2011年5月30日月曜日

夜の部 試行

突然真夏のような天気になった。30℃近いが、かえってちょうどいい。
ちょっぴりムワッと感じないわけではないが、ベトつかず、汗もかかず、快適そのもの。
夏派な自分にはこれくらいがベストなのだが、こんなのは今日だけで、明日からまた16℃に
下がるという。トホホ。

こまめはといえば、放課後は校庭や友達の家で遊ばせてもらい、楽しく工作などしてきた。


平日、確実にキープできる取り組み時間の試案を実行してみた。
晩ごはんの後、ごまめの入浴・寝かしつけなどを父に任せ、その隙にこまめと取り組むという
「夜の部」作戦。(普段は母がごまめの世話をし、こまめは父と遊んでいた)

内容は、
・読む練習
 『かえるの合唱』歌詞並べ替え


・カエルについて調べる
 『21世紀こども百科』の「カエル」の項を一緒に見る

食事の後でリフレッシュ&リチャージできているからか、放課後よりも全然疲れてない印象。
8時45分に「さあもう今日はこの辺にして寝支度をしよう」と言うと猛反対の大ブーイング。
放っておくとまだまだいけそうな感じだった。
もちろん翌朝に響くのでそんなことはしないが、さすが天性の夜型。疲れた脳にムチ打って…
というような印象はまったく受けなかったので、けっこうアリかもしれない、この時間帯。

ネックは、ごまめが「お母さんと一緒に寝たいよ〜」と爆泣きを続けていたこと。
母が引き受けるとピタッと静かになったので、それはそれでかわゆいなあと思ってしまった。
お母さんなしじゃいられないのね〜。あ〜この蜜月、いつまで続くかなあ。

もうひとつの日本語サークル

6月より、地元の仲間数人による4〜5歳児が対象の日本語教室が始まる。

これまで月に一度読み聞かせの会で一緒に遊んでいたのだが、そろそろ文字の習得をめざそう
かという年齢に達した子ども達を集めて、隔週でひらがなや季節の歌などに親しんでいく。
講師役は2名、お母さん達が順ぐりで。
少人数(4〜5人)ゆえ、会場を借りるまでもなく、当面はメンバー宅の空き部屋を使わせて
もらうことになっている。

ちなみに、アムステルダムにも、補習校という選択肢は取らない家庭の子向けの教室がある。
オランダ社会で生きていく子ども達のための日本語学習の場、ということで、日本の小学校と
同進度をめざす補習校よりはゆっくりマイペースながら、グループでの継続した日本語習得の
機会を…というニーズに合わせた教室が毎週日曜日に開催されている。

アムステルダムまで通わせずとも、せっかく地元に同年齢の子達とやる気にあふれた母親達が
いるのだから、何かできないだろうか…とイニシアチブを取ってくれたメンバーが何人かいて、
試行を経てのち実現の運びとなった。

補習校と同じ土曜日開催なので、とても迷ったのだが、結局こまめは補習校プリクラスに半年
トライしてみることになった。
その上で、入学までの間、こちらの方もご一緒させてもらうことにした。ほんの数ヶ月の間な
のが残念だが、この先が楽しみな活動である。
この子達の妹や弟のグループが形成される日も遠くないだろう。


さて、その記念すべきスタートとなる6月のテーマは、「かえる」。
『かえるのうた』の輪唱にもチャレンジするという。
調べてみたら、歌詞にいろいろなバージョンがあることがわかって驚いた。
(おまめは「ゲロゲロゲロゲロ クワックワックワ」と習った。関西限定説濃厚)
さっそく今朝の登校時、車の中で歌ってみた。
オランダ人のクラスメートも一緒に乗っていたのだが、短い歌詞の半分は擬音語なんだから
いいでしょ〜、と巻き込んで。

低年齢の子も一緒に遊ぶ読み聞かせの会の方でも同じテーマを扱うことになった。
テーマを連動させることで、両方出席する子達にとっては続きの話題となり、さらに印象に
残るだろう…というわけ。
カエルがらみの絵本を読んだり、折り紙でぴょんぴょんがえるを作って遊んだりするという。

季節柄選んだテーマだと思うが、親しみやすく、実に奥深い。
先日の「なのはな」同様、国語としても理科としても扱える。
菜の花の句(与謝蕪村)の次は何にしようか…と探していたのだが、これで芭蕉の「古池や…」
に決定!

上記『かえるのうた』の楽譜をいただいたのだが、そういえば音符のことをおたまじゃくし
とも言う。
音の記号ということで、ちょっくら紹介してみようか。
幸い『かえるのうた』は、上がって下がって平らで…、実に単純な譜である。

クラスの仲の良い男の子の家におたまじゃくしがいるらしいという情報を得たので、近日中に
見せてもらいに行こう。

その他、「かえるぴょこぴょこ みぴょこぴょこ」の早口言葉。
草野心平の詩も良さそうだ。

タマゴ→おたまじゃくし→足が生え→カエルになる、という時系列を並べる練習にもなる。
まさに起承転結。魚もどきから足が生えるなんて、「転」でしかないよなあ。

田んぼやため池とカエルの切っても切れない関係、そこから連想される様々な情景を思うと、
日本の気候風土・産業、すなわち環境と、情緒の結びつきの強さがよくわかる。

ちょっと自分で考えてみても次から次へと案が出るところをみると、とても扱いやすい上に
や奥行きの出しやすいテーマであるようだ。
新しい日本語サークルは月に2回の予定。
その余白の時間に、せいぜい家庭で膨らませてみたいと思う。

2011年5月29日日曜日

うえきやさんが ちょき ちょき

(タイトルは…せなけいこ作『もじゃもじゃ』より)

この週末は、生け垣の剪定に精を出した。

高さ約2.5m/長さ約15mのヒバの垣根がボサボサになっていたので、えっちらおっちら脚立に
よじのぼって、大きな植木鋏でチョキチョキチョキ。
定規で引いたようにまっすぐ…とはいかないが、ま、いいや。
ほこりやら花粉やらいっぱい吸い込んだようで、鼻がムズムズする。
当然、腕やら肩やらあちこち筋肉痛。

庭仕事、雑草取りなどけっこう好きで、時間に制限がなければいくらでもやり続けたいと思う
のだが、子らの相手やその他の家事雑用でなかなか没頭できないのが悩みの種。
ここまでまとまった量の剪定作業は、後片付けも含めて片手間ではとうてい無理なので、週末
に決行するしかなかった。


その間、こまめは本棚から絵本をひっぱり出して見ていたようだ。ソファに7〜8冊山積みに
なっていた。
「字も読んだの?」と聞いてみたが、絵を眺めていただけだそう。まーいいや。
頭の中で物語を反芻していたのかな?

午後はクラスの友達Mちゃんと一緒に子ども向けのお芝居の野外公演を見に自然公園へ。
Mちゃんのお母さんがこまめを連れて行って下さった。
ごまめは父と三輪車でお散歩。

夕方ふと、ガラス戸に貼った「すうじのなかま」の表を自主的に読み上げていた。よしよし。

2011年5月28日土曜日

俳句=短い歌

なんだか肌寒い土曜日。

・ウォーミングアップ:
  いきもの博士:むし(10)
  
  ひらがな表&カタカナ表 音読 

・読む練習
 「なの花や 月はひがしに 日はにしに」音読・暗唱
   脱・棒読み。リズムをつけて読めるようになってきた。
   そうすると暗唱も歌のようにうまくいく。

・書く練習
 「なの花や…」なぞり書き
   太めのサインペンで、大きく。



・読み聞かせ
 『マロンのぼうけん』野沢まりこ
   だまし絵/トリックアートの絵本。
   各見開き4〜5行ほどの文章量だったので、p,5まで音読してみた。(=2見開き)
   そこらでめげてしまい、続きは母が読んだ。いろいろと読めるようになってきたから、
   これくらいの絵本ならいけるかな…と思ったのだが、ちょっと分量が多すぎたか。
   絵の中に10種類以上隠された動物を探したりだとか、他にもいろいろやった後だから、
   少々疲れてきていたというのもあるだろう。
   こちらの気持ちが前のめりになっていたのかもしれない。あせらない、あせらない…。

 『かぐやひめ』円地文子/秋野不矩
 『かみながひめ』有吉佐和子/秋野不矩
   お姫様2本立て。
   どちらも、絵はもちろんのこと、文章も美しいのだが、幼児向けに噛み砕いてあるわけ
   ではない。長ったらしく感じられてこまめの気持ちが内容から離れて行ってしまいそう
   な時は、臨機応変に短く平易に言い換えたりして読んだ。

・語彙
   ずいぶん久しぶりにやってみたが、前よりは知っている言葉が増えているようだった。

2011年5月27日金曜日

なのはな観察&なぞり書き

放課後、クラスメートのDちゃんが遊びに来て、厚紙でお金(コイン)を作ったりして遊んだ。
19ユーロとかいう半端な額のコインや、仰天の0ユーロまで…。
お金については現地校で来週から始まる単元で扱うそうなので、家ではいずれ日本円のお金の
話でもしてみよう。

たっぷり遊んだので、取り組みはあっさり。
絵日記用紙の下半分に関連する言葉を母がうすく書いておいて、なぞり書き。


絵の部分は、昨日さんざん菜の花を観察した後で、せっかくだからと描かせておいたのだ。
「よく見て描いてね〜」と言いおいて台所仕事に取りかかったら…つきっきりでなかった分、
こまめの創作が入っている。花丸とかハートとか。それもまた楽し。

もいだタネをひとさや、「これも描いておいたら?」と渡しておいたのだが、後で見たら、
それを逆さまに枝にくっつけて描いてあったので笑ってしまった。
あわててタネがついた状態の枝を見せて説明したが、ニワトリの足が4本ある絵を描く子を
前にしたような、おかしな気分。

2011年5月26日木曜日

菜の花づくし

昨日とはうってかわって曇天強風、にわか雨までパラついている。

今日の封筒入りメモ:
「こまめちゃんへ おべんとうばこは なにいろか わかるかな? おかあさんより」
(答え:きみどり)


同じ封筒の中に、今日の取り組みの課題も一緒に入れておいた。
「なの花や 月はひがしに 日はにしに」という与謝蕪村の句を、一部漢字のまま(ふりがな
付き)で。

まずは一緒に声に出して読んでみる。
五七五の心地よさを繰り返し耳に馴染ませる。

次に語の意味をたしかめていく。
東西は、実際にその方角を指差しながら「お日さまやお月さまがおはよう/こんばんはと出て
くるところ・おやすみなさいとかえるところ」と説明した。
「なのはな」と聞いてパッと思い出せなかったようなので、『ことば絵じてん』から探してくる。
イラストを見たら既知のものだと気付いたようだ。
たまたま庭に薹(トウ)の立ちまくったまま放置した水菜の成れの果てがあったので、これも
菜の花のうち、と手折って観察してみることにした。


花びらを数える。辞典のイラストの通り、4枚。


菜種もたくさん付いていたので、もいで開いてみる。
種子は1mmほどの半透明のツブツブ。こまめが指先でつぶすと、やわらかかったそう。
「さや」って何?「透き通った」って何?と聞いてくるので、使ったことのない言葉が登場
していたことに気付かされた。


次に、先ほどの句をハサミで切り離しバラバラに。
母が暗唱したものを、耳で聞いて目で読み、順番通りに並べられるか。


できたできた。
並べた時点で再度音読し、全体的な光景の説明。
一面黄色い菜の花畑=季節は春、月がのぼり日がしずむ頃=時間は夕方、など。

もう一歩踏み込んで、出て来た漢字を絵と合わせてみる。読み方のヒントは先に貼った句。


思いつきで取り入れた俳句で、思いもかけぬ多角的な取り組みができた。
日本はいよいよ梅雨入りという頃なので、菜の花は若干季節外れな気もしたが、身近な素材
という点ではまだまだ間に合ったのであった。引っこ抜かないでおいて良かった…。

2011年5月25日水曜日

自転車デビュー

ごまめ、生まれて初めて自転車に乗る!

これまで、なんだかんだで車で移動することがほとんどだった。
たいていの用事は、学校の送迎ついでに車で済ませる癖がついていた。
近所ならバギーか三輪車。
今朝は1歳半健診だったので、思い切って自転車で行ってみる。こまめは自分の自転車で並走。
ごまめの反応はといえば… 案の定、大喜び!

私にとっても久々の自転車で、新鮮だった。
一時帰国の際に用事を済ませるのに自分だけママチャリに乗ったりはしたが、子を乗せて走る
のは本当に久しぶり。
ごまめの妊娠中は体調が悪く、こまめを抱きかかえての乗り降りも控えた方がいいような状態
だったし、産後はこまめの入学/車での送迎が始まったので、実に2年以上のブランク。

勢いに乗って、午後のダンス教室にも自転車で行ってみることにする。
今度は少し距離があるので、こまめは後ろの座席に乗せて。
自転車道をちんたらこいでいると、後ろからどんどん抜かされていく。ま、こんなもんさ〜。
あんまり気に入ったごまめが、到着→下車に不服で大泣き大暴れ。

午後は仲良しのNさんKくんKジくんが遊びに来てくれ、皆で近所の公園へ。
すべり台やブランコ、芝生の広場などでたっぷり遊べて皆満足。


本日の取り組み:
健診から帰宅後、なんとこまめが自ら「ひらがなのおけいこしよ〜」と言い出した。
で、やりたがったのがひらがな練習ドリル。おやまあ…。苦手なのかとばかり思ってたのに。

・はじめてのひらがな:まとめ「け」「は」「ん」「え」

・教育番組『ふしぎだいすき』『できた できた できた』

今日の封筒入りメモ(ふりがな付き):
「こまめちゃんへ きょうは お日さまいっぱい いい気もちだね。 おかあさんより」

2011年5月24日火曜日

漢字登場

昨日、ごまめは1歳半になった。
ケーキのかわりに、一口サイズのミニシュークリームにロウソクを一本半立ててお祝いした。


今朝、学校に向かう車中でこまめにそのことを話す。こまめは、近所のRさんのお家に遊びに
行って晩ごはんもよばれてきたので、同席していなかったのだ。
すると、「電気消したとき、ごまめちゃんこわくなかったかな?」と言う。
面白いところに気がつくなあと思った。

こまめもごまめも寒い季節の生まれなので、日が短く、晩ごはんの時間はもう真っ暗。
それで、誕生日の記憶といえば、電気を消して真っ暗な中ゆらめくロウソクの炎…なのだ。
その暗闇に、ごまめが怯えなかったか、というのである。
半年違いで大違い、今は夏至に向けてどんどん日が長くなっている。日没は午後9時半過ぎ。
暗闇を演出しようにも無理というもの、明るいせいでうまく寝付けない子もいるくらい。
こまめの心配は無用だよ、と話したが、「ふ〜ん…」とわかったようなわからないような。


5月の花、菖蒲。
きれいだねえ、というと、こまめはきれいじゃないと言う。
単に、おじいちゃん達が下さったブーケの色合いの方が好みというだけなのだ…。



放課後、数と文字にからんだ取り組みをやってみた。題して「すうじのなかま」。
アラビア数字は2桁ならわかるので、新たに100と1000を紹介。
それぞれ、日本語での読み方をひらがなで、それから漢数字も並べてみた。
ひとつ、ふたつ…という数え方も併記。「いつつ」以降がいつも怪しいので。


まずは、花びらの数を見ながら自分でできる範囲で並べさせた。
(さすがに1000枚の花びらはこのサイズの円周には描ききれなかったので、飛び散る
タネということで、つぶつぶ1000個にした)


漢数字「一、二、三」は簡単なので、勘で選べる。象形文字のいいところ。
あとのものは、アラビア数字と漢数字の対応表を見せ、同じ字を見つけるという練習。
最後にのりで貼付けて出来上がり。
今後何度も見返すことになるだろう。


漢字を取り組みに導入するのは実は初めてのこと。
これまでひらがなしかやってこなかったし、まだ全て覚えきれていない。
でも、漢字カナ入り交じった文章というのが自然な形だし、ひらがながある程度読めていれば
ふりがなを振ってやれば大丈夫なんではなかろうか、とふと思い立った。
漢字やカタカナがどのように普通の文章に混ざってくるか、目で見て流れを知るのもいいかと。
だから、この間の「かたちのなまえ」同様、すぐさま暗記させることが目的ではなく、最初は
紹介ということで、ぼちぼちやってみるかと思い立ったのだ。

そんなわけで、今日の封筒入りメモはこんなだった(もちろんふりがな付きで):
「こまめちゃんへ ひらがなの ほかにも 漢字や カタカナを 読んでみたい? おかあさんより」

こまめの返答はといえば… 無言でうなずいていた。(別のことでちょっとお怒りだったので)
あら、いいの? ほなら、やってみるか。
ひらがな同様、最初は見慣れさせることが一番の目的だから、のんびり構えていこう。
千里…もとい、千字の道も、一歩から。(今の教育漢字は1006字。常用漢字は2136字!!)

2011年5月22日日曜日

人生迷路、形の名前、雨ニモマケズ

今朝の封筒入りメモ:
「こまめちゃんへ おはよう。きょうは なんようびか わかるかな? おかあさんより」
(裏面)「こたえ にちようび」


・ウォーミングアップ:
  めいろ
   難易度が高く、すぐに集中力を切らして助けを求めてくる。
   励ましつつ、今どこにいるか?どんな可能性があるか?どうやったら突破できそうか?
   など、答えをあからさまに教えるのでなく、なるべく一緒に考えるように仕向けてゆき
   途中で放り投げずに済むように導いていると、なんだか人生の比喩のように思えてきた。
   分かれ道、行き止まり、スイスイ順風満帆、壁、迷い、立ち止まる、引き返す、そして
   また進む。
   現実の歩みにもこんな風に俯瞰して寄り添えるのが理想だが………ムム……。

・語彙/読む練習/形態認識/巧緻性
  ひらがなワーク:かたちのなまえ(1)切り貼り、(2)線結び
   久しぶりに、手を使って楽しめる課題を用意した。案の定、見せた途端にいい反応。

   (1)色紙に描かれた形をハサミで切り抜く。裏側に形の名前が書いてある。
      それを読んで、台紙の同じ形の輪郭線の描かれたところに貼付ける。


   (2)それらの形と呼称を線で結ぶ。ヒントは(1)の紙。


   形の名称を覚えさせることよりも、色んな形に名前があること、似たような形でも特徴
   が変わると名前も変わること、など、紹介的意味合いでやってみた。

・読み聞かせ
 『雨ニモマケズ』宮沢賢治/小林敏也
   美しい版画絵本。
   見開きごとに一行ずつなので、それぞれわかりやすく説明しながら読んでいった。
   最後、「サウイフモノニ ワタシハ ナリタイ(そういうものに わたしは なりたい)」と
   締めくくると、「わたしも。」とこまめ。5歳なりに感じるところがあったのだろう。
   なれるといいね…というか、なりたいと思い続けられたらいいね。

 『11ぴきのねことあほうどり』馬場のぼる
   動物好きのごまめがめちゃめちゃ反応していた。
   こまめもこの話のユーモアが段々わかるようになってきたようだ。
   (以前はなぜそんなにあほうどりが魅力的なのかイマイチわかっていなかった)

・音読
   ナンセンス炸裂、親子でお気に入りの1冊。
   音読と言っても、各ページ「でました」「でました」と繰り返すだけ。
   それでも1冊読み上げた気になるから、お得?
   色々な「でました」を読み分けていた。

・弱点克服
  ひらがなつみき:「た」「だ」「け」「げ」を使って分類や読みなど
   何回教えても混同してしまう字がある。「た/け」「は/ほ」「ろ/る」など。
   文字に限らず、「おとこのこ/おんなのこ」や「みぎ/ひだり」などの概念もそう。
   対立する2項に弱いのかと思いきや、「おとな/こども」や「うえ/した」「く/へ」
   「し/つ」などは大丈夫だしなあ。
   かくいう私も、日が昇るのが西か東か覚えにくく、かなり長いことバカボンの歌を歌わ
   ないと断定できなかったっけ。「西から昇ったお日様が…♪」というアレ。で、それとは
   逆なんだ、というまどろっこしい覚え方をしていたのだった。

2011年5月21日土曜日

たのしいゆめ

今朝の封筒入りメモ:
「こまめちゃんへ おはようございます。よくねむれたかな? おかあさんより」

こまめの返事は…
「ゆめみたよー。たのしいゆめ!タマちゃんとクロちゃんのゆめ。」
タマちゃんは初代、クロちゃんは2代目のモルモット。どちらも空の彼方に行ってしまったの
だが、その2匹が揃って出て来ただなんて、いいなあ〜!そんな夢、私も見たい!
一緒に遊んで、並んで寝たんだって。モフモフ…楽しそう〜!


・ウォーミングアップ
  めいろ

・文字に親しむ
  ひらがなワーク:「す」色ぬり

・読む練習
  トミーの教材より:ひらがな線結び
   しばらくぶりなのだが、かなりスイスイできていた。読み慣れてきたか。

・書く練習
  国語の力:ことばあそび(しりとり穴埋め、簡易クロスワードなど)
   普通にやるしりとりは大好きなこまめだが、書くとなるとあまり気が進まないようだ。
   イライラしているのが見て取れた。

・短文作り
 『言葉図鑑1/うごきのことば』を見ながら、数語の短い文章を作って言う。
  「おとこのこが はさみで かみを きっています」
  「せんせいが かべに かみを はっています」
  「ライオンが にくを たべています」など。
  「○○している子はどこにいるかな?」とクイズ形式で質問もする。
  「それは男の子?女の子?」「その子のとなりに座っている子は何をしている?」など。


お昼ちょっと前に、クラスの友達Dちゃんとそのお父さんがこまめを迎えに来てくれた。
いいお天気なので、ちょっと遠くの遊園地に遊びに連れて行ってもらえるのだ。
Dちゃんはその遊園地のシーズンチケットを持っていて、何回かお友達をご招待できる特典が
あるとのこと。ひとりっ子のDちゃん、そういったお出かけには遊び仲間がいた方が断然楽し
めるだろう…とお言葉に甘えた。
昼ごはんは現地でピクニック、たっぷり遊んで晩ごはんまでよばれてきて、最高に楽しかった
ようだ。良かったねー。


いつもは父がこまめを2階の子供部屋に連れて行くのだが、今日は庭仕事の続きをしに戻って
いたので、珍しく寝しなにたっぷり読み聞かせ。
おやすみなさいのほん』マーガレット・ワイズ・ブラウン/ジャン・シャロー/石井桃子
シンデレラ』シャルル・ペロー/天沢退二郎/東逸子
ねないこだれだ』せなけいこ

寝つきの悪いごまめがゴロゴロ転がるわ母の上に乗っかってくるわ顔を攻撃するわ、おちおち
読んでいられないような状況だったが、こまめはあまり気にしていない様子で、シンデレラが
最後王子様と結婚した…というところで「ハ〜♡」と甘いため息をつくのが聞こえてきた。


そうそう、補習校プリクラスの申込み〆切が今日だった。
父と相談した結果、トライさせてみるかということになり、願書をメール添付で提出した。
こまめ本人はあれから何度聞いても行きたいと言う。
日々の取り組み中にだらけたりふざけたりしているので「そんなだったらもう学校は行かなく
てもいいね」と言うとピシッと持ち直すからスゴイ。けっこう本気なんだな。

2011年5月20日金曜日

クロスワード完成

今日は、一昨日やりはじめて途中になっていたクロスワードパズルを完成させる。

問いのなぞなぞがこまめにはかなり難しかったので、『ことば絵じてん』を使い、答えとなる
言葉の載っているページの8個ほどの選択肢から選ぶ、というやり方にしてみた。
見たことも聞いたこともないものはなるべく絵か写真と共に紹介したいというのもあり、読む
練習も兼ねられるとも思ったから。

例えば、「いか」という答えを得るのに、問題では「ひものにするとよびかたがかわるもの」
とあるのを「うみにすむ10ぽんあしのいきものは」というふうに直接的な問いに変えた。
「うり」は辞書にも他の本にものっていなかったので、料理本の「白うりの昆布漬け」の項を
見せる。
「せみ」はいろいろな本にのっているが、「つくつくほうし(ツクツクボウシ)」はなかった
ので、鳴き声を聴かせるためにYouTubeで動画を探して来たら、これが迫力満点で面白かった。
ついでに関連動画のミンミンゼミやクマゼミの鳴き声も聴いてみた。急にあたりが夏っぽく
感じられるから不思議。


1年後ぐらいに、もっと語彙が増え、なぞなぞの形式(とんちで考える…とか)にも慣れた
頃にまたやってみるといいかもしれない。

なぞなぞというのは、読み書き会話に必要な辞書的な語彙だけでは解けないことが多い。一種
独特の思考回路を使わないといけないようだ。子どもっぽいようで実は相当その言葉に精通し
ていないと解けないものなのかもしれない。
そう言われてみれば、オランダ語のクロスワードも「は?」みたいな問いがほとんどで、やっ
てみたところでちっともマス目が埋まらず面白くないのだった…。

2011年5月19日木曜日

絵の具と筆で

放課後、クラスの友達 Jちゃんが遊びに来た。

今日の封筒入りメモ:
封筒から取り出しながら、「おかあさんからなんだ〜」と友達に説明していた。

おやつの後、ままごとなどして遊んでいたのだが、ふと思いついて水彩絵の具を出してみた。
喜んで絵を描くふたり。Jちゃんは、できたらパパにあげるんだと言う。パパ喜ぶよ…。
(Jちゃんの両親は離婚していてJちゃんは基本的にお母さんと暮らしているが、パパも近くに
住んでいて、時々子育てを分担している。オランダではわりと一般的な形。)

これはこまめが描いたもの。



ごまめには色鉛筆を渡してお茶を濁していたのだが、当然やりたがり…。
じゃじゃーん、人生初絵の具。
薄めの絵の具のついた筆を手渡し、あとは手も添えずに好きにやらせた。


ぐしゃぐしゃやらずに、ぺたぺたぺた…とまともな筆運びだったのでちょっと驚いた。

友達が帰ってしまってから、せっかくなので筆で字を書かせることにした。
えのぐの「え」。紙はA3、のーびのび。
中央から書き始めたのだが、勢い余って「ん」みたいなしっぽになってしまった。
そこは留めること・最初の点は少し長めに…と注意して、余白の好きな位置に書かせた。


左で持ってやりにくくないかなあと思うが、本人はその方がいいと言う。
乾いてから今度はえんぴつの「え」を書き入れておしまい。

2011年5月18日水曜日

かるた、なぞなぞ、クロスワードパズル

朝食後、歯磨きに行かせようと思ったら、父がお風呂場を占拠していて使えない。
いつもなら適当に遊ばせておいて自分は食器を片付けたりするのだが、ふと思いついて絵本の
読み聞かせをすることにした。
どうせ午前中出掛ける予定はないのだ。5分やそこら家事が後回しになったってどうってこと
はない。新聞に目を通していてそれくらい時間が経ってしまうことだってある。

2冊挙げた候補のうち、こまめが選んだのは『たんじょうび』だった。
こねこのぴっち』の作者の心あたたまるお話で、話の時系列的には「ぴっち」より前。

こんなイレギュラーな1日の始まりもたまにはありかな。


その後、ごまめが寝たのを見計らって、午前中の取り組み。

・読む練習
   今日は試しに数枚読ませてみようか…と思っていたら、不思議と自分から読んでみたい
   と言い出した。以心伝心!
   まずは練習に、まだ読めない字がいくつかある「は行〜わ行」の札を、いつものように
   母が読みこまめが取る。
   次に、残りの「あ行〜か行」の札を5枚ずつ組みにしておいて伏せたものから一山選ば
   せる。どっさり渡してちょっとしかできないより、ちょっとずつ渡して途中で止めても
   達成感が味わえるように。
   つっかえつっかえ、時には母の助け舟を求めながらも、なんとか読めた!
   作戦が功を奏したのか、5セット全部、25枚をやりきった。

・ことば遊び

・ことば遊び/書く練習
 『にほんご』より:クロスワードパズル
   先日この本を使った際にパラパラめくっていて見つけ、やりたいと言っていたので、
   コピーをとって書き込めるようにした。
   問いの内容がけっこう難しいので、途中まで。

   文字は、なぞり書きではなく、ひらがな表を見て写す書き方で。
   求める字が表のどこにあるか探すのも練習のうち。○行は全体のこの辺にある、という
   ことが感覚でつかめてきたら、いずれ辞書を使うようになった時に生きてくるだろう。
   
今日はここまでドリルやワークシートを一切使わなかったが、目的をはっきり意識しているの
で「遊んでばっかり」という感覚はない。むしろこうして遊びの中に訓練を仕込んでおいた方
がこまめは楽しくできるようだ。そりゃ当然だわなあ…。
今後は「文字と親しむ」という時期を越え「くりかえし書いて覚える」というつまらない作業
も避けて通れなくなるだろうが、初めのうちはなるべく楽しげに見せかけたいものだ。

・算数の文章に慣れる/計算練習
  算数の力:いくつといくつ
   ○個のりんごをa個とb個に分ける問題。
   7個ぐらいだと「3と4」「6と1」などかなりパッと自動的にとできているよう。
   現地校でもこれくらいのことは既にやっているからだろう。
   
30を「じゅうさん」とか言い出していてビックリ。
しばらく前に「かずかぞえ」の点つなぎが余裕でできていたので、安心して放っておいたら
この有様。繰り返しが大事と再認識した。また点つなぎなど時々でも復活させねば。

余談だが、オランダ語の2桁の数字の読み方は逆さまなのでややこしい。
19、20までは英語の「ナインティーン」「トウェンティ」と同じような読み方なのだが、次の
21から「1と20」「2と20」「3と20」…となるのだ。
それはそれで慣れてしまえばどうっていうこともないのだが、日本式(又は英語式)の読み方
と行き来しないといけない場合、混乱してしまうのかもしれない。

2011年5月17日火曜日

封筒入りのメモ

このところ雨模様。
湿度はそんなに高くないのだが、気温が下がってひんやり。

放課後、校庭で遊ぶこともなく、友達の家に行く約束もなく、久しぶりにまっすぐ帰宅した。
公園に遊びに行きたいと言ったので、おやつを食べて少し取り組みをやってから、ということ
にする。


ちょっとしたヒントを得たので、ハガキ大の紙(それこそチラシの裏)にひらがなでお便りを
書いて、封筒に入れてこまめの席に置いておいた。
帰宅し「お手紙があるよ〜」と教えると、いそいそと開けている。読めるかな…?

「こ、ま、め、ち、ゃ、ん、へ…。お、か、え、り、な、さ、い。へー!だれからかな?」
おっとっと、うっかり差出人を書くのを忘れていた!
慌てて台所へ持ち去り、書き足す。
「お、か、あ、さ、ん、よ、り。なーんや、おかあさんからか!」


こんなひとことメモでも、封筒というパッケージに入っていることで、取り出すのにワクワク
するようだ。


・ウォーミングアップ
  いきもの博士:くだもの・やさい(10)、はな(10)

・語彙/読む練習
 『こどもことば絵じてん』:「え」のつく言葉10コ(見開き2ページ分)
   その後、他のページもパラパラめくって見ていた。

・書く練習
  はじめてのひらがな:「ん」と「え」のふくしゅう
   「やりたくない〜」と拒否されたが、何とか説得してやってもらう。
   以前ならあっさり折れていた/まいっかと軽い気持ちで切り上げていた、と思う。
   ここで引き下がらず踏ん張って、強制ではないが、根性をつけてもらいたいと思った。

・読み聞かせ
   かがくのともシリーズの1冊。フリマで入手。
   食べ物の消化吸収のプロセスは『たべもののたび』でざっくり知っていたこまめだが、
   この本は空腹を感じる時のことや満腹中枢の話が中心。
   「えいようぶん」「ねんりょう」「のう」等ちょっと難しい単語も出てくるが、前述の
   本を引き合いに出したりしながら説明する。


ハレバレと公園に行く支度をするこまめに、イヤだと思ったのに頑張って全部やって偉かった
ね、と褒めておいた。

2011年5月16日月曜日

レトロかるた

今年の女王の日(4月30日)のフリーマーケットで見つけた掘り出し物。


発行年がいつとはどこにも記載されていないのだが、おそらく1960〜70年代のものだろう。
名前のとおり、幼稚園児向けなので、園生活にからんだ札がいろいろ。


服装に昭和な空気を感じる。
和服に割烹着のやさしげなお母さんなんて、もはやおとぎ話の世界…。



「大阪幼稚園協会編」とあるが、当時大阪でも縁側のある家やレンゲ咲き乱れる田んぼが普通
だったのだろうか。



紙質はあまり良くないが、色合いがなんともきれい。



これで約250円。
かるたのバリエーションが増えてうれしい。
そういえば、もうひとつの「ぐりとぐらかるた」も、去年の同じマーケットで買ったのだった。

2011年5月15日日曜日

休日だからこそ

絶好の取り組み日和の日曜日。

最近「ひらがなのお稽古しようか〜」と誘うとブーたれたりすることもあったのだが(なんせ
反抗期ですから…)、昨日の補習校見学効果か、今日はすんなりとノッてきてくれた。
親の私も説明会で聞いた内容にインスパイアされて、なんとなく手当り次第にやるのではなく、
目的意識を持って少し整理しつつやってみることにした。

・ウォーミングアップ
  いきもの博士:どうぶつ(10)、さかな(10)
   魚類は馴染みのないものが多く、見た目も似たり寄ったりなので、少し難しそうだった。
   やり終えたらひとつひとつ名前を確認するのだが、知らなくてもひらがなを読む練習に
   なるし、そうやって覚えていったらいいだろう。覚えきれなくても別にいいし…。


・会話と作文のお稽古
 『にほんご』より あいさつの章
   絵を見て状況を説明する練習。読む練習ではないので、本文はこちらが読んでやる。
   かずこちゃんは何をしている?何て言ってる?誰に言ってる?どんな犬?…と1つ1つ
   質問していき、最後に「かずこちゃんは、黒い犬に、おはようって言ってるね」とまと
   めて言ってやる。
   同様に、かずこちゃん、今度は誰にあいさつしてる?鳥は何羽いる?…と質問。
   「かずこちゃんは、2羽の鳥に、おはようって言ってるね」。


 
  「あきらくんは、自転車に乗って、おはようと言う。
   もうひとりの男の子は、ボンジュールとあいさつしているね」



  「自転車に乗ったあきらくんがおはようと言っているのは、大きいおばさん。
   おばさんは、スカートをはいて、かばんを持っているね」。

   …などなど。
   バラバラの単語を、意味の通る文章につなげる練習。
   まだ始めたばかりなので、お手本に触れさせることが目的。


・書く練習
  はじめてのひらがな:「え」
   放置気味のドリルを取り出してやってみた。
   なぞり書きをした後、自発的に「え」のつく言葉の絵を余白に描き始めた。感心感心。
   右から「えりまき」「えのぐ」「えんぴつ」「えま」だそうだ。


・読み聞かせ
 『幼児のためのよみきかせおはなし集5』より『だんまりくらべ』
   女王の日のフリーマーケットで手に入れたおはなしの本。
   先日読んだのが面白かったらしく、リクエストされた。最近こういう奇想天外でオチの
   ある昔話がツボなようだ。


   おじいさんとおばあさんが、7つのおだんごを1つずつ食べ、また1つずつ食べていく
   様子を、積み木を使って実際にやってみた。


・算数の文章に慣れる練習
  算数の力:いくつといくつ
   上記の流れで、たまたま同じような内容の単元だったので、算数のドリルをやることに
   する。
   このドリルは、算数の問い独特の言い回しに慣れさせるために購入したもの。
   計算自体は現地校の授業内容で十分なのだが、将来、文章題など論理的理解が要求され
   る場面でつまづかぬように…との考えで。
   今日は問題文を母が読んでやったが、時々は自分で読ませるようにしている。文章全体
   読ませることもあるし、キーワードだけのこともある。
 


   ちなみに、今日はやっていないが、国語バージョンはこんな感じ。
   マスが小さいのが玉にキズだが、一文字ずつ練習するのとはまた別に、こうやって実際
   使用する中で文字に慣れさせることができる。
   話し言葉としておなじみの単語をどのように綴るのか知るのもいい。
  「ごちそうさまでした」を「ごっつぉさまでした」みたいに言うからなあ、こまめは。



さて、ここまでで1時間10分、休憩なし。
もう1冊絵本読む?と聞いてみたが、もういいと言って遊びに行ってしまった。
ドリルやプリントなどをやり終えたこのタイミングで教育番組の動画を見せることも多い。

やはりまとまった時間落ち着いて取り組めるのはいい。すがすがしい充実感でスッキリ。
いろいろな教材をやり散らかさずに、何の為にやっているかを自覚することで、取り組み中
のメリハリもつけやすくなると感じた。


午後はいとこの誕生日祝いで田舎のパンケーキレストランへ。
広々した遊具広場でいとこ達とトランポリンやらアスレチックやらでめいっぱい身体を動か
して遊びまくり、ごまめもすべり台などに大はしゃぎ。
風は冷たかったが、いい午後だった。