2011年12月30日金曜日

断髪事件2

ごまめが自分の髪を切ってしまった。

昼食時、テーブルにやたらごまめの抜け毛が落ちてるなあ、珍しい…と思っていたのだが、
ピンときたので捜索開始。案の定、束を発見した。

約10cm。さすがに2度目なので動揺はしない。(→こまめの断髪事件
耳のうしろの毛なので、ほとんどわからないし。
ただ、やってはいけないことだと諭しておしまい。

食事前、こまめと一緒に例の紙テープ切りに夢中になっていた。
もう手助けしなくても自分でできるだろうと思い、ちょっと台所に立った隙のことだった
みたい。(こまめの証言アリ)
さすがに刃物を持たせてるときはまだ目をはなしちゃいけないなあ。


それから、午後、駅前商店街へ買物に行った時のこと。
お正月用の花を見つくろいに、お花屋さんをのぞいた。
すると店の前でこまめが「おかあさ〜ん、このお野菜みたいなの、なに〜?」と。

球根のこと、忘れちゃってたのか。見たことあるはずなのになあ。
まあ野菜に見えなくもない。お正月が済んだら、ひと鉢買ってみるかな。
(写真のこまめは、ヒヤシンスのにおい嗅ぎ中。)

2011年12月28日水曜日

誕生日会

今日は、クラスのお友達を招いての誕生日会。
冬休みで屋内にこもりがちな子らのエネルギーを発散すべく、ごまめの誕生日にも行った
室内遊戯場で、子どもパーティーのパックを予約してあったのだ。

本当は4人招待したかったのだが、一人はドイツに帰省中で、もう一人は病気で来られず。
そこで、仲良しのPくんDちゃんの他に、Pくんの妹ちゃんとご両親も急遽ご招待したので、
子ども5人、大人4人のグループになった。

お昼はおなじみフライドポテトとチキンナゲット。意外とおいしかった。
ジュースは飲み放題。
コーヒーやコーラなどの大人のドリンクは、1名あたり2杯ずつまでは無料。

各自でデコレーションしたケーキにロウソク立てて。これで今年は吹き納め〜。

実は、目元と唇にほんのりお化粧してある。わかるかな?
こまめはそういうのが大好きで、でも買ってやったことはなかったのだが、念願かなって
親戚から子ども用メイクセットを誕生日祝いにもらったのだ。
写ってないけど、2色づかいのマニキュアはこまめが自分で塗った。
しかしブルーのシャドウって難しいな!
最初ちょっとはみだしちゃって、殴られたみたいになってもた。通報されちゃう…。


ディスコタ〜イム! お手本のお姉さん達に合わせて踊る踊る。

この他、お返しプレゼントに用意した子ども用おはしで梱包材をつまむ練習なんかもした。
動き回って火照りまくった子どもらにうれしいアイスで締めくくり。


最後に、この棚からひとつ好きなプレゼントを選ばせてもらえた。意外と豪華でビックリ。

しかしまあなんといっても一番驚いたのは、滞在時間。
お昼の12時ちょっと前に入場して、解散は夕方5時!
5時間も遊んでまだ遊び足りないなんて、タフなやつらだ〜。

2011年12月27日火曜日

足し算引き算、粘土

10までの数の足し算ができるのは知っていたが、ちょっと前に現地校のワークブックを持ち
帰ってきたのを見たら、初歩の引き算もできていることが発覚。
宿題が一切ないので、そういう持ち帰り教材がないと何をやってるか皆目見当がつかない。

で、せっかくのお休みなので、家でもやってみることにした。もちろん日本語で。
教科の学習云々というより、いろんな言い回しに慣れてほしいという目論見。

こういうのをダウンロード&プリントアウトして渡したら、こまめは大喜び。
好きなのかあ。そりゃ、地道に書き取りやるより頭使うし楽しげだもんな。
それなりに論理的な思考もできているようだった。


そして、本日のごまめのお仕事は…

粘土。
まだあれこれ造形はできないが、いじっているだけでも楽しかったよう。
造形ナイフでぶった切るとかいうことにも熱中していた。

難点は、下敷き。
この上に紙を置いてお絵描きするには重宝しているのだが、色や文字がゴチャゴチャしていて
何を作っているかよく見えない。
午後に不要品処分のために行ったリサイクルショップで、無地のきれいな色のを買ってきた。

2011年12月26日月曜日

おさると階段

今日のこまめの取り組みは、音読がメインだった。
仕組んだわけではなく、成り行きでそうなっただけだが。

こまめが選んだのは、『ひとまねこざる』。
半世紀以上前に出版された、ロングセラーの絵本だ。図書室で借りてきてあった。
読み聞かせ済み。面白くて印象に残ったのか、自分で読んでみたくなったのだろう。
かなり長いお話(全47ページ)だが、時間をかけて一度で読み切った。
こういうことに挑戦できるのも、お休みのいいところ。

初版が1947年ということで、いろいろ目に留まるものがあった。

車は流線型だし…


すごい内線電話だし…


誇張じゃなく、きっと本当にこういう世の中だったんだろうなあ。

こまめ「でんわぼっくすって何?」
…携帯はおろか、固定電話すら家にない頃があったんだよ、と話したら「へ〜んなの」と。

この他にも、「ひじょうかいだんって何?」「えいがさつえいじょって何?」等々、これまで
聞いたこともなかった言葉がたくさん飛び出した。新しい言葉=新しい知識に触れるきっかけ。
虚構の撮影の話なんかしちゃっていいのかな?と一瞬ひるんだりもして…。(テレビのヒロイン
は実在するとかいろいろ信じてるお年頃なので)



それから、またひとつできることの増えたごまめ。

ひとりで上れてはいたのだが、下りることができなかった階段。
2階の子供部屋で遊ぶことの多いこの頃、いちいち「下にいく〜」と呼び出されるのも面倒
だったので、「こうやって後ろ向きに下りてみてごらん」と教えてみた。

最初はコワゴワ…。


この後、自力で行動の自由を手に入れたうれしさが開花。
何度も何度も、上っては下り、下りてはまた上り…を繰り返していた。

クリスマス

オランダのクリスマスは、25日と26日の2日間。
我が家では、礼拝に行くでなし、プレゼント交換するでなし、ただごちそうを食べる行事…と
いう感じである。毎年父が腕を振るってあれこれ作ってくれるので、母はノンビリ休暇気分。


今年はおじいちゃん達も招いて、6人でほっこりした夕べだった。こまめごまめは大はしゃぎ。
ゲームやってもらったり、食後には歌を披露したり…。
なんだかとっても(日本の)お正月っぽい感じ。


2日目も引き続き特に何をするでもない、のんびりした日。これまたお正月っぽい…。
昨日は七面鳥の丸焼きが出たけれど、今日はこんなのが出た。


中はこんなの。

よくこんなの作ってみようって思い立つなあ…。チャレンジャーな父なのだった。


それから、これは「Hete Bliksem(ヘーテ・ブリクセム)」という、昔ながらの家庭料理。

ジャガイモとリンゴを一緒に煮てマッシュした料理の、パン粉を振ってオーブンで焼いた
バージョン。父のお母さんがよく作ってくれた、懐かしの味とのこと。

向こう側に見えてるのは、インゲンの生ハム巻き。ハモンセラーノうまい…。
お酒のすすむ味で、実においしゅうございました。

2011年12月24日土曜日

ひらがな小テスト(3回目)

クリスマスイブの土曜日、補習校もお休み。
2週間の休暇だから、宿題もドッと出るのだろう…と戦々恐々としていたのだが、いつも通り
の量に絵日記が1枚加わっただけで、ちょっと肩すかしをくらった。

からへん」は最近のこまめの口癖。
考えることを放棄したこの発言が出ると、「わからへんのやなくて、ちゃんと考えてへんだけ
やろ!」と余計に叱られる羽目になる。
たし」からは、自己の理想像が見てとれる。
そうだったのか…(笑)とりあえず、髪、がんばって伸ばすかね。


いつものペースで宿題は終わらせていたので、久しぶりにひらがなの小テストをやってみた。

正答率が随分上がっている。(前回は46字中36字だった)
最初、た行とな行を逆に書いていたのだが、は行を書き出す前に気がついて、書き直し。

前までは字形のことはあまり気にしなかったが、最近は書き取りの際にも字形を修正されたり
しているので、あまりにも崩れているものについては修正した。

それから、ちょっとずつ見慣れてきているカタカナの、50音並べ替えをやってみた。
なぞり書き用の表(こちらからダウンロードしたもの)を、ア行/カ行/サ行…と行ごとに
バラバラに切り離しておいて、それを正しく並べられるかを見る試み。

案外スッとできていた。
まだ知らない文字もたくさんあるが、知っている文字を手がかりに並べられたからだろう。
台紙に貼付けて、なぞり書きをやって、おしまい。

音読は2冊。『えんやら りんごの木』&『さよなら さんかく またきて しかく』。
小さい子向けで、歌うように読めるものを選んできた。


この間、となりでごまめが何をしていたかというと…

ハサミで切ったり、手でちぎったり、シールを貼ったり…

…サインペンでぬりえをしたり。
ネックレスなんか、ちゃんと塗れてるではないの。ターゲットに命中させられるようになって
きているのがわかる。
ちまちまと丸っぽいものを描くか大きくグルグルやるかしかできなかったので、数日前、長い
線を引くことを教えてみたら、上部に水平線を「ニョロニョロ〜」と走らせている。
発達の準備がごまめの内側でできていることなら、ほんのちょっときっかけを与えてやるだけ
でスイッとできるようになるんだな。まさに「卒啄同時」

2011年12月23日金曜日

怒る母と姉妹の仲

冬休み初日。いきなり波乱…。

まずこまめ。
クリスマスディナーにつけていく予定だったパーティー用のキラキラのヘアバンドがあったの
だが、前に使った後にちゃんと片付けていなかったせいで行方不明だった。
子供部屋もけっこう散らかってきている。
時々は私が片付けるが、自分でやらせないことには習慣づかないだろうと考えて、放っておく
ことも多い。しかし、散らかっていてもちっとも気にならないタイプのようなのだ。ハァ…。

それで、「お昼の時間までに済ませてね!」と昼前に片付けをスタートしたのだが…
終わらない。
とっ散らかったモノの中からヘアバンドが出てきたらいいな、そしてそれが教訓となったら
尚良し…と思っていたので、ほとんど手伝わなかったせいもあるのだが… 時間かかりすぎ!
「お母さん達がお昼ごはん食べ終わるまでに食べに来なかったら、テーブル片付けちゃうから
ね!」と言い聞かせてあったのに。

次にごまめ。
「少しだけ」の約束でつけたテレビの幼児番組。消したら、やっぱり大泣き。
毎度のことなのだが、いつもに増して激しく泣き叫ぶ。
こりゃ疲れてる証拠だ、要昼寝かな…と思いつつ昼ごはんを出すと、機嫌が直らずにちっとも
食べない。好物のブドウだけ数粒食べて「もうおしまい!」と言い放つ。
ちょっと食べては遊びに行ってまた戻る…みたいなこと、よくやるんだこの人。

なんだかとってもドライな気分だった母。
何度か忠告したのに、こまめも下りて来ないし。
で、思い切ってぜーんぶ片付けてしまった。
もうお昼ごはんは店じまいだ!一食ぐらい抜いたって死にゃせんわい!
慌てたごまめが「ちょうだい〜〜」と大泣きしても知らん顔。
「いらんって言うたやろ、だからもうおしまい。」と取り合わない。

母が本気だと悟ったごまめは、大泣きしながら、大事な「安心毛布」をひきずりつつ、寝室の
方へ歩いていく。フテ寝でもするんだろうな…と思っていたら、なんと階段を上がっていった。
2階のこまめのところへ行ったのだ。
「ごまめちゃん、どうしたの?」と慰めてもらう声、そして楽しげに遊ぶ声が聞こえてくる。

ちょっとビックリした。ひとりで泣くかと思っていたのに。
こまめの存在が、ごまめの中でそんなに大きくなっていたとは。
心細い時に頼れるお姉ちゃんがいてよかったね、ごまめ。
あれもこれもイヤんなっちゃった時に、ここぞと信頼してもらえてよかったね、こまめ。
そうやってずっとずっと支え合って生きていっておくれ…。

腹は立っていたものの、なんだか心温まった出来事。

あ、ちなみに、ヘアバンドは出て来なかった。依然として行方不明。ハァ…。

2011年12月22日木曜日

クリスマスの晩餐会

こまめの通う小学校では、冬休み直前の学期の締めくくりに、クリスマスディナーが催される。
やらない学校もあるみたいだが、わりとポピュラーな行事なようだ。


その日は半ドンで、午前中のみ。終業式なんてものはない。
午後は家で過ごし、夕方、着飾って再び登校する。
ごちそうは、あらかじめ分担表で決めてあった一品を持ち寄り、そのビュッフェ。

こりゃこりゃ、白い帽子のごまめどん、手を出してはいけませんゾ。

うちは今年はフルーツスティックを担当した。果物の串刺し。

こういうのを30本近く用意した。
イチゴを入れたら色合いもいいだろうと思っていたのだが… 高ーーーい!
そりゃそうだ、季節はずれもいいとこだもの。
ほとんどベリーみたいな小粒のブドウがあったので、ちょうどよかった。(ちなみにブドウは
バナナ同様、通年出回っている)

女の子は言わずもがな、男の子もカッターシャツ着たりネクタイ締めてたりしてカワイイ。
食事の後は、迎えに来た保護者向けに、クリスマスの歌を歌ったりダンスを披露したり。
親にとっては慌ただしいことこの上ないが、子どもにとっては心躍る楽しい行事なのだ。


今年は、着ていく服のことで、もめにもめた。
シンプルでモダンな雰囲気の無地のワンピースに、刺繍をチクチク施して、ボタンもつけて、
パーティーらしくアレンジして着せようと思っていたのだが…

当のこまめは、サマードレスの下に長袖Tシャツを重ねて着る、と言って断固譲らない。
いや、お気に入りの服なのはわかるけど、夏服をそんなにして着ていくことないでしょ、
せっかく新しいのを用意してるんだから(それもかなり手間かけて!)…と、こちらも相当
傷ついたりして。プンスカ。

散々の言い争いの揚げ句、結局、渋々母作のワンピースを着ていった。
紫色のタイツに、お下がりのパールのネックレスも合わせて、ちょっとしたレディーちゃん。
カワイイし、似合ってると思ったんだけど…。
嗜好の違いっていうより、自分で決めたかったんだろうなあ。後になったら「やっぱりこれ
かわいい」とか言ってたし。腹立って聞く耳持てなかったけど。
ヤレヤレ、来年は早めに相談しよ。

ポイントは、肩にとまったちょうちょだったの。なんちゃってミナ・ペルホネン…。

2011年12月19日月曜日

学校でお祝い

凍結転倒事故の後、どうにかこうにか復活して、遅刻しつつも一家揃って学校へ。
「お振舞い」を持参して、クラスでお祝いしてもらう日だ。

用意しておいた「パクパク」にお菓子を入れて…

これで準備万端。
この、レンジで作るポップコーン、うす〜い塩味で、子ども達が大好きなんだよな。


ちゃっかり横に座っているごまめ。すでにタッパーの予備ポップコーンを平らげた後…。
クラスではおなじみの存在で、皆の妹のようにかわいがってもらっている。

万歳三唱!

歌も何曲か歌ってもらっていた。
「ハッピーバースデー」の歌に至っては、ドイツ語、日本語、スペイン語、中国語、英語、
トルコ語、ルーマニア語、モロッコ語、などなど、仰天のバリエーション。
多文化混在に肯定的な先生が、生徒達のバックグラウンドを考慮して集めて教えてくれたの
だろう。それを覚える子ども達もすごい。

それから、ちょっとしたダンスをしたり…

○歳の時には何ができるようになった?と、6つのロウソク風ランプをひとつずつ点灯しながら
お話したり…

そしていよいよお振舞い。それぞれの席にこまめが配ってまわった。

お菓子を食べてから、パクパクしてみる子たち。
初めての子ばかりだったので、まずは指の入れ方から教える。
すぐにできるようになる子、けっこう苦心する子、いろいろだった。


このように、「○月生まれのお誕生日会」というグループ式ではなく、ひとりひとりの特別な
日を、親も交えて、1時間ほど時間を割いて祝ってもらう。
中学年以降は、お振舞いこそするが、親同伴でこのように盛大に祝ったりはしないそうだ。
これまで同席したことのなかった父にとっては、実に貴重な機会だった。

ツルッ!

朝、さあ学校に行こうという頃。
玄関先で上着を着たり靴を履いたりしていたら、一足先に準備のできていたごまめがうっかり
ドアの外へ。
次の瞬間、「ギャー!」という泣き声がした。
いつもの水たまりで転んじゃったかな?と思い、ダッシュで外に出たら…

ツルッ!

その瞬間、空中で、なぜごまめが激泣きしていたかを理解した。
理解しつつ、停止もできず、頭とおしりをしたたかに地面に打ち付けて転倒。

イッテー………(絶句)

マンガでよくあるバナナの皮ふんじゃった人のような見事な転びっぷり。
後頭部、ゴチッ!っていったな…。
あまりの痛さに身動きできず、ごまめを助けたいのに身体がいうことをきかない…とあせって
いたら、たまたま通りかかった親切な男の人が「大丈夫ですか?!」と駆け寄ってくれた。
その人がごまめを抱きかかえて玄関の中に戻してくれた。ありがたや…。

普段何もない平坦な道で転んだり、立ってるだけなのに転ぶというもはやミステリーゾーンな
ほどの転び名人こまめは、たまたまドアのところでボーッと立っていたので被害には遭わず
済んだのだが、もうどこもかしこも凍結しまくり。
雪も霜もなく、ただただツルッツルだったので、家の中からは全然わからなかった。

ごまめは頭を打ったようだったが、毛糸の帽子をかぶっていたので、少しだけマシだったかも。
おしりは紙おむつにガードされていたし。
母の方は、しばらく尾てい骨付近の痛みとお付き合いで、老婆のようにヨタヨタ歩くことに
なりそう。やれやれ…。

2011年12月18日日曜日

こまめ6!

今年は誕生日が日曜日だったので、親戚を招いてのパーティーを同日に開催できた。
お天気は上々とは言いがたかったが、今年は積雪がなく、ホッ。
去年と一昨年の誕生日パーティーは大雪で中止にせざるをえず、2年続けてかわいそうな目に
遭わせてしまったので、今年こそは…とハラハラしていたのだ。

朝、親からのプレゼントの包みを開けるこまめの横で、ワーワー騒ぐごまめ。
自分にもやらせろと…。
無理もない、自分の誕生日・シンタクラースと続いたので、あの楽しさが忘れられないのだ。
「今日はこまめちゃんの誕生日だから」と言ってもわからない。ヤレヤレ。


パーティーは例によってお茶の時間以降なので、午前中にやっておきたいことがあった。
それは、「traktatie(お振舞い)」の準備。

オランダでは、誕生日の人がケーキやちょっとしたお菓子などを周りの人に振る舞う。
学校や幼稚園に通っている子はクラスメートに、お勤めしている人は同僚さんに。
もちろん、プレゼントをもらったり歌を歌ってもらったりして皆から祝ってはもらえるが、
福を配るようなこの習わし、ちょっと「餅ほり」を連想させる。

子どもから大人まで「お誕生日大好き」なオランダ人だが、特に幼稚園や小学校低学年では
その意味合いが大きく、このお振舞いもなかなか凝ったものが配られる。
出来合いのお菓子の小袋を配るだけでは芸がないので、皆さんいろいろ工夫を凝らす。
子どもと一緒に作ったかわいらしい焼き菓子や、華やかな果物の串刺し、あるいは人気キャラ
クターの包装をこしらえたりするわけ。→画像

毎年どんなネタにするか悩むのだが、今年は折り紙でやってみることにした。
日本ではおなじみの「パクパク」。これをひっくり返すと小さな器になるので、そこに小粒の
お菓子を入れる、というもの。アイデアはネットで検索して拾ってきた。
パクパクなら簡単だからこまめにも折れる。見た目もかわいいし、食べてカラッポになったら
遊べるし、コレだ!と。

で、父も巻き込んで量産体勢に突入。
クラスメートと担任の先生の分、それから同学年の他のクラスの先生の分…少し余裕を見て、
合計36個。

パクパクしたら「名前」「6♡」が交互に出るようにしたのだが、結構な手間なので、こまめ
には「6」だけ書いてもらった。

パクパクの立体にして、カップ状になるようにひっくり返したところ。お花畑みたい。
ここに、カラフルなヨーグルトレーズンや白いポップコーンなどを入れる予定。

重ねたらきれいだった。そしてかなり強い。
この状態で持って行って、細かいお菓子はその場で入れることにした。


この後、母は台所にてドタバタ。なんせ14人前…。
シーフードピラフを5合分炊いたら、鍋からあふれんばかりだった。
他、白いスープやモロッコインゲンのおひたし風サラダなど。


さて、パーティー。

おじいちゃん達にもらったお姫様ドレスを着て。
ケーキは例によって父のレアチーズケーキ。
もうひとつ、リンゴのタルトも焼いてくれたのだが、型から外す時に崩壊していた。
例の高血圧の親類に、コーヒー紅茶の代わりに韓国のとうもろこし茶を出してみたら
えらく好評だった。

それにしても、6歳かあ… 大きくなったなあ。
母の脳内ではいつまでも4歳ぐらいのままなんだけど。

2011年12月15日木曜日

体験したことを話す 〜正しく問う〜

先日の記事「お話を再現する」に書いたことだが、「質問の仕方次第で、引き出せる答えが
変わってくる」という体験をした。
実は、それに至るちょっとしたきっかけがあったので、そのことも含めて、つらつら考えた
ことを記しておこうと思う。

大人でも、ただ漠然と「どんな本だったか」「どんな映画だったか」「どんな旅行だったか」
と聞かれて、簡潔に要点を押さえて(しかも面白おかしく)伝えるなんてことは至難の業だ。
言葉を連ねて文章を組み立てる練習中の子どもなら尚更のこと。
では、どうやってそのとっかかりを作ってやったらいいだろうか?


こまめ達のクラスは、日本人学校(全日校)の1年生の教室を使わせてもらっている。
送迎の際に教室の中をくるっと見て回っていて、ふとあるものに目が留まった。
それは、数人分の読書感想文。
用紙はただの罫線用紙、読んだ本はいろいろなのだが、書式が皆揃って同じなのだ。

まず「この本には、○○と△△と××が出てきます。」と登場人物に関する記述があり、次に
どのような物語かの説明があり、最後に何が面白かったかが書いてあった。
このように、雛形に沿って一定のパターンで書くことで、読書感想文、つまり読書の体験を
他人に伝えるやり方(レポートの書き方)が易しく習えるのだなあ…ということがわかった。
小1でも、それなりの体裁で感想文が書けている。

そのことが頭の片隅にあったので、こまめが学校で読んでもらった絵本のお話を再現しようと
した際に、とっかかりを作るヒントになった。
いきなり物語の骨格を伝えさせるよりも、手にとりやすい鮮明な要素(言うなれば、スープの
具)=登場人物について聞き出すと、随分話しやすかったようだ。


人に伝えようと思って何かをする場合と、体験そのものに没頭する場合では、後に残るものの
質がちがってくる。
件の絵本読み聞かせの場合、もしかしたら先生が「このお話の内容を、後でお家の人に教えて
あげて下さいね」なんてあらかじめ予告していたのかもしれない。


これと関連して、オランダ現地校での活動についてあまり教えてくれなかったのにはいくつか
理由があると思っているのだが、

 ・オランダ語で体験したことを日本語に言い直しにくい/そのための語彙がない
 ・単純にぼんやりしていて何をしたか覚えていない
 ・次々起こる出来事の記憶に上書きされて、最初の方の記憶が消去されている

…という点に加えて、

 ・後でお話するために学校でいろいろやるわけではなく、いろいろやるために学校に行って
  いるだけなので、体験そのものが完全に「消化」されて、きれいさっぱりなくなっている

…みたいなことがあるのかなーと思うようになった。

なので、これも「今日は何したの?」と聞くのではなく、「お休みした子はいた?」とか、
「お仕事は誰と一緒にやったの?」とか、できるだけに具体的に聞いてやった方が、答える
方も答えやすく、そこから話も引き出しやすいようだ…ということがわかってきた。

正しい答えを得たいなら、正しく問うこと。
親も日々学習ですな。

2011年12月14日水曜日

ハサミ入門

こまめが「おはなしづくり」の課題の色ぬりをする間、母は隣でハサミ仕事をしていた。
それを見ていたごまめ、例によって「ごまめもやるー」と。
まあまだ扱えんに決まっておろうが、持ってるだけでも満足するじゃろう…と子ども用ハサミと
厚めの色紙を手渡した。「ほりゃ、これでおとなしくしとれ」と言わんばかりに。

すると…

切っとるやないか。

ちょこっと切り込みを入れてはそこをとっかかりにして裂いていた。
しかしいったいどーやって??と観察したら…

まず、両手を使ってハサミを「開く」。
開きすぎたら、刃先のV字が1.5cmぐらいになるまで調節する。ナルホドー。


で、その状態のハサミを糸切り鋏のように持ち替え、紙をはさみこんで、「握る」。ジョキッ。
細い紙テープがちょうど良い。握り一回で完全に断裁できるから。

しかし、手間がかかる上にけっこう難しい。

「むずかしいーーー!」(でも結局キレずに持ちこたえた。エラい)

小一時間ほど熱中していた。
もっとやらせろと言っていたが、こちらも他のことをする時間だったので切り上げ。
先日の鉄棒といい、「握り」の敏感期なのかな?

おはなしづくり

毎週ひとつ出る「おはなしづくり」の課題。
いつもは、ある状況が詳しく描かれた絵を見ながら、誰が何をしているか、或は身体の部位
などを「説明する」課題なのだが、今回は「物語をつくる」課題だった。
妖精が風に吹かれて飛んでいるような絵を見ながら、自分でお話を考える。
夢見がちでファンタジー全開ギアのついてるこまめには、もってこいの課題だ。


驚いたことに、こまめはこれを海の中だと解釈した。母が風に揺れる木だと思ったものは、
珊瑚だそうだ。ナルホドー。でも、空&風&木でもあるらしい。
絵を見ながらこまめが語ってくれたお話を書き留めておいた。

『三にんのきょうだい』

むかしむかし、三にんの きょうだいが いました。
その きょうだいが うみに でかけて およぎにいくって おもいました。
うみに いったら きのうより もっと すてきだった。
それで よるまで およぎに でかけた。
その よるは まだ あつかった。
よるに なって おうちに かえるとき、かぜも いいきもちだった。
そうして おうちに かえったら、おうちは さっきより もっと きれいだった。
うちに かえると、さかなを たべて、おにくも たべて、かにもたべて、かいも たべて、
おなか いっぱいに なった。
そうして ねるときも すっかり いいきもち だった。

あさに なると、きょうだいは また でかけて いきました。
でかけるときに「どこへ いこうかな。」と かんがえました。
そうして「あおぞらの くにに とびに いこうか。」「うん。」と いいました。
あおぞらの くにの かぜは、きのうより とっても いいきもちだった。
そうして おうちに かえって、きのうみたいに ごはんを たべました。
ばらの とうふ、にじの とうふ、きの とうふ、めの とうふ…
いろんな とうふを たべたので、いいきもちに なって、ぐっすり ねましたとさ。おしまい。


そんなミラクル豆腐、私も食べてみたいよ…。

2011年12月12日月曜日

ごまめの天気予報

きょうの、おてんきは、あめは、…です!

「今日」なんて言葉、知ってるのか。まだ時間の概念すらないくせに(笑)

2011年12月11日日曜日

お話を再現する

補習校で毎回もらってくる「おたより」。

こんな風に、その日にやったことがわかるようになっている。
いつもは読んでもらった絵本の題名が書いてあるところが、今回は…

「どんな話を聞いたか、子どもに尋ねてみて下さい。」と。
ふむふむ。じゃ、いっちょ聞いてみるか。

いきなり「どんなお話だったの?」と聞いたら、漠然としてつかみ所がないようで、ちょっと
言いにくそうにしていたので、まずは誰が出てきたか、それから次にその登場人物達が何を
したのか、聞き直してみた。

すると、とっかかりができて伝えやすくなったからか、順を追って話を再現してくれた。
それも、びっくりするほど克明に。
一晩明けてのことなのに、よく覚えてるなあ…と感心したし、それを日本語で私にわかるよう
に言える、というところにまた成長を感じた。
「学校で何やったの?」と聞いても、「遊んだー」とか「忘れたー」といった答えしか返って
こなかった2年前からしたら、大進歩だなあ。

ぶら下がりブーム

朝っぱらからこんな感じ。

なんでそんなところにぶら下がれるってわかったワケ??
他の面々にも「やって〜」と勧めてくるのだが… 無理です。キッパリ。

2011年12月10日土曜日

いたずらお月さん

補習校からの帰り道。
休日出勤する父を市内の別エリアで降ろして、さらに帰路につく。
家に着き、やれやれ、ただいまーと車を降りたら…

ナイ。

家の鍵がカバンのポケットに入ってない。
あ。昨日着ていた別の上着のポケットに入れっぱなしか…。
いつもならよく確かめて外出するのだが、父が一緒だったからあまり気にしていなかった。
夕方別行動だったなんて忘れてたよ…。
スペアの鍵を預けているお隣さんとお向かいさんは、揃いも揃ってお留守ときた。
あー…。

仕方がないので、今来た道を戻り、父の職場に引き返して鍵をもらうことになった。
市内とはいえ、高速道路(無料)を使って20分ほどかかる。
メンドクサイのとガソリンが勿体ないのとで凹みかけたのだが、幸いごまめは熟睡。こまめは
おとなしく昔話のCDに聴き入っている。快晴の夕刻のドライブを、それなりに楽しむべーと、
気を取り直した。


さっきとちょっと違うルートを通って、別の駐車場に車を停めて、鍵をもらって引き返す。
日は暮れた。再び高速道路に上がったら、ちょうど月が昇ってきたところだった。
真っ正面に見える低くて大きい月。

オヤ?

まんまるなのに、右上だけ妙に欠けている。
ちょうどApple社のマークをちょっと回転させたような感じ。こ、これは…

月食?!

ウワーーー… スゴイ!!
ちょっと鳥肌が立つくらいキレイだった、そして怪しかった。
運転中だったから写真は撮れなかったけど、方角がバッチリ合っていたので、肉眼で堪能した。
めちゃ久しぶりだなー、こんな風に宇宙を体感するなんて。

後で帰宅した父に聞いたら、その頃はもう普通の満月だったそうだ。
じゃあ、あの時あのタイミングでしか見られなかったんだな。へー…。
鍵を忘れてしくじったと思っていたけど、とんでもない、超ラッキーじゃないか。
なんだか月に呼ばれたような、そんな不思議な出来事。お月さんが鍵隠したのかな?


(オランダでは部分月食。日本では皆既月食だったのですね)

授業参観

先月あった補習校の授業参観日を風邪で欠席したので、先生が個別の参観を提案して下さった。
それで、朝礼と1時間目の授業を見学してきた。


9時半、体育館にて朝礼。
ラジオ体操をしたり歌を歌ったりする。学習発表会までは、課題曲の「上を向いて歩こう」や
校歌を歌っていたが、今日は師走ということで「もう〜いくつ寝ると〜♪」と「お正月」だった。
体操、座ってお話を聞く、歌、起立礼…、ごまめも横でチョロチョロ参加。


9時50分、1時間目。
教室に戻り、日直当番さんの掛け声に合わせて朝の挨拶。
それから、日付、お天気、曜日の話など。
板書しつつ、わざと濁点をすっ飛ばしたりして、子ども達のツッコミを受けまくる先生。
さすが、必要なことを教えつつ、皆の気持ちをノセるのもうまいなあ。

「今日は、こまめちゃんの妹のごまめちゃんもいますね。」
…というところからすかさず「妹って、こまめちゃんより大きいの、小さいの?」「じゃあ、
おねえさんは?」など質問していく先生。的確に言葉を駆使して説明できる子、発言はしない
けれどなんとなくわかってる子、いろいろだ。

語彙カードのようなものでいくつか濁点や吃音の練習をしてから、本日の書き取り。
「の」と「め」、どちらも形を取るのが難しい。
書き方をみんなでおさらいしてから、それぞれの練習用紙に鉛筆で練習。
この時ばかりは、元気はつらつでガサガサしがちな教室もシーーーン。みんなすごい集中力!
先生の添削も済んでしまった子は、言葉を絵にするプリント(「くも」と「やさい」)をやって
みんなが終わるのを待つ。

その後、各文字の言葉集めの発表。
手を挙げて、先生に当てられて、出てきた言葉を先生が黒板に書いていく。
時々わざと濁点をすっとばしたりして、お約束のツッコミ。
「○○ってなーに?」と質問して、みんなの説明を募ったりもする。描いてきた絵を見せる子も
いる。

たまたまこまめの隣の席の子がお休みだったので、椅子に座らせてもらったごまめ。
まったく、これじゃあまんま『となりのトトロ』ですがな…。
似てるなーとは思っていたけど、うちのメイちゃんはやっぱりとことんメイなのだった。

で、残りの宿題プリントも提出して、休憩。
ここまで1時間、実に盛り沢山で、みんな集中力をつなぎながらよく頑張った。

こうやって実際に見せてもらえたおかげで、持ち帰ってくるプリントにどうやって取り組んで
いるのか、察しがつくようになった。
それから、他の子たちの様子=この年齢独特の落ち着きのなさ(元気の良い健全な感じ)を
見ることができたのもありがたい。長子のこまめにはついつい近視的に対処しがちなのだが、
これで少し客観的になれそう。もうちょっと大らかに接することができるかなー?


10時50分、休み時間。
体育館脇の屋内ホールで、鉄棒して遊ぶから見にきて!とこまめが誘うのでついて行った。
当然ごまめも。

で、両手ぶらさがりに挑戦していたかと思ったら…

な、なんと、あっさりクリア! ス、スゲー…。
いや、もしかしたらこれくらい普通なのかもしれないけれど、こまめは未だに前回りどころか
「ツバメ」(腕で上体を支えてピーンと静止)すらできないし、さか上がりなんて夢のまた夢
という感じ。母も鉄棒やうんてい・のぼり棒の類は超苦手だったから、そんなもんか〜という
認識で、ごまめの快挙が超人的に見えてしまうのだ。
ちっこい手なのに、けっこう握力あるんだなー。羨望。

下に畳が敷いてあるので、校庭では鉄棒なんて見向きもしなかったこまめですらこんなことが
できるようになっていた。
ブルーの畳、競技用かな?こんな色があるとは知らなかった。
硬すぎず柔らかすぎず…さすが畳、独特の質感。普通のナチュラルな畳より耐久性が良さそう
(少なくとも表面の毛羽立ちは少なさそう)だし、子ども部屋の一角に置くのもいいかも?
…なんて一瞬思ったが、一畳3万円もするのか…。ショボーン…。


ちなみに、1時間目はいかにも「文字と語彙のお勉強」という感じだが、この後の2時間目は
おはなしづくりのプリントを見ながら「会話」の授業。
2クラス合同のお弁当の前には歌を歌い、お昼の後の3時間目は集団遊び、4時間目は絵本や
紙芝居。そして下校は午後3時半。濃い1日である。