2012年4月28日土曜日

雨の誕生日

朝からどしゃぶり。
思い出せる限り、こんなことは初めてだ。
子どもの頃の記憶をたどっても、万博公園でピクニックしたり、小学校の遠足と重なって
姫路城にいたり…。
大人になってからも、暢気におでかけしたり、同日生まれの友人と旅先で祝ったり…。
穏やかなお天気の記憶しかない。というか、天気なんて気にしたこともなかったくらい、
いつもいい天気だったということだろう。
良い季節の良い日に産んでもらったんだな~ということに、改めて感謝。


こまめはこんな絵を描いてくれた。


母の肖像画!
去年のはお姫様だか妖精だか、「こまめの描きたい空想上の人物」だったけど、こんな
「似顔絵」なんて描けるようになったんだな~。

右端にチョロリと写ってるのは、父がユトレヒトで買ってきてくれたマカロン。
オランダの普通のケーキはあんまり好きじゃないので、これはうれしい…♪

あとは、いたって普通の土曜日だった。
補習校のお弁当作り、送迎、合間に家でゆったりのんびり…。
いつもとちがう「特別なこと」といえば、晩にレストランに行ったぐらい。
家族でリラックスした一日だった。平穏無事が何より、と思える年頃なのだな~。

2012年4月27日金曜日

春をさがしに

4月も下旬だというのに、まるで秋のようなお天気。
つまり、一日の中で晴れたり降ったり突風がびゅうと吹いたり、とっても不安定で肌寒い。
気温がずっと低めなせいか、八重桜なんかいつまでも咲いている…。


さてさて、貴重な晴れ間に、残っていた宿題にとりかかる。
「はるたんけんたい」という題で、身近な自然を観察し、見つけたものについて話をしよう
というのがねらい。
放課後に遊びに来たクラスメートのEちゃん(オランダ人)も一緒に、家の裏の路地へGO!



くっつきむし、みーつけた。



できあがりはこんなの。


外ではクレヨンで形だけ描いて、細かい色塗りは家に戻ってから色鉛筆で。
見つけたものの名前も忘れずに。


あの、くっつきむしって、本当はなんていう名前なんだろうね?


ごまめも一生懸命…。



「家で描くものとはちがう。草花っぽいよ。」とは父の談。そうなのかな?


写生って面白いな。
こまめもごまめも楽しそうだったから、もうちょい気候が良くなったら、スケッチブックを
持っておでかけなんてやってみたいな~。

今回は固い表紙の絵本を即席の代用品として使ったけれど、画板って子どもにはたいそう
便利なモノだったんだな~と思い出したりして。
紙が飛んでいかないようにクリップがついていたり、肩から掛けられたりしたよなあ。
自作できなくもないだろうけど…フム。

2012年4月24日火曜日

幼稚園の日々・その後

春だ! 苺だ!


スーパーで買ったオランダ産。あんまりいい匂いがするので、つい素通りできず…。
朝摘みかな、ヒラヒラの花びらも混じっていた。
味も香りも食感も、一足早く出回っていたスペイン産のものよりも、こちらに軍配を上げたい。


ごまめの「その後」を気にしてくださる方がちらほらいたので、最近の報告をば。

一時は「そんなにつらいなら、もうやめてしまってもいいや」とまで腹をくくっていたの
だけれど、楽しく過ごせる時間もあるにはあるらしい、とわかり、週二回午前中の幼稚園
通いは続けている。

…が…

ま~結論から言うと、劇的には解決してません。(トホホ)

朝の別れ際と、迎えに行った時の号泣は相変わらず。
ただ、「行きたくない~!」とゴネることはしないので、それは良い傾向。
母が去る際にも、「行かないで~!」とは泣かない。
おいおい泣きながら手を振る…といういじらしい姿で毎度別れる。
「つらいけど、この現実を受け入れてるわよ」という感じ?

お迎えの際に泣かれるのも毎度のこと。
ある時、物陰からコッソリのぞいてみたら、ドアのガラス越しに他の保護者の人には笑顔で
愛嬌をふりまいていたくせに、母の姿に気づいた途端に一転して大泣き、という…。
この、再会での号泣って、なんなんだろう? 安堵?

活動時間中は、楽しく歌ったりする日もあれば、ソファでぐずってばっかりの日もあるとか
で、ま~ぼちぼちって感じらしい。


この日はだれかさんのお誕生日で、お祝いのおふるまいにこんなポン菓子をもらってきた。


家でおやつに食べていたら、鼻の穴の奥に押し込んでしまい取れなくなった…と、なんとも
ありがちな「ミニ事故」。
幸い、母の工作用ピンセットがあったので、すぐに取り出して事なきを得た。

2012年4月14日土曜日

ピッカピッカの!

一年生!

…に、なりました~。


立派な入学式。君が代斉唱なんて、何年ぶり…??

プリクラスから上がった子がほとんどで、新しく入ってきた子は数人。
1ねん1くみと2くみがあって、それぞれ16人、合わせて32人。


プリクラス入学の時と同じよそゆきを着せたら、

丈が短くなってる…。7ヶ月ちょっとでずいぶん大きくなってたんだな。

着物のお母さんもちらほら。

よろしなあ~。


式の後は解散…ではなく、貴重な土曜日を生かすべく、早速授業。
自己紹介や教科書配布など。

どっさりもらった教科書:

色鮮やかで親しみやすく、もちろん紙は薄くてめくりやすくて丈夫で…
さすがによくできているな~と感心した。

特に算数。
最初の方は、言葉での記述(説明)がほとんどない。

先生と一緒に、会話を通して数の概念や順番などの論理的思考を学んでいこう、ということ
だろう。市販のドリルが各ポイント(数や図形のテクニック)をマスターするための補助と
して秀でているのとは対照的。
何を教えるべきか、どのように教えるべきか、ある意味とても明確で、「ことばの教科書」と
しての使用価値もとても高いと感じた。


さてさて、一年生になったので、図書室へ行って自分で本を借りてきた。
(プリクラスの時は親が選んで借りていた)


写真絵本は「ほほう!」とうなる良書。
(いい本だな!というのと、こんなのよく見つけてきたな!という、二重の感嘆)

で、あとの2冊はというと…
表紙だけ見て「面白そうだから」と、はなから読み聞かせをアテにして借りてきたらしい。
高学年向けの本が1年生向けの本の棚に??

1冊は、5年生の女の子が主人公の、ローティーン向けのお話。
厚みや字の細かさだけを見れば、今読んでいる『ちいさいモモちゃん』や『いやいやえん』と
大差ないのだけど、やはりその内容(話題、語彙、世界観)がこまめにはちんぷんかんぷんな
ことだらけ。
1章読んでやったが、部分的にしか楽しめない、ということがわかったようだ。
これがアニメだったら、少々大きい子向けでもなんとなく楽しかったりするのだろうが、
耳で聞く言葉だけを頼りに自分で思い描かないといけない読書ではやはり無理がある。

もう1冊に至っては…

よりによってなんという本を! どう解説しろっつーの!(涙)

「今度から中もチラッと見て、漢字がいっぱいじゃないかな~とか見てから借りておいでね。」
と言っておいたが、ま、母の「趣味の読書用」としてはなかなか楽しい本だし、「こういうの
が読めるってことが高学年ってことか~!」と驚嘆。
すごい到達点を見てしまった。

ま、こちとら「いちねんせい」。
でっきるっかな、でっきるっかな♪」の心境で、レッツゴー!

2012年4月11日水曜日

新聞紙であそぶ

月に一度の日本語読み聞かせ&遊びの会で、新聞紙をつかった遊びをやってみた。

折り始める前に、日本のとオランダの新聞を並べて見せた。
どこがちがうかな~?
縦書き、横書きのちがいはパッと見てわかるけど、「たて」「よこ」という言い方はまだ
知らない。
「日本の新聞の方が、いっぱい書いてる」という感想も飛び出た。
紙面の大きさのちがいもあるが、オランダの新聞の方が写真や余白が大きくて、確かにかなり
文章が少なく見えるなあ。

こんな感じ。この日のオランダ新聞はことさらに余白が多くてスッカスカ…。
一面の半分くらいが写真の日もあったりする。夕刊はない。


さてさて、まずは来月の「端午の節句」を先取りして「かぶと」を折るわけだが、家で試作
してみたら……小さい!
それもそのはず、数年前タブロイド版に切り替わって、大きさが約半分になっちゃったのだ。
できあがったかぶとは赤ちゃんサイズだった。

幸い、日系企業にお勤めのお母さん仲間が、会社で購読しているという日経新聞の古いのを
どっさり持ってきてくれたので、バッチリなサイズで折ることができた。



お次は、なつかしの紙鉄砲。
(折り方はこちらを参考にさせてもらった)
振り方が甘いと、パーンと勢いよく鳴らないんだよね。
ムキになるお母さんもちらほら(笑)


最後に、文字の読めそうな子を集めて、通称「ののさがし」なるゲームをした。
これ、母が子どもの頃に家の兄弟間で流行ってた遊びで、制限時間内にいくつ「の」の字を
見つけられるか競う…という、いかにも「コタツでのファミリーゲーム」って感じの遊びだ。
別にひらがなが読めなくても、「の」の字の形が図形として認識できていればできるので、
日本語の読めない外国のお父さんやおばあちゃんなんかとも一緒にできそう。

はじめは、1ページの半分の大きさ、制限時間は1分くらいが緊張感が出て良い。
見つけ次第、太めのカラーペンで印をつけていく。
すんごい集中力で黙々と「の」探しに熱中する子ども達。

タイムアップしたら、数えてみる。たくさん数える練習にもなる。

この「の」という字がポイントで、認識しやすい形である上に、頻出度がやたら高い。
少ない文字数で的確に伝えないと!という新聞独特の文体によるのだろう。


ちなみに、この日経新聞の欧州版はブリュッセルで印刷されているらしい。
オランダでのお値段はなんと…

約470円!!
これを日々購読できるなんて、さすがは企業だわい…。

参考までに:
家でとっている「オランダの朝日的な新聞」の値段は、きっかり3分の1。
日本での朝日新聞の値段(150円)とどっこいどっこいってこと。


紙の新聞なんてもはや時代遅れ…という意見にも一部うなずけるのだが、こうやって遊べる
という以外にも、一覧性とか、紙には紙の良さがあって捨てがたいよなあ…と、久しぶりに
日本の新聞をすみずみまで読んでみて改めて思った。
特に、下の方の、書籍とか何やらの講座とかの広告が面白いんだよな~☆
(約4億年前の特大アンモナイトをお届けします!…って… 笑)

2012年4月5日木曜日

復活祭の朝食会

先週の記録。

* * * * *

オランダの学校では、4月6日金曜日から9日月曜日まで、復活祭の連休。
その直前の木曜日に、小学校で「Paasontbijt(復活祭の朝食会)」があった。

登校すると、Paashaas(イースターバニー)がお出迎え。

ごまめ超緊張… 「だっこ~~~!!」


この日はみんなパジャマで登校して、その格好で持ち寄りの朝食(ブランチ)を食べる。

ご丁寧にバスローブなんて羽織ってる子もいたり…。


朝食ビュッフェのメニューはこんな感じ。

ただのスティックきゅうりも、よそゆきの華やかさ!

たらふく食べた後は、普通の洋服に着替えて、いつも通りの授業を受けたとのこと。


元は当然キリスト教の「大事な日」なのだが、むしろ「春の訪れを祝う行事」という感じ。
ごまめも幼稚園でヒヨコやらタマゴやらの工作をしてきた。
で、「たまごとひよこちゃんとうさぎさんのおまつり」ってことにしてある。

2012年4月4日水曜日

問題文をつくる(2)

先日に引き続き、また「もんだいのおはなしをつくる」問題に挑戦。

  かえるが7ひきいます。
  3びきいっちゃうと、2ひききて、なんびきになるでしょう?
  こたえは6ぴきです。

例によって「ひき/びき/ぴき」が難しい。
句読点を打つ、というのも新しいこと。


  いぬが5ひきいます。
  そこでいぬが4ひききたとき、6ぴきいっちゃうとなんびきになった?
  こたえは3びきです。

話す時と同じように書くなあ。
この微妙な拙さは、年齢的なものでもあるのかな?

こうやって書く練習って、文字にせよ言葉の知識にせよ言い回しにせよ、今まで積み重ねて
きたものを総動員しないといけないから、少々ハードではあるけど、いい訓練だ。

2012年4月3日火曜日

必死の抵抗

「なんでも自分でやってみないと気が済まない期」のごまめ。
尚かつ生粋のおこりんぼちゃんでもあるので、要求が通らないと癇癪を起こす。

で、着替えやおむつ交換の時に抵抗するなんてことは日常茶飯事。
「キレイにしないと痛くなっちゃうよ」と諭しても効き目なし。
無理やりやろうにも、けっこう力が強くて、身体をこわばらせられると手出しできない。
それでも何とか手出しをすると、暴れる暴れる。

怒りを表現するのに、「ここから飛び降りてやる!」と言わんばかりに、下半身を台から
ズイッと乗り出す。
でも足は届かないし、かと言ってジャンプして降りる度胸もない。
そうやってぶらさがって泣いている…というのが、最近お馴染みの光景なのだ。

で、そんな風に駄々をこねて泣くのは、たいがい疲れている時でもある。
その姿勢のまんま寝てしまった。

あ~あ。
おケツ出てまんがな。

(ずり落ちる前にベッドに運びました)

2012年4月1日日曜日

問題文をつくる(1)

ちょこちょこやってみている、小1算数のプリント

計算練習自体は現地校でもやっているから特に必要ではないのだが、日本語でものを数えたり、
順序立ててものごとを理解したりする助けになるかと思って、時たま取り組んでいる

最近の内容は、足し算、引き算、またそれらが両方入った問題で、単純な計算や絵を見ながら
解く文章題が出てくる。題して「ふえたりへったり」。

その中に、なかなか挑戦しがいのある課題があった。
計算式と絵を見て問題文を作れ、というもの。

まずは足し算。

ほんの3行の中に、課題がいっぱい!

・つまる音、のばす音
  「ちゅりぷ」→「ちゅーりっぷ」
  読むのは問題ないのに、書くとどうしても抜け落ちてしまう。

・ものの数え方
  「1こ」→「1ぽん」
  長いものは「ほん」、うすいものは「まい」、それほど大きくない動物は「ひき」…。
  しかも、数字によって「ほん/ぽん/ぼん」と変化する!

・時制
  「なんぼんありますか」→「なんぼんになりますか」
  なんで~?と聞かれて困った。
  「ありますか」は、今すでにそろっている数について尋ねている。
  「…になりますか」は、これから増えたり減ったりするとして、そしたらどうなる?と
  未来の(仮定の)状態について尋ねている。(直前の「…たら」がポイント)
  …ということを、6歳児に説明するのは至難の技!

  「こたえは○○でした」→「こたえは○○です」
  これもね~。
  「正解は… ジャジャーン! ○○でした~!」って言うのはアリなんだよな。
  実際、なぞなぞやクイズでもそういう言い方するし。だからそう書いたんだろう。
  でもなぜかこういう問題では「です」を使う。なんで???
  

次は引き算。


「1わとでいて」→「1わとんでいって」
「3わとんでいたら」→「3わとんでいったら」

なんわになるでしょ?って…(笑)
あ、そうなの。って返したくなるでしょ?

まあ、いきなりお手本みたいな文章が書けなくてもいいのだ。ずいぶん健闘したと思う。
そして、こまめの「純な」視点から見ると、やっぱりいろいろと不思議なことの多い「算数の
日本語」なのだった。