2012年5月28日月曜日

最近のごまめ語

幼稚園に、ちょっとずつではあるものの、ようやく慣れてきた感じのごまめ。
これまでは日本語優位で、オランダ語の語彙は日本語に比べて断然少なかったのだけれど、
先生やお友達の言うことを耳にして、徐々に増えつつある。

…とはいえ、相変わらず舌っ足らずなので、「ハァ?」となることもよくある。
先日はこんなの:

よいしょ、かして」

えっ…? なんて…?

よいよいしょ(*1)! おとうさんみたいに!」

………?!?!?  


↓ 正解は下に ↓


LにしろRにしろ、なんせ「らりるれろ」が言えない。
おゆよ(*2)」とかね。これはお湯っぽいのですぐわかるかな?

あとは、母の影響でハマってるバンドの名前とか。


やーず(*3)」演奏中!(こまめはドラム)
オランダ語すらままならないくせに、英語の歌を一生懸命歌ってるの…。
レパートリーは「Son of A Gun」「There She Goes」など、数曲あるよ!

それから、約20年ぶりに再結成された「ふとよーず(*4)」。
お母ちゃん、コンサートのチケット買っちゃったよ! ウキウキ!


* * * * *

ごまめ語クイズのこたえ:

*1 horloge(ホアロージェ=腕時計)

*2 お風呂

*3 the La's

*4 the Stone Roses

2012年5月26日土曜日

すっかりゆるんでおりました

5月はお休みが多く、親も子ものんびりモード。
最初の1週間、真ん中の5日間、最後の1週間がお休みだったのと、こまめの学校は元々
低学年は水曜日が休みなので、5月の現地校登校日数はたったの9日だった…!

で、家庭学習もブログの更新も超のんびり。
でも、元気でやってますよ! ダラリ~ンと生きております。

* * * * *

この日は、補習校の参観日。


こくごの教科書を順々に音読したり、
ひらがな50音を先生のタイコに合わせていろんな早さやリズムで読んでみたり。

お約束のメイちゃん登場…。


1時間どうにか持ったのだが(2歳にしては上出来?)、まだまだ授業は終わりそうになく、
それ以降は廊下でウロウロしながら待った。


郊外をフラフラしていたら、いい公園を発見!(Ouderkerkerplasというところ)


お弁当、ウフフ…☆
どっちかというと食の細いごまめも、おにぎり弁当だと食いつきがちがう。
こと食に関しては、完全に日本びいきなのだ。

風邪が治りかけのごまめにはビーチで水遊びは無理と判断(水が冷たい!)、砂遊びだけ。



リアム・ギャラガー + パタリロ =



…このように、真夏のように気温が上がったかと思ったら、また肌寒~くなったりして、
ほんとにオランダの気候は予想がつかなくて、何を着せようか毎朝悩むのであった。

2012年5月17日木曜日

ゴッホ美術館

キリスト教の祝日(昇天祭)がらみで、16日(水)~20日(日)まで5連休だった。
このあいだ5月休みがあったところなんだけどね…。

いつもとちがうことをやってみよう!というわけで、
公共交通機関(バス&電車&トラム)を使ってアムステルダムの街中へ。
数ヶ月前に市内でバスに乗ったのがよっぽど楽しかったらしく、「バスのったね~♪」と
いまだに語りつづけるごまめのための「のりものガタゴトの旅」。



行き先は…「ゴッホ美術館」!

こまめが小さかった頃は、ちっこいなりに一緒に絵画だの美術館の雰囲気を楽しんだり
できる子だったので、各美術館/博物館共通の年間パスを持ってちょこちょこ展覧会を
観に行ったりしていたのだけれど、まったくちがうタイプのごまめが生まれてからという
もの、(ぐずってややこしいので)美術館からはすっかり足が遠のいていた。

で、天下のゴッホ美術館。
実は「子どもにやさしい」ということがわかり、どら、ちょっくら行ってみるかいな、と
いう気になったのだ。
どう「やさしい」かというと…

【1】まず、子ども料金(なんと17才まで!)が無料!
自力で行ける中高生なら、入り浸り放題ですなあ。

【2】そして、小学生向けのオーディオガイドがある(オランダ語・英語のみ)!
どの作品にも解説がついているわけではないので、解説のある作品に添えられている
ちょうちょのマークを探すのも楽しみのうち。ゲームのようで夢中になっていた。
ちなみに、オランダ語版の話し手は、セサミストリートに出てくるおっちゃんらしい。
有料(2,5ユーロ)だけど、返却する際にお土産ももらえたので、お得感もアリ。

【3】さらに、新館(黒川紀章ウィング)のバリアフリートイレには、おむつ交換台が!
乳幼児連れには非常にポイント高し。

唯一の難点は、子どもの視点&至近距離からだと、額装のガラスに照明が反射してしまい、
色や質感が見えにくい作品がある、ということ。
引いて見られたらそんなこともないのだろうが、いつでも混んでるゴッホ美術館では至難の
技。時々だっこして「大人の視点」にして見せてやった。

懸案のごまめはというと…
案の定、絵画作品には目もくれず、作品前に張ってあるロープをくぐって遊ぼうとしたり、
検索用のコンピューターで「お仕事」したり、バギーでうとうとしたり、まあごまめなりに
楽しんで、それなりに良い子だった。

肝心の展示内容は、刺激的で、とっても面白かった。
斬新な何かがあったわけではないのだが、こうした美術観賞自体が久しぶりだからだろう。
また、昔に見たことのある作品でも、年を重ねて自分の受け止め方も変わったからか、新鮮
に感じられた。作品の背景などもより一層理解できるようになったせいもあるかな。
繰り返し見たくなる作品もあり、痛々しくて見ていられない作品もいくつか…。
技術的に「へったくそやなー」と思える絵もいっぱいあるのに、人をひきつけてやまない
不思議な画家だ。彼の目指したビジョンか、生き様か、絵画そのものの魅力か…。

新館での企画展は「Dreams of Nature / Symbolism from Van Gogh to Kandinsky」。
ボリューム&内容ともになかなかの充実度。
特に、サブテーマ「Silent Cities」! 釘付けになっちゃったよ…。
時間切れ(子ども達の辛抱が…)で未消化となってしまったので、これだけでももう一回
観に行きたいなあ…。


戻りは街中をブラブラ歩きつつ、CD・レコード・DVDのお店にてジブリのアニメのDVD
を買ったりしてから、そこそこ早めに帰宅。
楽しい遠足だった。


オマケ)
記念に、日本へ絵葉書を送ることにした。


そのものの色だけじゃなく、いろんな色を使って描くゴッホの画風にインスパイアされた
お便り。島と山だって。
裏面は、「本物」のゴッホの「花咲くアーモンドの枝」。

2012年5月15日火曜日

おはしで

あーん…


パクリ! 成功~!
どうにかこうにか、お口に運べたね。
つかんだものは、小さいキュウリのピクルス。喜んで、いくつも食べていた。

ごまめはもうじき2歳半。
別に教え込んだわけじゃないけど、見よう見まねでやってみたくなったよう。

ちなみにこまめは、2歳前には勝手に覚えておはしが使えるようになっていたっけ。
お茶碗なども丁寧に上手に扱えたので、その頃からちゃんと陶器のものを与えていた。
いいモノには生活の友として幼い頃から馴染ませる、なんて考えたりしてたのだ。
時たまかんしゃくを起こすごまめには、とてもじゃないけど怖くてそんな冒険はできず、
星一徹的アピールをされても安心のプラスチック。

でも…おはしが使えるようになったんだもんね、次の里帰りの際には、瀬戸物のお茶碗
買ってあげようかな?

2012年5月14日月曜日

新鮮で懐かしいカレー

白いアスパラガスの季節がやってきた。

前の日によばれたUちゃん作の「ビーツのカレー」がおいしくって(甘いのに辛い…笑)、
マネをしてやってみようかと思っていたのに、買い物に行って目に飛び込んできたのは
新鮮なアスパラ。で、急遽予定変更!

切った手応えが「サクッ」と軽快で、本当に「採りたて!」と言ってるかのよう。
いつもは数センチ切り落とす根元の方も、筋っぽくない。試しに生でかじってみた。
シャリッとしていて、ビックリするくらいみずみずしくて、サラダで食べられそう。
かすかな甘味とエグみが「春の恵み」って感じだ。
きっと、掘りたての筍なんかも、こうやってそのまんま食べられるんだろうな。
筍のお刺身、とかあるくらいだもんね。

肉気のものは、白アスパラと相性のいいハムにしてみた。
生で食べられる新鮮タマゴもあったので、それも一緒に。
カレーに生卵、なんて、何年ぶり…?? 超絶にうまかった~!(うっとり)


なんかあんまりそそる写真ではないけれど…(笑)

いつもはちんたら食べるこまめも、この時ばかりはすごい勢いでかっこんでいた。
タマゴ様々ですな。
和歌山のおじいちゃんが、ぐちゃぐちゃに混ぜたカレーの真ん中にタマゴを落として、
更にウスターソースをじゃぶじゃぶかけて食べていたのが思い出。

2012年5月12日土曜日

学校がすき(2)

朝、補習校に向かう車の中で、前夜の話について聞いてみた。
同じ内容を、日本語で話してくれた。

「そんなに学校(補習校)が好きなんか。」「うん…(テヘヘ)」
「オランダの学校は?」「好き~。」

つまり、学校という場が好きなのだな。

「そんなに学校が好きなんやったらさ、大きくなったら学校の先生になったら?」
「うん、そうしようかなーってかんがえてた。」
「あらそう。
先生っていってもいろいろあるからね。
ごまめちゃんの先生みたいに、小さい子らと遊んだり歌ったりする先生もいるし…
小学校の先生もいるし、大きいお兄さんお姉さんの行く学校の先生もいるし…
大学っていう、勉強が好きな人だけが行く大きい学校の先生もいるし…」
「うーん、大きい人の先生はつまんなそう。」
「まあ、知らんだけかもしらんしな。色んな学校に行ってみたらどう思うかわからんで。」

…さてさて、10年後には、どんな学校生活を送ってるのでしょうかねえ…。
そういえば母も、こまめくらいの頃、近所のまあちゃんと学校ごっこ(の先生役)するの
好きだったっけ。



待ち時間には、アムスのKくんUちゃんのお宅におじゃま。
お茶、お菓子、持ち寄りのお昼…、おしゃべりもいっぱいで楽しかった!
引越先が、補習校から車で5分!なので、今後もちょくちょく寄らせてもらおう。
ただ、駐車代がねえ…(ハァ~)

2012年5月11日金曜日

学校がすき(1)

こまめのクラスには、両親が離婚/死別した子が何人かいる。
それで、こまめなりに考えるところがあったのだろう。
就寝前に、父にこんなことを(オランダ語で)言っていたらしい。


 あのね…
 おとうさんとおかあさんが離婚してバラバラになっちゃうのは絶対イヤだけどね、
 もし、もしそうなっちゃったとしたら、私、おかあさんといっしょに行く。

(父:なんで?)

 なんでかっていうとね、日本語のお勉強、お父さんあんまりわからないでしょう。

(父:日本語のお勉強、好きなの?)

 うーん、お勉強はそんなに好きじゃないけどね、学校(=補習校)が好きなの。
 お勉強しないと学校には行けないでしょう。
 だから、お母さんと一緒に住むことにして、お勉強がんばるの。


そうかー…。
「おかあさんは怒ってばっかりいるからイヤ!」とか言ってたから、意外な答えだけど、
学校がその理由と知って、納得。

日本語が、こまめと母とを結ぶものだった幼児期をとうに過ぎ、ひとまわり大きな世界と
自分とを結ぶものだと、わかっているのだな。
そしてその世界を、少なくとも今は、たのしい世界だと感じて大事にしているのだな…。


学校帰り、原っぱに寄り道して摘んできた花。

2012年5月9日水曜日

は、み、が、き、じょうずかな

あー…


いー…


こうやって、5分ぐらい延々とみがいていた。


思いのほか上手にみがけたごまめもエラいが、辛抱強いこまめがもっとエラかった!

だれが なにをする?

「助詞を含む主語+述語」を使った単純な短文作りの宿題が出た。
単純な…と思ったのはこちらの独り合点で、こんな課題にもこまめにとってはなかなかの
冒険(!)がいろいろと隠れていた。


お手本:
「とりが なく。」「くまさんが あるく。」「こひつじが はねる。」
「ばったが とぶ。」


授業でやってきたもの:
「さとこさんが なく。」「あいこさんが おこる。」「あめが ふる。」


自力でやってみたもの:

「くつ はく。」 ありがちな書きまちがい。
 ↓
「くつ はく。」 

「おかさんが らう。」 レジで精算??…と思いきや…
 ↓
「おかさんが らう。」 

くつが あるく。」 靴はひとりでに歩くかなあ…。
 ↓
ねこが あるく。」 

「かぜが ふく。」 唯一、完全に正解。

んちが する」 ?!?!? 何のこと??
 ↓
んちが する。」 あーなるほど。でもベンチが自分で立ったり座ったりする?
 ↓
おとうさんが すわる。」


面白いのが、読む際には「は」を「は」と読んだり「わ」と読んだり、適切に使い分けて
いるのに、書く際にはそれがごっちゃになってしまう、ということ。
話す時には無意識に使っている「誰それが何なにした」という文も、いざ書かせてみると
ひとつひとつがチャレンジなのだということがよくわかった。
そこら中に落とし穴が…(笑)

この状態、何かに似ている…と思ったら、少ない語彙を駆使してオランダ語で懸命に何か
を伝えようとするごまめの姿だった。
ガンバレ、2羽のヒヨコちゃん!

2012年5月8日火曜日

三角定規

週末、いとこの誕生日会で遠出した。
帰りがけ、高速道路の脇のレストランで晩ごはんを食べた。
そういう所でお子様メニューを頼むと、小さなおもちゃをオマケにくれることがある。
まあ、おもちゃといっても、ガチャガチャの景品みたいなものだけれど。
この時は、いろんなおもちゃの入った棚から好きなものを選んでも良いということだった。

で、あれこれ迷った挙句、こまめが選んだのがコレ。


木製の三角定規。
へ~、いいもの選んだね!と、父も母もニコニコ。
(中にはかなりしょーもないもんもあったから)

得意顔のこまめ、「うん、いいでしょ。これでまっすぐな線がかける~。」
…そういえば、子ども用の定規って、家にはなかったっけ。

帰りの車中で自分の手の指の長さを測っていた。
親指の方が小指より短いのね~、なんて発見したり。
「○センチ」というところを、ついうっかり「○セント」と言ってしまうのはご愛嬌…。
(オランダの通貨(ユーロ)の細かい小銭の単位がセントなので)

えらく気に入ったようで、ここ数日はあれやこれや使っていたようだ。
今日、母が台所仕事をしている間にこんなものをこしらえていた。


まっすぐな線が切れる… で、できたものが全然直線的でないところが面白い。

朝から Happy Mondays

日々の学校の送迎の際、10分ほどの道中のBGMは、日本の童謡や昔話のCDが定番。
でも、それ以外に母がひとりで車に乗ることはほとんどないので、母のお気に入りのCDは
ほぼお蔵入り状態だった。
それを、最近、解禁しつつある。
最初は「ふうかちゃん(ずいぶん前の『いないいないばあっ!』の女の子)のにして~!」
などと若干のクレームもついたりしたのだが、じわじわ洗脳中。
いろいろ聴く中でも特に思い入れのある1990年前後のイギリスのオルタナティブロック系
のバンドのCDを徐々に解き放ちつつある。教育によろしいんだかどうだか(笑)

The Stone Roses とか…
Ride とか…
My Bloody Valentine とか…
The Smiths とか…
Happy Mondays とか…

なかでもこまめごまめがいたくお気に召したのが The La's で、くる日もくる日も「ラーズ
かけて!」とリクエスト。
こまめは、英語の歌詞の意味もよくわからないだろうに、気持ち良さげに口ずさむ。
ごまめは、まだ「らりるれろ」もちゃんと発音できないくせに、「やーず!」と連呼(笑)
6歳児&2歳児をここまでひきつけるものがあるとは…。
メイヴァースはん、あんたはやっぱりほんもんですわ!

そのごまめ曰く、「やーず」がうちにあそびにきてくれるんだそうだ。
で、家でお歌歌ってくれるそうです。
わーいわーい! お母ちゃん、うれしいぞ!

「じゃ、うち来たら、ラーズは何飲むかなあ?」と聞くと… 「ぎゅうにゅう」だそうだ。
いつぞやはヘロインで廃人寸前だったらしいけど、ヘルシー志向に転向かしら??

…ちなみに、お食事は「ふりかけごはん」だそうです。どひゃ!

2012年5月6日日曜日

窓ぎわの…

…といえば、「トットちゃん」。
私の世代の人ならもれなく、即座に出てくるのではないかな?というくらい、みーんなが
知ってるトットちゃん。
当時小学校高学年か中学生くらいだったかな、家にも1冊あって、破天荒なトットちゃん
の愉快な日常の物語として読んだ記憶がある。
先日の「女王の日」のマーケットで青い鳥文庫バージョンを見かけ、なつかしくて思わず
手に取った。

大人になって読み返すと、また全然ちがったことが見えてきて、とっても面白い。
「トモエ学園」の授業の様子は、今こまめがモンテッソーリ小学校で受けているのと同じ
ような感じだなあ、とか。(課題をやる順番を個々に決められるとか)
学園の偉大な校長先生の姿勢はもちろんのこと、トットちゃんのお母さんの独特の目線…
縛るでもなく突き放すでもなく、突拍子もない我が子の行動の裏のワケ(トットちゃんなら
ではの思考回路)にまで思いを寄せ、温かく保たれる絶妙の距離感…なんかにも、いたく
感心させられた。

このところやたらと口ごたえの多いこまめ。
カチンとくることも非常に多いのだが、それを差し引いても、こまめの視点に立って思いを
馳せるということを忘れて、やたら「導こうとしたり」「矯正しようとしたり」しがちで、
いかんなーとは薄々感じていたのだ。
そんなタイミングで、見事な態度で子どもと接することを知っていた人達の実例を、子ども
の側の目線で書かれた本を読むに至って、あ~もう、ダメダメやん…と、反省。

こまめとはどうしてぶつかってばっかりいるのかなあ。
ごまめの気持ちには(まだ)寄り添うことができるのに。
こちらの姿勢の問題だろうなあ…。



遊びながら寝てしまった…。 なぜか、頭の上にDVDのケースをのせて。