2013年4月6日土曜日

牛乳のできるまで

地元の読み聞かせ&遊びのグループ「にじいろ会」の遠足で、牧場に行ってきた。


酪農王国オランダ。
その北部、フリースランドの酪農家に嫁いだAさんとそのご家族のご好意で、総勢40数名の
団体を受け入れていただいた。
数年前にも同じような遠足を企画したのだが、こまめはほとんど覚えていないって…。
ま、しょうがないか。

今回、こまめ世代の子ども達が6〜7才ということで、社会見学の要素も入れてみた。
事前にしおりもこしらえて、「酪農家の一日」「一年の仕事のサイクル」「牛の食べる
エサの話」…などなど、ちょっぴり掘り下げてみた。

牛乳というあまりにも身近な食品の生産の裏に、こんな未知の世界があったのか!
…という驚きで、調べていてもワクワクしたし、日々の仕事として関わっている人達に
直接伺うことで、普段知り得ない現場のあれこれに触れることができた。
なんとも貴重な学びの機会だった。



特に感動したのが、飼料のこと。
夏に刈り取って積んでおいた牧草やトウモロコシを密閉保存

発酵作用が起こり、長期保存が可能になるとともに、おいしくて身体によいものになる。
まさに「漬け物」的なことが、牛乳の源の側で起こっていたとは!
長ーい歴史の中で培われた知恵だと思うのだけれど…昔の人ってすごいなあ。

こういう小山、遠目には見たことあったけど、中身については全く知らなかった。


その断面は、例えは悪いが、腐った畳かボール紙のよう。
これが、密閉状態とはいえ、戸外だというのに悪くならずに1年以上も持つとは…。
発酵の力ってすごい。


こちらはトウモロコシ。
実だけでなく、茎から葉っぱからすべて粉砕してチップ状にしてから積み上げる。
こまめ「くんくん… 酸っぱいにおいがする!」
チャレンジャーな父は、このトウモロコシを一粒食べてみたらしい。
めちゃくちゃ酸っぱかったって。ハハハ。

こうしてできた飼料を各種混合して(牧草やトウモロコシ、大豆など)与えるのだが、
その配合次第で味も変わり、牛の食いつきも違ってくるとのこと。
質・量ともに良い牛乳を得るためには、良いエサ作りが欠かせない、という、至極当然の
ことを、これまでは考えてみたこともなかった…。


足下にあるのが、配合飼料。
ただの干し草かと思ったら、工夫をこらした「混ぜご飯」だった。
う〜ん、奥深い。


飼料のミックスに給餌、その他あらゆる作業をこなすトラクター。
子ども達にも大人気!


夕方の搾乳時、パンパンに張ったお乳を見て、「は、早く絞ってくれ〜!」なんて、
我が子に授乳した経験から、同じ哺乳動物としてほのかなシンパシーを感じてしまったり。
ちなみに、毎日の搾乳は午前5時と午後5時の2回だそうで。お疲れさまです…。



肝心の親子遠足の方は、
みんなでお弁当を食べたり、


持ち寄りのおやつに誕生日祝い、


クイズラリーやタマゴ(チョコ)探し、
パパが主役の干し草運び競争など、ワイワイ楽しめるプログラム。
我がチームのパパさん1名負傷のため、急遽私ともう一人のお母さんとで組んで代打に。
長靴はいて走り回る羽目になっちゃった!


日が傾くまで外でたっぷり遊んで、子ども達にはまさにパラダイスのよう。
あ〜楽しかった!!

精悍な大黒柱のTさん、


酪農家カレンダーのモデルさんか?!というくらいべっぴんのAさん、


お二人の他、案内して下さったり一緒に遊んで下さったご家族の皆さん、
どうもありがとうございました!

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