ。

…とはいえ「光の春」で、気温はまだまだ低い。2℃あるかないか。
うっかり手袋を忘れてきてしまった。駐車場から校舎までの少しの距離でもキンキンする。
明日はごまめだけでなくこまめにも帽子をかぶせよう。


オンライン書店のポイントの有効期限が今日までだったのに気付いた。
日本時間の深夜12時まで、ということは、こちらの夕方4時まで。慌てて注文する。
そろそろ与えようかな…と思って目をつけていた、子ども向けの辞典と事典。


学校から帰宅後、昨日博物館でもらった「骨パズル」に挑戦。
クジラ、イルカ、ワニの3種類の骨格(頭部、腹部、ヒレの部分、などと分かれている)を
ハサミで切り抜いて、それぞれの生物のシルエットの上に並べてみる。
よくわからない骨もあり、こまめには難しかったようなので、父の帰宅後に手伝ってもらう
ことにする。


夕飯の支度を済ませてから、
・ひらがな表 音読

トミーの教材より:
  ひらがな線結び カテゴリー分類、基本動詞

  ひらがななぞり書き ひなまつり(4)


今日は何やら態度が反抗的だったこまめ。
こちらが聞いたことにいちいちプンスカ怒ったような口調で返答したかと思えば、意味もなく
突然ベーッと舌を突き出してきたり…。
悪いと思ったら深々と丁寧におじぎをしながら「ごめんなさい」と謝ったりもする。
しかし次の瞬間にはもう忘れていて、やるなと言ったことを当てつけのように繰り返したり。
いちいち真剣に叱り飛ばす私も大人げないのかもしれないが…。 ハァ…。

2011年2月27日日曜日

ライデン自然史博物館

春休みのメインイベントとして計画していた博物館遠足に行ってきた。

こまめのクラスの仲良しPくんと、そのご両親、そして2歳の妹Lちゃんと一緒。
土日だけ使える1日乗り放題の「青春18きっぷ」のような特売切符が手に入ったので、滅多に
乗らない電車でお出かけ、というのも楽しみのひとつ。
あいにくの雨模様だったが、朝から張り切って出かけた。
(バタバタしていてカメラを忘れてしまったのが痛恨の極み…。)

日曜日の9時台で電車もガラガラ。通路をはさんで8人で座れた。
1時間とちょっと電車に揺られる間、外を眺めたりお絵描きしたり、みんないい子にしていた。

ライオンと猟師 by こまめ。ごまめも鉛筆で参加。

検札に来た車掌さんは朗らかなおじさん。
ライデン駅に到着した時のアナウンスは「お子様とお荷物をお忘れにならないよう」!

さて、ライデン駅から歩いて10分足らずのところに自然史博物館「Naturalis」はある。
周囲の水路に葦が植わっていたりして、夏など気持ちの良さそうな所だが、何しろ冷たい風雨
吹きすさぶ中、傘もささずに歩いていたので、大急ぎで館内へ。
着くなりごまめは昼寝タイムにさしかかり、昼食までバギーで熟睡。

まずは目玉である常設の恐竜やマンモスの化石を見る。
部屋全体を使った3次元の進化樹形図や、地球上の生物の歴史を辿れるパネルなどもある。
生物学を勉強したかったのに叶わなかったという父がこまめ&Pくんにいろいろと解説していた。
小学校教諭であるPくんのお母さんも、本職だけに解説は得意のようだったので、母は完全に
おまかせモードで楽させてもらった。

それから特設の水棲哺乳類(クジラ、イルカ、シャチ、イッカクなど)展へ。

期間限定のこの展示、受付でクイズカードと質問内容に関連した模型(イルカやシャチの模型
だったり、実物大の骨格の一部だったり)を借りて、展示の中から答えを探す…という企画で、
ただ見るだけの展示よりもアクティブに関われるとあって子ども達の印象にも残ったようだ。
母が今まで知らなくて「へ〜」と思ったのは、生まれたばかりのクジラやイルカの赤ちゃんには
海面に向かう本能があり、母親もそれを助けてすぐさま海面に向かわせるとのこと。
ナゼでしょう? それは… 呼吸させるため!
そうでした、エラ呼吸じゃないので空気がないとダメなのでした。

展示室内を何周もするうちに、段々混み始めたので、少し早めのお昼を食べることにする。
ここの喫茶コーナーは持ち込みOKとのことだったので、お弁当持参で。
丸パンに玉子サラダなどいろいろはさんだものとミニトマトを持って行った。

食後はその他の展示室へ。
地球の成り立ち、火山や火成岩のことなどは、地学が好きだった母にはたまらなく懐かしい。
たくさんの生物標本には、動物好きのごまめが一番反応していた。
「がーがー」という新しい言葉も出た〜!

こまめはPくんとずっと一緒に展示を見て回ったり追いかけっこしたり。
ごまめは妹のLちゃんになついて、小さい子同士楽しそうに遊んでいた。
大人が4人もいるので監視する分にも気楽で、おしゃべりもまた楽しかった。
3時にライデンを去り、4時には地元へ。充実した1日だった!
今日の大成功に味をしめ、次回はアムステルダムにあるサイエンスミュージアムNEMOなんかも
いいですね、と言って解散となったのだった。

帰りの電車で描いたのは、3階建ての電車。


ちなみに、ライデンは歴史ある大学の街。
自然史博物館の他にも、民俗学博物館大学付属植物園、それから日本とゆかりの深い
シーボルトハウスなどがある。
 →ライデン観光案内(オランダ政府観光局/日本語)

2011年2月26日土曜日

赤ちゃん好きの赤ちゃん

先日借りた恐竜本を父と一緒に見ていたこまめ。
ちょっと探してみたら、恐竜関係の映像があったので見てみることにする。

デジタル教材 小6理科より
 『恐竜が最も栄えたジュラ紀
 『恐竜は群れで暮らしていた
 『恐竜の歴史
   短いCG映像などが見られた。
   6年生向けなので解説の内容はこまめにはさっぱり…なので母が簡単に説明する。

  電車に乗る時のマナー、電車の運転士の仕事など。
   こちらはバッチリこまめ向き。
   明日の遠足(電車で博物館に行く予定)に備えて、恰好のテーマ。

・ひらがな表 音読 
   恐竜(ステゴザウルス)の模型と一緒に、ダミ声で。


・ひらがなワーク
 「な」のつく言葉 線結び


トミーの教材より:
  ひらがな線結び カテゴリー分類、基本動詞

  ひらがななぞり書き ひなまつり(3)


昼ごはんの後、読み聞かせ『ちいさいおうち
   昨日の続き。


午後、昨日一緒に遊んだYちゃんの家に、生まれたばかりの弟くんのお祝いに行く。
新生児のちっちゃいこと!
こまめはちらっと見ただけでYちゃんのお部屋へ遊びに行ってしまった。
ごまめはというと… 
母が抱いて「ほ〜ら、赤ちゃんですよ〜」と呼ぶと、たちまち飛んできた!
そして手を伸ばしてあちこちさわろう(撫でよう)としたり頬ずりするかのように抱きついたり。
何せか弱い新生児なのでヒヤヒヤしたが、その熱狂ぶりには感心した。
以前から、赤ちゃん人形をだっこしてよしよししたり、紙オムツやおしり拭きのパッケージの絵に
反応していたりしたので、赤ちゃん好きだろうなあとは思っていたけど、ここまでとは…。


夕方、しばらくぶりに「反対言葉かるた」をやる。
前よりパッと取れる(=対の言葉がわかる)ようになっていた。

それから、読み聞かせ『いばらひめ』。


晩ごはんの後、YouTubeで歌の動画を見る。
『ひょっこりひょうたん島』。懐かしの白黒アニメ版と、今風のモーニング娘。版の2種類。
母は久里洋二のアニメにシビれたが、こまめは当然かわゆくてノリのいいダンスに夢中。
何度も繰り返し見たがったので、ついでに他のモーニング娘。の曲もいくつか見てみる。
こういうのこそ「日本っていいな、もっと知りたいな!」と思うきっかけになるだろうから、
あなどれない。誰が誰やらさっぱりわからん母なのだが…(汗)

2011年2月25日金曜日

こまめ式写経

朝食後、自主的に書き取りを始めたこまめ。
先日の『かたつむり』の完全版、ついに完成!


こまめが食卓で何かやっていると必ず「自分もやる〜」と寄ってくるごまめ。
色鉛筆やクレヨンでせっせと書き物。
一筆ごとにクレヨンをケースにしまい→フタをして→母に絵を見せ→またクレヨンを取り出して
→一筆描いて→…の無限ループ。けっこう煩雑な手続きなのである。
今日は上記に加えて「描いた紙をたたんでケースにしまう」という手順も加わった。


ごまめが昼寝に突入した後も延々と書き取りを続けていたこまめ。粘着根性ここにあり…。


何しろ一字ずつゆっくり丁寧に書き写していくので、かれこれ1時間半ぐらいは粘ってやっていた
だろうか。初めてのカタカナが登場したところでついに集中力も切れたのか、打ち切りになった。
既に耳から覚えている歌の歌詞なので、初めての文字もどう読むのかわかっている。
たまたま自分で編み出したこの方法、50音順に1字ずつ練習して行くよりは、こまめには合って
いるようだ。

  友達の家に遊びに行く時の心得、おじゃましますの挨拶の仕方、パティシエの仕事など。
   小学生でも今日び「ケーキ屋さん」とは呼ばないのか…。スウィーツとか言うのかな…。

・読み聞かせ『ちいさいおうち
   ごまめが目を覚まして泣いたので、途中まで。


午後は、近くのお友達の家へ、別のお友達も誘って遊びに行く。
女の子ばっかり5人で楽しく遊ぶ。
ままごと、お医者さんごっこ、お店屋さんごっこなど。
上記番組の影響で、ご挨拶もバッチリ。深々とおじき。

夕方、帰る時間になって、誘ってきたお友達Yちゃんともっと遊びたいと言う。
Yちゃんのお母さんと電話で相談して、家で一緒に晩ごはんを食べることにする。春休みだしね。
たまたま父の帰りがいつもより遅かったのと、ノンストップで遊んで疲れたごまめが寝付いて
しまったのとで、母・こまめ・Yちゃんの3人で食べ始める。
あれやこれやおしゃべりしながら、母も楽しかった。

2011年2月24日木曜日

2日ぶりは久しぶり

昨日なごり雪が降ったかと思ったら、今日は濃い霧。
1泊の予定が、楽しく2泊してきたこまめが帰宅した。
本人は詳しくは語らないが、おじいちゃんによるといい子にしていたとのこと。

「きょうはなんにちやったっけ〜」と言うので、カレンダーを見るところからいつもの
取り組みを始めることにする。

・カレンダーで日付確認

・ひらがな表 音読


   今日で終了。
   1〜70の点を結ぶのも裏側の色ぬりも、楽しんではやっていたが、レベル的にはもう
   簡単すぎて物足りない感じだったので、半分(奇数頁)だけやって残りはごまめ用に
   残しておいてある。

トミーの教材より:
  ひらがな線結び カテゴリー分類、お風呂関係の動詞

  ひらがななぞり書き ひなまつり(2)、からだ(2)


昼寝から覚めてこまめを見つけたごまめは大喜び!
こまめもお泊まり中ごまめがいなくて寂しかったと言っていた。

午後は、仲良しのお友達の家に遊びに行く。
こまめ&ごまめそれぞれに数ヶ月ちがいの同い年の男の子がいて、こまめが赤ちゃんの頃
からのお付き合い。
クッキーの型抜きをさせてもらったり、新学期に授業でやる予定の恐竜についての本や模型
を貸してもらったり。
ごまめはごまめで弟クンに近づいていって抱きつこうとしたり(笑)積極的に楽しんでいた。
母もいっぱいおしゃべりしてすっかり和んで帰ってきた。

夕方、DVD『アルプスの少女ハイジ』

2011年2月23日水曜日

文体練習

このブログの文体は、読んでの通り、「です・ます調」(敬体)ではなく「だ・である調」
(常体)である。
始めた当初のブログの性格が「皆様に向けて発信」というよりは「おまめ一家の記録」という
色合いが濃かったからである。メモなので、簡潔に。
ただ、いささかおカタい印象も与えるので、いろいろな方が読んで下さるようになった今、
もう少しソフトに書いた方がいいのではないだろうか…と思うことも時々あるのだが、なんと
なくズルズルとそのままにしてある。


さて、おまめが文体について考えるきっかけとなった本がある。
10年以上前に借りて読んだ『サルでも描けるまんが教室』、通称『サルまん』。
「トレンドのふりかけをパッパと振りかけることで普遍的かつ凡庸なテーマが途端に今ウケ
するものに」という手法などの各種マンガのパターン分析は、マンガに留まらず身の回りの
あらゆる創作物を捉える上で非常に参考になった。
絵柄や下品なギャグなどのせいでPTAには黙殺・敬遠されそうだが、内容的には若いうちに
こそ知っておいてほしいようなことである。(元から洞察力のある人には必要ないが)

同様の理由で愛読している連載が、サイゾーウーマンの『女性誌速攻レビュー』。
サブタイトルには「隠れた珍世界を定点観測」とある。
綿密にカテゴライズされた女性誌の読者の世界観をこれでもかと見せてくれるオムニバス作品
のような連載である。
このようなタコ壷化現象の一部が原宿のゴスロリ系や渋谷のギャル系などの写真を通して海外
にも紹介されキッチュとして認知されているが、このレビューを見る限り、壷の種類と階層は
もっとずっと多そうである。
ひとくちに「キレイになりたい」と言っても、ギャル系ママと財力のある中年婦人とではその
アプローチの仕方も大違い。願望のターゲットも様々で、人ごととして眺めるには痛快極まり
ない。日本のような加速度のついた消費社会から一歩引いたのんきな土地で暮らしているが
ゆえの「対岸の火事」的見物なのかもしれない。

多面体をくるくるとひっくり返して同じことを違う光で見てみるような文学作品には、
レイモン・クノーの『文体練習』がある。単純な設定を99通りにも書き換えてあるのだ。
限られたパーツでいかに奇想天外な表情が出来上がるか、という福笑いのようでもある。
いずれ、こまめがもっと大きくなったら、言葉あそびの延長のような感じでこういった練習
をやってみたいものだと密かに思っている。

ちなみに、語尾を変えるだけなら、OfficeのWordにそのような機能があるらしいですね。

知覚に燃えるごまめの敏感期

今日でごまめは1歳3ヵ月。
ここ最近のブーム、またの名を「敏感期」について記しておこうと思う。


その前にまず「敏感期」の説明をば。
「敏感期」とは、モンテッソーリ教育の基本となる捉え方のひとつで、

 (子どもが)あることに対して特別に情熱を燃やしてかかわる短い限られた時期 

と、『お母さんの「敏感期」』(相良敦子著)というモンテッソーリ入門書には書かれている。
発見者であるオランダの生物学者ド・フリース(1848〜1935)によれば、
 
  全ての生物は幼少期に、自分の将来に必要なことのために、あることへの感受性が非常に
  敏感になり、それを環境の中に見つけだし、強烈にかかわっていく特別の短い時期がある。
  そのことを獲得すると、その感受性は鈍感になり、また次のものへの感受性が高まる
                          (『お母さんの「敏感期」』より)

…ということだそうで、ド・フリースに勧められてモンテッソーリは人間の子どもを自分の
目で観察することになったそうで、その結果、次のような結論に達した。

  子どもはその感受性が強い時期に、その知能の獲得をし遂げるのです。
  ……この感受性の期間に、それが及ぶ範囲の能力の獲得がすめば、初めて無関心と怠惰の
  ヴェールが子どもの心の上に覆いかぶさります。しかし、こういう情熱の一つが消えるか
  消えないかに、もう次の炎が点火されます。こうして子どもは次々と新領域を獲得してい
  きます。
  ……この感受期が過ぎ去ると、その後の能力獲得は、頭を使う活動、すなわち意思の力を
  用いての努力によらねば達成できません。          (『幼児の秘密』より)
 
実際そばについている大人にとっては、以下の心構えが一番参考になる。

  モンテッソーリ教育が「敏感期」というとき、それは燃え上がる命の輝きが特徴です。
  ……それが敏感期だからなのだと知っていれば大人は感動しますが、敏感期のことを知らな
  ければ見過ごしてしまったり、苛立たしく思ったりするでしょう。
                          (『お母さんの「敏感期」』より)

具体的には、例えば何かを順々に並べなくては気が済まなかったり、延々とハサミで短冊を切る
作業に熱中していたり、飽きもせずにフタの開け閉めをやっていたり、蛇口から出てくる水の
感触を味わい尽くすべく洗面所にこもったり、そういったこと。
知らなければ「早くして〜」「変な所にこだわってグズグズしないで〜」と思ってしまいそうな
ところだが、そうと知っていれば「なるほどこれか」と見守る余裕も出るというわけ。

(モンテッソーリ教育の重要な概念としての敏感期について、さらに詳しくはこちらを参考に)



さて、ごまめがここ最近夢中になっているものにはいくつかあるのだが、その中でも特に顕著な
ものをふたつ。

まずは「匂いの敏感期」。
「ちょっとクンクン」という感じではなく、鼻のところに持って行ってしばし深呼吸するような
熱心さ。その辺に手を近づけると、なぜか自動的に指を吸ってしまうようで、ちょっとマヌケな
見た目なのだが、本人は真剣そのもの。
さらにマヌケなのが、パンや果物などの食べ物の匂いをかぐ時。食べ物を持って口元まで持って
行きながら、口に入るのは親指で、食べ物は鼻へ…。

お気に入りの毛布やガーゼのハンカチ、母の手、洗濯したての洗濯物などの他に、香り付きの
紅茶の袋がよろしいようで、いつも古新聞の箱から出してくる。
左の「トルコ風アップルティー」が一番人気。甘〜いイチゴの香りの方が好きそうだと思って
いたから、意外だった。


そして、もうひとつのブームは、これは何と名づけたものか…「液体入り容器の敏感期」とでも
しておこう。
瓶が立つということも面白いし、手に持った瓶の中でシャカシャカと液体が動くのも面白いし、
ゆっくり動かしたときの重心の移動も面白い。とにかく非常に惹き付けられる存在のようで、
よく振り回している。
ガラスの瓶(中身入り)にも興味を示したのだが危ないので以下の3本(約300ml)を用意して
やったところ、真ん中のものが一番気に入った様子。おそらく水の量が関係していると思われる。
(左の瓶はほぼ満タン)


匂いも瓶も、ある時期がきたらパタッとやらなくなるであろうことは目に見えている。
そうやって「世界の感触」を次から次へと知覚中なのだろう。

2011年2月22日火曜日

こまめのいない午後

朝も早よからこまめの歯科検診。近所の歯医者さんまで歩いて行く。
このところの寒の戻りで、外の気温は−6℃ほど。
帽子に手袋・マフラーで出かけたが、鼻からほっぺたにかけて真っ赤になったこまめ。
「(鼻が)いたくてもうあるけない!」などとぬかす。
普段車で登下校しているので、徒歩や自転車通学の人はもっと寒いのだぞと言って聞かせる。
まあ確かに母も耳がちぎれそうに感じたけどね…。

一旦帰宅して「すうじあそび」を1枚やってから、隣の市に住むおじいちゃんのところへ。
今日はお泊まりさせてもらう約束なのだ。
ひとりっ子気分満喫で、たっぷり甘えて来るんだろう。年に数回のお楽しみ。
普段家では絶対与えないような甘いものや炭酸ジュースなども出てくるようだが、まあたまの
ことだし、と目をつぶる。
自分もおばあちゃんちではお風呂上がりのカルピスがOKでうれしかったもんな。

ごまめも寝てしまい、とっても静かな午後…。

2011年2月21日月曜日

「書き」の導入

・切り絵
   ごまめが引っぱり出してきた母の本をパラパラめくっていたこまめが「またたたんだり
  (=折ったり)きったりしたい〜」と言うので、本に載っている切り絵の見本から数点を
   選んで用意した。
   A5の紙(コピー用紙よりやや厚め)を半分に折ってサインペンでさっと下絵を描いて
   渡す。先日の事件があったところなので、ハサミを使うときの約束事をちゃんと守れる
   ようキビシく言い聞かせた上で…。
 



・ひらがな表 音読

  ひらがななぞり書き ひなまつり(1)、からだ(1)
   初めての「書き」の練習プリント。
  「読み」を全てマスターしたわけではないが、この間から何やら書き写したりしているので
   機は熟したと見て始めてみることにした。
   50音順の練習ではなく、季節のトピック等を通して「読み」と語彙の練習も兼ねて進めて
   いってみようと思う。書きながら覚える字もあっていいだろう。

・童謡動画メドレー
   こまめにとって歌は定着しやすいもののようで、『ねこふんじゃった』などのように
   いつの間にやらそらで歌える歌が増えている。


午後にはクラスメートの女の子がお姫様の衣装持参で遊びに来る。
最初はごまめも交えてぬりえをしていたが、ごまめが眠くてぐずり始めたので「お姫様
ワールド」に行ってもらうことにして、母は寝かしつけ。


夕方、読み聞かせ。

「まためいろがしたい」などと言い出すこまめに、別のワークブックを提案してみる。
オランダの5〜7歳向けのもので、内容は簡単な足し算や引き算、読み書きの練習。
問題文をひらがなに書き直したり、イラストのモチーフ名をひらがなで書いてみたり。
ちりも積もれば的な何ともささやかなプラスα…。


晩ごはんの後、再び切り絵。


その後、父と一緒にスマートフォンで遊んでいたこまめ。
「またゲームして〜」と顔をしかめたら、「ゲームとちゃうよ」と。
何かと思ったら、昨日父がインストールしたばかりの日本語練習ソフトなのだった。
ひらがなを一字ずつ指でなぞって練習中。
21世紀ですなあ…。

余談だが、こまめの取り組みぶりに刺激された父は、このままでは置いて行かれると危機感を
抱いたのか、通勤中にMP3などで勉強中の様子。
上記アプリ(その名もズバリ「Obenkyo」)も自分のために入手したと思われる。

2011年2月20日日曜日

伸びゆく芽

なんだかまたまた冷え込んできた。最高気温が1〜2℃。
ちょっぴり緩んできていたのが逆戻りで、木の芽花の芽はビックリしているだろうな。
ごまめが風邪をひいてしまったこともあり、この週末はおとなしく過ごす。

陶器の花瓶に活けっぱなしにしてあったネコヤナギ
ぽろぽろ落ちて来るので、もうおしまいかな…と出してみたら、なんと発根・発芽していた。

光が当たっていなかったのでモヤシみたいな芽。
このままどうなるか観察してみようと思う。


午前中は子供部屋でアイロンビーズの大作に取り組んでいたこまめ。
昼ごはんの後でいつもの取り組み。

・ひらがな表 音読
   いつもとちがう表でやってみた。

  くだもの・やさい(10)、はな(10)
   うたい文句が喧伝するようにこんなもので創造性が育つかどうかははっきり言って「?」
   だが、図鑑代わりに、語彙/知識を広げるために使っている。


   このところガクッと難易度が上がっている。
   分かれ道から「こっちは行き止まり」とわかるまでの距離が長く、その途中でも次々に
   新手の分かれ道があらわれる。母でもパッと見ただけでは無理。


こまめが奮闘している間、ひな飾りを出すことにした。
我が家には、娘が二人もいるというのに、いわゆる雛人形はない。
こまめが赤ちゃんの頃にいただいて大事に取ってある立体カードと、去年のひな祭りに友達と
一緒に作ったお飾りを出してきて飾る。

母が『うれしいひな祭り』を歌っていたら、なぜか突然「あん、する」と言って合掌するこまめ。
短調のメロディーで神妙な気分になってしまったのか? 母の歌い方?? 全くナゾ。
まあいいや…と、ついでにお香を焚くことにする。
手持ちのお香の中から、こまめに好きなのを1本選ばせた。

選んだのは、一番左端の紅いもの。
まずはそのままかがせてみる。「いいにお〜い」とこまめ。
それから火を点ける。火を見て緊張している。
ごまめはゆらゆら動くケムリをつかまえようとしていた。幼児に吸わせていいものかどうか
わからないが…。

写真で見るとシンと静まりかえった瞑想的な感じだが、実際には、ぐずり始めたごまめが
テーブルからクレヨンをケースごと落っことしたり、かなり騒々しかった。


  心配事をうちあける、電話の出方、お医者さんの仕事など。
   母自身は何でもかんでも親に話す子どもではなかった。こまめ&ごまめはどうかな…。
   もちろん話してくれるとうれしいけれど、母でなくても父でもいいし、例のRさんでも
   いいし、身近にそういったことを受け止めてくれる大人がいるということをわかって
   いてほしいと思う。

・読み聞かせ『里山のおくりもの
   秋に里帰りした時、田んぼでお米を見たり芋掘りなどを体験してきたこまめに、
   そういったことを忘れてほしくないな、と思って『おおきなおおきなおいも』と共に
   買った写真絵本。内容は、滋賀の田舎の棚田の四季で、日本の原風景といった感じ。
   文章は、量は多くはないのだが幼児向けではなく、逆にそれが良いように思う。
  「いのちって何?」などと聞いてくるこまめに説明するのもまた楽し。
   難しいんだけどね…。


母がごまめを寝かしつけている間に父とこまめは買物に行ってしまった。
やれやれやっと寝た、と居間に戻ってみると、テーブルの上にこんなものが。

いつのまにこんなことができるようになっていたんだろう?
ところどころ抜けているのがまた今のこまめらしくていい。
縦書きをそのまま写さずに横書きに直してあるのは、日頃オランダ語のabcを横書きで書く癖が
ついているからだろうか。
こまめの中の「伸びゆく芽」を感じた出来事。

2011年2月19日土曜日

稲→お米→ごはん

朝ごはんの後、またまたごまめに絵本を読んでやろうとしていたこまめ。
きゅっ きゅっ きゅっ』に始まり、ごまめがどこかに行ってしまった後も『いやだいやだ
ねないこだれだ』などに挑戦していた。
何度も繰り返し出てくるのになかなか頭に入らない字もあるようだが、読んでみようという
その心意気が大事。

しばらくしたら、横でごまめが「ゔ、ゔ、ゔ」と何やらうなっているのが聞こえてきた。
一字一字拾ってゆくこまめの読み方をまねしているらしい。ご丁寧に頁を指でなぞりながら。


・ひらがな表 音読

  ひらがな線結び 医療用語、カテゴリー分類、基本動詞(2)
   動詞のものは、添削のついでに助詞も書き加える。いすすわる、でんわかける、
   くれよんかく、ぴあのひく、など。
   普段の日常会話の中では省いてしまいがちだが、こういうのは本当に慣れの問題だと、
   いまだにオランダ語・英語の前置詞の組み合わせが覚えきれない母は思うのだった。


・指の呼称おさらい、ゆびあそびうた

  お手伝い、お米の研ぎ方、コメ農家の仕事など。
   去年の秋に日本に帰った際、たまたま近くの田んぼで収穫前のお米を見ることができた
   のだが、そのことも覚えていたようだった。


・読み聞かせ『ぐりとぐらのおおそうじ
   昨日の掃除に合わせて。
   あまりに奇抜ですてきなアイデアに、初めて読み聞かせたときは爆笑したっけ。
   それから、このお話でも大掃除は「春の煤払い」ということになっているから、
   年末でなくてもいいのだ!


上記の教育番組を見て、自分もお米をといでみたいと言うので、やらせてみた。
お米はトルコ米。遠くの日本食材店まで行かずとも近所のスーパーで手に入る。タイ米よりは
日本米に近く、値段も日本米の半分以下。
番組とはちょっとちがうよ、と言いおいて、いつもの我が家流のやり方で。
お釜ではなく、ザルに入れて流水で研ぎ洗いする。そのままザルに上げてしばらくおく。
一粒かじってみたいというので好きにさせたら、パスタの味がすると言う。
お米の感触も面白かったようだ。
しばらくしてからお釜にお米を入れ、水を計量して入れ、炊飯器にセットし、ふたを閉める。
ここでまた少し放置。その後スイッチを入れる。…というところまでやってもらった。

炊けたら、炊飯器のふたを開けて炊きたてのごはんの匂いをかがせてみる。湯気もわもわ。
おにぎりをたくさん作って、のりを巻いてもらった。
取り皿やお箸などをテーブルに運んだり、たくさんお手伝いできたできた。
そして案の定、食べること食べること。ごまめもたくさん食べた。

2011年2月18日金曜日

小さいトサカ

昨日、ちょっとした事件があった。

ごまめを寝室で寝かしつけていると、風呂場からこまめの泣き声が聞こえてくる。
父と寝支度をしていたはずだが、何事か…と耳をすませていたら、父が寝室に報告に来た。
こまめがふざけて自分の髪を切ったらしい、と。
泣いていたのは、それがバレてしまったかららしい。


そう言われてみれば、母が晩ごはんの支度をしていた時、ハサミやのりを使って工作をしていた
こまめが何度か「ごみ〜」と台所のゴミ箱に捨てにきていた。
この前見た教育番組の影響かな、えらいえらいと単純に感心していた。
今考えてみたら、その「ごみ」がバッサリやった髪だったわけである。
父がゴミ箱をあさったところ、けっこうな束が出てきたと言う。
さて、どうしたもんか。
とりあえず「ハサミ禁固の刑」を言い渡し、もう遅かったこともあり、寝に行かせた。

父はとても心配していた。
これは、何かのサインじゃないか…?
ごまめばかりでなく自分もかまってほしいというサインじゃないのか…?と。
即座にそれはありえないと思った。
この所、こまめとふたりで何かに取り組んだり話をしたりする密な時間を共有しているので、
ほったらかされているように感じているはずがない。(むしろその間ごまめが横にうっちゃら
れているような…)

まあきっと子どもにはありがちないたずらで、心配するほどのことではないだろう…と直感で
確信しつつ、父を説得するために参考になる情報をちょっくら収集してみるか、と検索して
みたところ…

ほいきた、「七五三の一週間前に、せっかく伸ばしたロングヘアを妹とふざけ合って切って
しまった長女が許せません」というトピックが某掲示板で見つかった。
レスポンスは軒並み「そもそも誰のための七五三だと思ってるのだ」「今すぐ長女に謝れ」等々、
ショックと悔しさのあまり娘に暴言を吐いてしまった母親に対して手厳しいものばかりだったが、
案の定「うちでもやりました」というコメントも多かった。中には「自分がやりました」という
人もいた。

かくいう母も、子どもの頃、父親のひげ剃り用のカミソリで遊んでいて、間違って右の眉毛を半分
そり落としてしまったことがあるので、軽い気持ちで「やってもうた」であろうことは容易に想像
がついた。
幸い、ケガに至ったわけでもなく、ごまめの髪に手を出したわけでもない。
当分の間ヘンチクリンな髪型で過ごさないといけない、という罰がもれなくついてきているのだ
から、今回はまあハサミを使う際の注意事項を再度しっかり叩き込んだ上で放免…でもいいかな、
などと思ったりもした。


ハサミに関しては、上記トピックのコメントの中に「親のハサミの管理が悪いから」という意見も
けっこうあったのだが、それについてはちょっと思う所もある。

我が家では、ハサミやのり・色鉛筆・ペン・折り紙などの基本的な工作グッズはいつでもこまめの
気が向いた時に勝手に取り出して使えるようにしてある。
これはモンテッソーリでいうところの自主性にまかせて自立と自律を促すということにつながる。
もちろん、使ったら片付ける・危ないことはしない・テーブルや床を傷つけたり汚したりしない為
に敷物をしいてやること…などの約束事はある。
比較的安心して何でもやらせられるこまめだったから可能だったやり方だとも思う。

ごくまれに、自分のではなくごまめの敷物をのりでベタベタにしてしまったり、ふざけてタイツに
穴を開けてしまったりしたことがあったので、そういった時には罰としてしばらく自由に使うこと
ができないように母が隠したりもした。
今回もやはり「ハサミ禁固刑」は免れなかったのだが、母としては苦渋の選択なのである。
もちろん、大人が一緒の時は使って良いことになっている。


さて、上記七五三事件の諸々のレスポンスの中にひとつ、とても印象に残ったコメントがある
ので、後々になっても読み返せるように、ここに写しておく。

  よほど楽しみにしていらしたことが伝わってきます。
  ところで、他人にそのように台無しにされた経験がとても少ないのでしょうね。
  私は要領が悪く、物ごころついたら、親や弟にいろいろ台無しにされて、ショックを
受けて
  いました
  そういうことが続くと、ショックを受けることは、他人のせいではなくて、自分の心の癖
  と気付きます。
  形あるものも、ないものも、他人に大切にされないということ自体、あたりまえのことです。
  守りきりたいなら、あらゆる敵を想定して、手を打っておく必要があるのです。
  お嬢さんは「切ったらどうなるか」がわかっていないことを、貴女は予想できなかった。
  あなたの落ち度です。
  冷たいようですが、それが事実です。
  せめて髪の毛だけですんで、よかったと思います。
  準備が水の泡だなんて、これからいくらでもありますよ。
  ここで頭を使うのです。
  なんとか別の髪型をプロに考えてもらって、もっとすてきにしましょう。
  髪飾りを買いなおしてもいい。
  ここでめげたら貴女は「本気」じゃないってことです。
  あらゆる手を使って、七五三を成功させなさい。
  いじけている暇はないです。(ハンドルネーム「幼いね」)

まさに目からウロコ。 
「片付けてなかった自分の落ち度」「監督不行き届き」というのはよく見かけるし、母もだいたい
そう思って諦めるのだが、これは更にその一歩先を行っている。
感情的に怒ってしまうことが、以前に比べて減ったとはいえまだ時々ある母なので、そんな時は
これを思い出そう。
そして、「本気を出して」状況を好転させるべく努力すること。


それから、「いたずら」について調べていてこんな面白いものも発見。
高校の先生(京大出身)が「東大は真面目な秀才の集団、京大は天才と紙一重のキ●ガイの集団」
と言っていたことが思い出される。
真剣に遊べる人たち、尊敬! 大学当局の反応も素敵! もうこういうノリ、大好き!