2011年4月28日木曜日

今日は何の日

こまめのお迎えから帰ってきたら、玄関の郵便受けの下に封筒が落ちていた。
書籍を送るときのような、少し厚みのある封筒。しかし軽い。
送り主の住所には覚えがなく、最近通販なども利用していない。
封筒の小窓からは宛先が印刷された紙が見えるだけで、中身はまったく見えない。

何だ?誰だ??

時々受け取るごまめ向けの育児用品のサンプルか何かだろうか、とも思ったが、宛名はごまめ
ではなく私である。
はてなマークが飛び交う中、買物帰りだったので食料品を冷蔵庫に片付け、こまめ&ごまめに
おやつを出したりしてからおもむろに開封した。

出てきたものはなんと…








花束でした!!

右が中身。バラが1ダース、傷まないようにプラスチックの容器に収まっている。
左は外側の封筒。中身が透けないようになっているのであった。
案の定、特許商品で、バラはフェアトレードのものだそうだ。

花王国オランダには当然「花キューピット」のような生花の宅配サービスがごまんとあるのだ
が、かさばる生ものなので、在宅でないと受け取れない。
これは不在でもOKな、メール便で送れる花束。
Nさん、面白いものありがとうね!



今はなき実家の裏庭に植わっていたのによく似たやさしい珊瑚色のバラと、
おだやかな午後の日差しと。

こまめは絵を描いてくれた。
最近このくるくるロン毛が流行ってるのだ。
ひらがなも自分で考えて書いたとのこと。うれしいなあ。

タッタ!

1歳5ヵ月のごまめ。
最近になってようやく、よっこいしょっと立ってみる勇気が出てきたようである。

つかまり立ちから手をはなして…というのではなく、しゃがんだ姿勢から立つ、という手順。
少し前に、しりもちついても痛くないからか、大きいベッドの上で練習を始めていた。
ここ数日、板の間でもやってみることにしたらしい。
へっぴり具合が小熊のよう…(笑)

まだ10秒ももたないのだけど、こうやってちょっとずつ「一人立ち」していくのだね。
どんどん赤ちゃんじゃなくなっていくなあ…。
うれしいような、さみしいような。

2011年4月25日月曜日

はるかかなたのにじいろ仲間

開通した九州新幹線のお祝いCMがとっても素敵!

企画のコンセプトが秀逸なのは勿論だけれど、おそらくは予想をはるかに上回ったであろう、
一般の人々の夢いっぱい元気いっぱい特上の笑顔満載のリアクションの賜物だろう。
ジーンとなりつつ、よくよく見てみると、テーマカラーと字体が私たちのサークルのものと
どことなく雰囲気が似ていたのでピピッときた。

新幹線の開通キャンペーンは、九州7県をつなぐということで虹色にしたそうだ。
にじいろ会の名前と色も、スタート時のメンバーが7家族だったということに由来している。
(結成は2009年8月。名称はメンバー内公募で、ロゴ制作はおまめが担当)

色合いのトーンは微妙に違う。
あちらはほのぼの、九州らしい温暖さと人情に厚い感じが出ている。
こちらは「根付く強さ」のある色合いを選んだ。

手作りの会で楽しい時間を共有するよろこび、そして、子ども達のはずむ元気と個性の輝きを
見守り続けたい…等の想いを込めてこのような書体を作ったのだが、な〜んとなく似たような
雰囲気をまとっているのは、九州新幹線のねらいとかぶっている部分もあるからだろう。
それはきっと、つながることのうれしさ。

どこかしら「古き良き昭和」的な空気感も共通しているかもしれない。
冷めてない、という意味で。

2011年4月21日木曜日

チリも積もれば!

オランダのおもろいお友達が、クリック募金のリンクをずらずらっとまとめて下さった。
ご興味のある方は、是非のぞかれてみてください。

こんなことでお金が生まれていくということがすごく不思議だったのだが、企業広告の一環と
捉えると、ナルホド。企業としてもプラスのイメージが浸透していくのは良いことなのだろう。



2011年4月18日月曜日

南の島の大王の目標再確認

このところ、日本語(ひらがな)の取り組みはかなりゆったりペースである。
なんせ天気が良くて…なんてハメハメハみたいな言い訳をしてみる。

週末、教育番組『ふしぎだいすき』を見せたのだが、テーマは「あおむしだいへんしん」。
幼虫・毛虫の類が強烈に苦手な母にとっては恐怖映像でしかない。
番組紹介画面の静止画像すらダメなので、当然、見えないように紙で隠しながら操作。
台所の後片付けしないかんから…という口実のもと、自然科学好きの父と一緒に見てもらった。
洗い物をしながら耳をそばだてていると、こまめの反応(あれ何〜?どうなってるの〜?)に
対して父が絶妙な解説をしているのが聞こえてきた。
いいぞいいぞ、とホクホクしつつ、ふとした疑問がわいた。
こんな場合、番組中では日本語で話されていても、目から入った情報はオランダ語で脳にインプットされるのだろうか?
ま、どっちでもいいが…。


さてそんな折、今更ながら、母の母(こまめの日本のおばあちゃん)から「どうして
日本語を
教えるの?」という質問がきた。

きっかけは、こちらに直接配達してもらえない教材を転送してもらえないか、と頼んだこと。
「転送ぐらいできるけど、なんで…?」ときたわけ。
灯台下暗し、わかってなかったのか…。
これまでも絵本やDVDなど送ってもらっていたが、おもちゃ扱いだったのかもしれない。
「日本語の教材」と聞いて、何やら詰め込みスパルタ風のイメージを持たれてしまったおそれ
がある。そんなことして、こまめのストレスにならないかどうかを気にしているようだったの
で、今一度目標をはっきり伝えておこうと返信した。
以下、そのコピー。(あくまでも、私の考え&我が家の方針ですので…)

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日本語は、こまめのバックグラウンド(アイデンティティ)にとってすごく大事になってくる
ものなので、家庭でできるだけのことはしておきたいと思っています。
ただ、拒否感を持たれては元も子もないので、ストレスにならないように、というのは初期の
頃から気をつけています。
これまでの段階では、反復練習のようなことはほとんどさせず、遊びの要素もいろいろと入れ
て、本人の好きなこと(お絵描き・工作)や気分等も考慮にいれつつ、なるべく変化をつけて
取り組むようにしています。
そうやって素地を作っておいたら、後で自分で深めようと思った時の踏み台になるからです。

これまでも、家庭での日常会話や歌、絵本、DVDなどからそこそこ吸収してきました。
ただ、今後成長していくにつれて年齢相応の会話や理解を促そうと思ったら、読み書きは外せ
ないことがわかりました。大人になっても子どもっぽい話し方しかできなかったら逆にかわ
そうでしょ)
それで、短期的には、今ぼちぼち習得できつつあるひらがなの読みを更にマスターさせてやり
たいと思っています。書きはその後、ぼちぼちでいいかと。
長期的には、自分で本やマンガを読めるようになり、書くこと(及びタイプ)もできるように
なったら、私の助けなくそちらと交流することができるだろうから、それが理想です。

とにかく意識して環境を作ってやらないと…というのは、日本で外国語習得するのがどれほど
手間か考えてもらったらわかるかと思います。
幸い、オランダの小学校には宿題というのものがなく、あれもこれもでアップアップみたいな
ことにはならないので、その辺はご心配なく。
オランダ語の読み書きは、家で何もしてなくても順調に習得しているようです。むしろ上出来、
と担任の先生もこの間の懇談でおっしゃってました。
abcの
練習プリントにひらがなで「こまめ」と記名してあったのには笑ってしまいました。
先生は感心してらしたよ。

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ちなみに、このブログのことはとうの昔に伝えてあるのだが、見ている気配はないようだ。
旧式の携帯だし、パソコンにはまったく興味示さないし、残念だけどしょうがない…。

2011年4月16日土曜日

お弁当 後日談

父から聞いたこぼれ話。
日本式の「おにぎり+おかず」というお弁当を食べるにあたり、やはりオランダ人ならではの
反応を目撃したという。

その一つめが「うす味に慣れてない」ということ。
オランダ人向けということで、通常の我が家の味付けより幾分キツめにしておいたのだが、
それでも淡白に感じる人がいたようだ。(ちなみに普段は関西風味の乳幼児仕様で超薄味)
おにぎりは「中心に具、まわりに味海苔」のものと「ふりかけ入り、まわりに焼海苔」という
組み合わせ。もちろん握る際には手に塩したし、日本人的にはこれだけ食べても全然OK。
ところが、基本的にしょっぱい味好みのオランダでは、うすボンヤリというか味がないように
感じられるらしく、「おしょうゆかけたいわ〜」という人が続出したとのこと。
あらそうでっか…。

二つめは、食べる順番。
日本では、ごはんとおかずを交互に食べる。
おかずの味付けや組み合わせも白飯と一緒に食べることを前提としてある。
ところがオランダは西洋料理の国。前菜→主菜→デザート、と順々に食べる習慣なのである。
で、お弁当も、まずおかずをパクパク食べてしまい、それからおにぎりに手をつける…という
食べ方だったらしい。(上記「おしょうゆほしい」もこれで説明がつくか?)
一応父が「交互に食べるんでっせ」と説明はしておいたらしいが、当の本人も放っておいたら
ごはんを片付けてから好きな肉料理にじっくりとりかかる、といった食べ方をするのだ。

以上、所変われば品変わる…というか、お弁当の食べ方ひとつとっても文化のちがいが透けて
見えて面白かった。

2011年4月15日金曜日

明日につながる今日は昨日からつながっている

今日は、先日に引き続き「お弁当屋さん」になる日。
前回と同じく4人前を用意して、父の会社に持っていってもらった。

本日の献立は以下の通り。
 ・おにぎり2種(おかか&味海苔/わさびふりかけ&焼き海苔)
 ・モロッコインゲンとごぼうの柳川風
 ・さばのみそ煮
 ・3色パプリカのきんぴら
 ・ふかし芋&ごま塩
 ・胡瓜のゆかり甘酢漬け

敬虔なイスラム教徒であるトルコ人のおっちゃんのために、肉抜きメニューで。
(鶏肉ならOKかと思ったら、それすらきちんと精肉されたものじゃないとダメっていうから…。
ややこしいのう。玉子は不問だった)

実は、今日の4人の中に父も入っていたのだが、打ち合わせに来られていた某大学病院の聴覚
センターの所長さんがこの企画に興味を示して下さったそうで、急遽父の分のお弁当をご所望
になられたとのこと。父は喜んでサンドイッチと交換したと言っていた。

そしてついに、父が収益金の入った封筒を携えて帰宅。
ドキドキドキ…。

そしたらなんと、「こんなもんかな」と予測していた額の倍以上、€115(約1万4千円)も
入っていました!!
持ち合わせがなくまた今度払ってくれるという人もいるらしいので、更にもう少し上乗せされ
る予定だとか。ま〜〜〜(涙目)
たった2日、たった8人でこんなに!ま〜〜〜(涙目・以下エンドレスリピート)

 → 最終集計 €138(約1万6千円)となりました!!(4月27日加筆)

たくさんいただいたことも勿論ありがたいけれど、それ以上に、やさしい皆さんのご好意と
「協力を惜しみませんよ」という態度に胸を打たれた。
「すてきなイニシアチブね」「いいアイデアだなあ」等、この企画への賛辞もいただいたし、
単純に「おいしかった〜」と言ってくれるだけで報われた気がした。

募金を送金しただけでは伝わらないかもしれないけれど…
 こんないい人たちが海の彼方にもいるんですよ。
 皆さんが考えたこともないくらい遠くまでつながっているんですよ。
 どうかどうか、今日を生き抜いてください、明日を迎えるために。
…とのメッセージを込めたい。


そもそもこの企画を発案したのは、愛知の友人夫妻のところのお子たちがお手伝いのお駄賃を
募金する、というのを知ったから。
小学生でもできることがあるのだ、知恵を絞れば私にも何かできるはず!と触発された。

もう10年以上前のことだが、その友人に誘われてタンカーから流出した重油を拾いに、日本海
の敦賀湾に行ったことがある。(当時は太平洋側に住んでいた)
その際、地元のおばちゃんがお昼にご当地産の梅干し入りおにぎりを差し入れて下さったのだ
が、そのおいしかったこと!
あのおにぎりみたいに、私も誰かに笑顔や活力の元となるごはんを差し入れたいなあ、と思った
ことも動機のひとつだった。

「外に向かって働きかけていくこと」そして「用の美 - いいものは使うからこそ美しい - 」を
はじめ、たくさんのことを私に教えてくれたH田さん、ありがとう!!


余談:
こまめに「母がなぜ突然お弁当屋さんになったか」ということをかいつまんで説明した。
「集まったお金、どうするかわかる?」と聞いたら、「日本に送るんでしょ〜」と。
更につっこんで聞くと、「波がジャブ〜ンってきてお金なくなっちゃった人にあげるんでしょ」
…って、わかってるやん!
なくなったのはお金だけじゃなくて、お家もおもちゃも、大事なものぜーんぶなのよ。と補足
しておいたが、CNNなどで繰り返し流れていた津波の映像は、地震の何たるかを知らない5歳
の子どもにも強烈な印象を残したようだ。
おそらくニュース画像だけでなく、それを見て絶句したり涙にくれたりする親の姿も。

前進してやる。くじけてたまるか。

身の回りでちょっとした事件があり、自分の未熟さと人間の愚かさに絶望的な気持ちになって
しまった。

もうかれこれ1ヵ月以上、とある家族にいちゃもんをつけられているのだが、今朝ついに
ダメ押しを喰らったのだ。
言い合いになり、立ち去り際にこらえきれずに泣いてしまった。
論破することもできず、柳に風でサラッと受け流すこともできず、泥臭く言い返して玉砕する、
という一番みっともない結果になってしまった。
感情的にパツパツだったとはいえ、こんなことで泣いてしまうぐらいなら、言い返さなければ
よかったのに。
終始冷静に大人な対応をとれなかった自分が本当に情けなく、悔しさでいっぱいになった。

オランダ語で言い返すのも楽ではないが、気持ちさえこもっていれば意は通じる。
この人たちの場合、どのような言葉を駆使しても意思疎通の突破口がまったく見出せず、暗澹
たる気持ちになってしまった。
まるで、イエスキリストのありがたさをイスラム教徒に説くようなものなのだ。或いはその逆。
堂々巡りの同じ議論の繰り返しで、どこまでいっても平行線。
どんなに譲歩しようと、部分的にではあるが陳謝しようと、まるっきり響かない。
相互理解の端緒を見出すのは不可能に思えた。

相手は自分の言いたいことを言うだけで聞く耳をさらさら持っていないことは明らかだった。
相手の言い分は自分の理解の範疇を超えていた。(突き詰めると、アホくさくて開いた口が
ふさがらないという感じ)
どちらが正しいかということはさておいて、こんなにもわかり合えないということがあるのか、
と衝撃的だった。
こんなに人間の無力さを実感したことはかつてない。
希望が人類を救うと信じていたけど、無理解が人類を滅ぼすこともさもありなんと思えた。


そんな絶望的な気付きにノックアウトされてしまった直後、「復興の狼煙(のろし)ポスター
プロジェクト」を知った。
ガツンときた。
胸をゆさぶられた。
あふれるあふれる、人間への希望。
なんて力強く、なんて美しいんだろう。

響く写真やコピーは、その時々自分の置かれている状況によって変わっていくのだろうと思う
が、今、最も心に響いたのは以下のふたつ。

 「前よりいい町にしてやる。」

 「心まで壊されてたまるか。」

なんとなく気持ちが闘うモードになっているのかもしれない。
自分との闘い。
強くなりたい。

2011年4月13日水曜日

ミニ文化祭


今日は、月に一度の読み聞かせ&お遊びの会の日。
今月は「にじいろ文化祭」と題して、日本の絵本や遊びなどを紹介した。
常連メンバーがそれぞれお友達家族を2組までご招待して、いつもの公民館に賑やかに集合。
ゲストは、よちよち歩きの小さい子から4歳ぐらいまでのかわいいお客様とそのお母さん達、
中にはフランスから訪問中のおじいちゃんまで!


まずは、受付と同時に、短冊に毛筆で名前を書いてプレゼント。

今回は大半を事前に予習しておいたので、わりとまともな字になったかな。
「季庵(キアン)」「慈英曇(ジェイドン)」「鞠紗(マリサ)」など。
ついでに日系の子の名前も。


それからみんなでおやつタイム。
おせんべいやおかき、手作りの日の丸クッキーなどを食べる。


おやつの後、1冊目の「2カ国語読み聞かせ」は、おなじみディック・ブルーナのうさこちゃん
シリーズよりうさこちゃんのたんじょうび』。オランダ語版は『Het feest van Nijntje』。

日本語、オランダ語を1ページずつ交互に読んでいく。
もちろん本家オランダでの「うさこちゃん」の認知度は抜群。それを未知の日本語で耳にする
もんだから、面白いやらきょとんとするやら。『ドラえもん』を中国語で聞くような感覚かな?


続いて折り紙のワークショップ。

初心者&小さな子でもお母さんと一緒に簡単に折れるような「チューリップ」や「犬」などを
紹介。
受け身で「見る」「聞く」だけでなく、手を動かしてやれることなので、みな夢中だった。


その延長で、「だまし舟」のマジックショーのようなことをやった。
ゲスト代表で、とあるお母さんに帆先をつまんでもらい、目を閉じて、また開けると…
あら不思議!で、子ども達は大喜び。
後で楽しく遊んでもらえるように、タネを子ども達にゆっくり見せるのがポイント。
たくさん折っておいたものを帰りがけにおみやげとして持って帰ってもらった。


それから2冊目の読み聞かせ、『ぐりとぐら』。
Tip en Top』というタイトルで蘭訳されているのだ。(※絶版、中古のみ)


子ども達の年齢層が思ったより低かったので、全員でやろうかと思っていたじゃんけん大会は
なしにして、大きめの子達(4〜5歳)を集めて片隅でやった。
新聞紙・ハサミ・石ころを用いてルール説明。
とっさに手をグーチョキパーの形にするのが難しそうだった。練習あるのみ?!


会場の一角には、日本の小物や絵本・写真集などを並べたディスプレー台を用意した。



壁に文字の表(ひらがな50字、カタカナ50字、教育漢字1006字)を貼っておいたので、興味を
持ってくれたお母さん達に説明することもできた。



その他、飾っておいたお手玉も実演したし、おもちゃを手に取って遊んでくれているところも
見かけた。


大いに盛り上がる中、グループの主宰者の挨拶があり、恒例の『げんこつやまのたぬきさん』
「またね〜!」とお開きに。
大人も子どもも楽しんでくれたようで、あっという間の2時間だった。
集まった会費(€3/1家族)は、被災地の子ども達を支援している Save the Children に募金
することになっている。
被災地の子ども達が、この子らのように、何の不安もなく笑顔いっぱいで思いっきり遊んだり
おいしいおやつを夢中になって食べたりできる日が一日も早く訪れることを願ってやまない。

届け、おにぎり!

でかい街頭募金活動が終わってからも、細々とできることを模索中

ひとつは「お弁当屋さん」。
父の勤め先の人に日本式のお弁当を買ってもらって、ささやかながらその収益を募金にまわす、
というもの。現金収入のない専業主婦の私ができることはないかいな…と思案して、震災発生
から日の浅い頃より計画中だったのだ。
本当は、炊き出し隊として現地に向かい、寒くひもじい思いをしてる人に食べてもらいたい。
それを間接的に実現する…というわけ。

私のおにぎり、被災地に届け!という気持ちで思いついたこの企画に、職場の皆さんは理解を
示して下さり、日本食に興味津々ということもあり、快く協力してくれることになった。
全部で8人の小ぢんまりした会社とはいえ、普段作り慣れていないお弁当を朝から8人前用意
するのはハードルが高すぎる…と思い、半分ずつ2回に分けてやらせてもらうことにした。

初回の献立は以下の通り。
 ・おにぎり2種(昆布&味海苔/ゆかり&焼き海苔)
 ・鶏肉の甘酢あんかけ&千切りキャベツ
 ・玉子焼き
 ・ほうれん草のおひたし
 ・ミニトマト

配達してくれた父によると、かなり好評だったようだ。
任意のお代は、2回目(金曜日の予定)が終わった時点で持ち帰るから…と。ドキドキ。

 → 結果報告はこちら


もうひとつは、いつもの読み聞かせサークルに外部のお客さんをご招待して、日本の絵本や
遊び、文化を紹介する「ミニ文化祭」。
今日の午後の活動の内容は、また後ほど記事にして上げようと思う。


今晩、アムステルダムArenAでサッカーの慈善試合「アヤックス vs. 清水エスパルスとその
前座コンサートがオランダ赤十字社などの後援で開催される。
街頭募金活動の収益金を赤十字募金した縁で、こちらの関係者(某パパさん)が特大小切手
を手渡すというパフォーマンスがテレビで中継されるとのこと!
夜7時〜というゴールデンタイムにNederland1(日本のNHKみたいなとこ)での放映なので、
在蘭皆さん、お見逃しなく!

2011年4月8日金曜日

第○次反抗期

こまめがこのところまたちょっとおかしい。


基本的に穏やかな性格なのだが、最近はほんの些細なことでですぐに怒ったり泣いたりする。
そんな時の態度はまあそれはそれは反抗的で、うちに中学生なんていたっけ?みたいな感じ。
(本物の中学生をお持ちの親御さんには鼻で笑われるかもしれませんがね…)


これまでにも何度かあったような、成長の階段をホイッと上る準備運動みたいな期間かなあと
思うが、かわいい盛りで注目度の高いごまめにやきもちを焼いたりしてる可能性もある。
叱りとばすよりも、小さなことでも褒めて自己肯定感をできるだけ感じさせてやった方がいい
のかもしれない。
…と、夜になったらひとり静かにそう思うのだけど、昼間はつい対決してしまう母だった…。


写真は、家の横の細い散歩道に咲く、桜とジューンベリー(オランダ名 krentenboompje)。
居間から庭を眺めたら垣根越しに見えるのだが、どちらも今が満開で、絶好の借景!

2011年4月7日木曜日

メディアの目〜オマケ編〜

おまめの家には、購読している全国紙の他に、各戸に無料で配布される地元新聞が何紙か来る。
そのうちの一紙に、街頭募金活動の記事が細ーく載った。

実に細い。
しかも10日も経ってから…。ま、何にもないよりはマシ。
内容は、同じ新聞のウェブ版に載っていたのと同じもの。

ALMERE - 'Niji Iro Kai' betekent 'Regenboogclub' en is een voorleesgroep voor Japans-Nederlandse kinderen in Almere. Afgelopen zaterdag stonden de leden van deze club op het Stadhuisplein om aandacht te vragen voor de rampzalige aardbeving in Japan.

Het deed hen goed, de elf Japanse vrouwen uit Almere. Met de inzamelingsactie voor de aardbeving in Japan probeerden zij uiting te geven aan hun verdriet en hun zorgen om familie. Veel Almeerders op het stadhuisplein lieten hun medeleven en ongerustheid blijken. 'Er werden vragen gesteld over de aardbeving, de tsunami en de ramp met de kerncentrale in Fukushima', aldus de Almeerse Ayumi Saito (32), initiatiefneemster van de inzamelingactie. 'Veel mensen vertelden over hun reizen naar Japan. De belangstelling was hartverwarmend. Japan leeft bij de Almeerders.'

De gevouwen kraanvogels werden met bewondering in ontvangst genomen. En wie dat wilde kreeg zijn of haar naam in prachtige Japanse karakters geschreven. 'Een geslaagde actie, de opbrengst was 2.400 euro en dat gaat direct naar giro 6868 van het Rode Kruis', aldus Ayumi Saito. 'Almere heeft een groot hart. '


2011年4月6日水曜日

日本は新年度

震災以来のあれやこれやで、なし崩し的にグダグダといい加減なものになり下がっていた家庭
学習。これではいかん…と気を取り直した。
折も折、新年度ということで、気持ちも新たに再スタート!

オランダでは、3月31日と4月1日の境目には何にもない。
2月末にあった早春休暇からの学期の、何ということもないど真ん中。
日本では、桜の花びらの舞う中、みんなひとつずつ学年も上がって、晴れやかな時なんだよ〜
とこまめに説明する。

  学校生活の基本、いい返事やきちんとした座り方、椅子工場の仕事など。
   デジタル教材の中で、唯一こまめが等身大で親しみをもって楽しめる番組。
   考えてみたらまだ幼稚園児(年長)なんだもの、しょうがないね。

   小3〜小6が対象の国語番組を試しに見てみた。
   内容は、ことわざや慣用句、オノマトペなど。
   5歳のこまめにはいまひとつわかりにくかったよう。無理して見せなくてもいいや。

   小3向けの理科番組。今回のテーマは「アリの観察」。
   こちらは自然科学の内容だったので、年齢・知識レベルに関係なく面白かったようだ。
   また見たいと言っていた。

新学期の情景が描かれているので『言葉図鑑2 ようすのことば』の4月の頁を見る。

・ひらがなワーク:「う」色ぬり

・『あいうえおの本』より:「う」のつく言葉
   「うみねこ」の名前の由来を話したついでに、YouTubeで鳴き声を聴いてみる。
   「うぐいす」も同様に、YouTubeと、虫の音WORLDで。

・『よみかた絵本』「う」の頁 音読

トミーの教材より:ひらがな線結び
  「たいいくすわり」って何?というので、どういうのか実演。
   ついでに、「あぐら」「せいざ」も教えて、ゲームみたいなことをした。
   (母が問題を出す、こまめがその座り方をする、というのを速くやる)
   できたプリント、自分で花丸したいというのでやらせたら、レースみたいになった…。


幼児の学習素材館より:ひらがななぞり書き
  からだ(5)
   ついでに、これまでにやった身体の各部位の呼称をおさらい。
   「みぎ/ひだり」がまだ怪しいので、クイズがてらケンケンや片足立ちをやる。


それから、水仙の生け替えをやってもらう。
昨日お友達のYちゃんのところに遊びに行って、公道に咲いてるやつを沢山摘んでしまったので
あった…。
「みんなのお花なんだから、本当はダメなんだよ」と諭しておいて、取っちゃったモノは仕方
ないので、ありがたく生けさせてもらった。
今日はすこし切り詰めるため、母が水切りし、こまめが花瓶(コップ)に差した。

白いのは、クロちゃんの霊前にというつもりで飾ったもの。
10日ほど経ってやっときれいに開いてきた。


このところ外で気持ちよく遊べる日が多くなってきて、取り組みの時間をどう確保するかが課題。
これまでのように放課後にやることにすると、流れてしまうことが多いんだよなあ…。
かといって、朝勉するには向いてないリズム(生粋の夜型で、寝起きは機能不全)のこまめだし、
どうしたもんか…。

2011年4月5日火曜日

庭先の春

はらりほろりと、家の庭にもやってきた春。

一番乗りは黄色だった。
まだまだたくさんのつぼみがある。延々と咲き続ける山吹。


これも寒いうちから咲いていた、クリスマスローズ。
この色のと、黒百合みたいな暗い色のと、2株ある。
日当りも良くないのに、よくもまあこんなにというくらい花がついた。


はずれの年はほんのちょっぴりだったのに、今年はよく咲いたアセビ。
今はなき実家(阪神大震災の後、修復されず駐車場になってしまった借家)の玄関脇にも
植わっていた。偶然この庭にも元からあって、とても懐かしい。


摘まないで放っておいたらかわいらしい薹が立ってしまった水菜。
後方にちらりと見えているのが、これまた元から植わっていて時々手を入れてみるのが楽しい
松の木。

鼻先の、足下の、育ちゆくもの達を目にするよろこび。
そのはかなさを、とみに感じるこの春。

2011年4月3日日曜日

気圧の谷 通過中

地震から3週間以上が経った。
当初のショックは少しずつ薄れつつあり、そのかわり何か別の重い気分にすり替わっている
ような気がする。

街頭募金、チャリティー遠足と立て続けにイベントがあり、その間に病気になったクロちゃん
が逝ってしまった。そんな密度濃い日々に放出したアドレナリンが一段落ついたのだろう。
低気圧がやってきた、そんな感じ。

インターネットからの情報で頭がパンパンというのもある。
思いっきり身体を動かしたり、音楽の練習に没頭してみたりしたいと心身が求めている。
こういう時、自然と「型」や「反復」「規律」を求めてしまうのだと気付いた。

ごまめがいてはなかなかスポーツに精を出したりということも叶わないので、家事の中の行為
で代用してみたりする。どっさりある洗濯物をいつもより丁寧に畳むとか、庭の草取りや松の
剪定など、些細だが手を使うことに集中してみる。
子どもの頃何度も練習した定番曲を聴いて指だけおさらいしてみたりもする。

甘っちょろい気苦労しかない私でさえこうである。
被災された方々の先の見えない不安はいかほどのものであろう。
それから、彼らを支える立場にある人達にも、愚痴や弱音を吐き出し受け止めてもらえる場が
ちゃんと用意されていることを祈らずにはおれない。



そうそう、もうひとつ、スカッとする曲があったことを思い出した!
これも「型」「反復」「規律」の典型。
それにしてもおっちゃんら楽しそうやのう…。