2013年3月29日金曜日

さよなら幼稚園(2)

ぐずったごまめが挨拶をいやがり、私も涙ナミダで、昼前の別れ際がどうにも妙な具合に
なってしまったので、放課後、こまめも一緒に再度幼稚園に行ってきた。
こまめもお世話になった先生方だしね。

子どもにとっては、自己形成の大切な時期に8年間を過ごす小学校の方が大きな意味を
もつのだろうが、母の視点では、保育園/幼稚園こそ、家庭(特に母親)から離れて最初に
飛び込む外の世界、つまり「独り立ちのはじめの一歩」なので、思い入れもひとしお。
母にとっても貴重な「外の世界」だった。
同じ立場の(しかも好意的な)人ばかりの集まる、ある種守られた環境の中、オランダ語
でのやりとりにも慣れさせてもらった。


最後にもう1回、パズルゲームをやらせてもらう。
午後のグループも終わり、皆帰っちゃった後で寄ることにしてよかった。
ごまめ的にも、区切りがついたかしら…?

なんと、同じ地域内の別の保育園も数日前に閉鎖(同じく倒産)したばかりとのこと。
あと少し待てれば、そちらから流れてくるであろう託児の必要な顧客を確保して、経営を
立て直せたかもしれないのに…。

私たちが通達を受けたか受けないかぐらいのタイミングで、市内の他の保育園からのチラシ
が各戸に配られ始めたのも苦々しい。
どこかから漏れ聞こえてきてたってことだよね。それも、関係者より早く…。

建物や遊具など、きれいでしっかりした設備はどうなってしまうのだろう。
備品の片付けのことすら何も聞かされていない、と先生。


玄関を入ってすぐのホールにあるこの遊具に座って、靴をはきかえたね。


さらば!

2013年3月28日木曜日

ひよこちゃんまつり

ごまめの幼稚園騒動のさなか、こまめの小学校では楽しいイースターの朝食会があった。
パジャマで登校、豪華な持ち寄りビュッフェで朝ごはん。


我が家の担当はキュウリ。
それだけでは見た目にちょっと寂しい気がしたので、ほんのちょこっと春らしく…。


何食べた?と聞くと、ゆで卵を6つも食べたらしいよ…大丈夫かいな。
(タマゴは1日1個まで、と教えられて育ったので)

そのままパジャマで体育の授業を受け、それからやっと洋服に着替えたそう。
その洋服も、世界の国々を表すような服、というテーマだったそうで。
残念ながら浴衣を持っていないこまめ、以前トルコ土産にいただいた衣装(飾りが
シャラシャラいうやつ)を持って行った。


ごまめの中では、「ひよこちゃんまつり=たまごとひよこ、うさぎさんのおまつり」
ということになっている。「お盆=おどり&花火」レベルのとらえ方だなあ…。
正しくは「復活祭」というのですね。
オランダ語では「Pasen」。

それにしても寒い寒いイースター休暇だった。
雪までチラつき、本当にもう、どうなってんの?! これが桜吹雪だったらなあ…。
あきれるくらい、この冬は長い。あんまり長くて、まだまだ続行中。
早くほんとの春にな〜れ!

さよなら幼稚園(1)

…といっても、卒園じゃない。小学校に上がるまではまだ半年ある。
経営難で閉鎖というなんとも非情なお別れが、ものすごく突然やってきた。
昨日の朝に知らせを受けて、今朝が最後の登園だった。
不況のあおりをこんな形で受けるとは…。

そもそも、財政難で保育料補助が大幅にカット→保育園に預ける人が激減、という流れ。
こまめの幼稚園自体はそこそこ安定していたのだが、同じ施設・組織内の保育所部門が
どんどん危なくなり、ついに15年の歴史に幕を下ろさざるをえなくなったとのこと。

昨日、父経由のメールで通知を受け、半ばパニック気味に代わりの園を探し始めたのだが、
託児所ではない幼稚園というものがどんどん減っている中、選択肢は多くはない。
こまめの通う小学校のすぐ近くにも保育園ならいくつかあるのだが、私が専業主婦なので
保育料補助を受けられず、補助なしでは恐ろしく高くつき、とてもじゃないけど払えない。
とりあえず、大急ぎで調べた中から、週明けに面接の予約はとりつけたのだが…。

突然の最後通達を受けた園の雰囲気は、まるでお通夜のよう。
聞けば、先生たちも一昨日の夜に聞いたばかりで心の準備も何もできてないという。
保護者の中には、今日来て初めて知ったという人もいた。
異様な雰囲気を察したのか、いわれもなく不安を感じたのか、いつになくぐずりがちな
ごまめだった。

帰り際にもごねたので、どうしてか聞き出したところ…
各々の写真に誕生日の日付を入れて、壁にずらっと貼ってあったのを、外して持って帰る
ことになったのだが、それがイヤだという。
無理もない。
本来ならひとりずつ、4歳のお祝いをして卒園する際、他の思い出の品や贈り物と一緒に
晴れやかに持ち帰るべきものなのだ。
こんな風に突然、それも皆一斉に、持って帰るものじゃない。

こまめが1歳になる少し前に保育園に預ける必要からお世話になり始めた園。
ベッドでお昼寝ができず、先生のおひざでだっこで寝かしつけてもらったらしく、香水の
いい匂いをさせて帰ってきたっけ…。
ごまめの今の担任の先生のうちのひとりは、その時の先生だ。
本当に信頼のおける先生たちで、安心して任せられる園だったのに…。

そして、慣れるのにあんなに時間がかかったごまめが、最近では近くを通りがかるたびに
「わたしのようちえん!」と必ず言うくらい、「自分の居場所」と認識していたのに。


あんなに泣いてばっかりだったのが、こんなに楽しくて仕方なくなったっていうのにね…。

2013年3月13日水曜日

えんぴつのおけいこ

ごまめの運筆練習。
練習…といっても、意気込んでやらせているわけではない。
こまめがテーブルで宿題に取り組んでいる横で、「ぼくもおべんきょうする!」と勝手に
張り切っているので、「静かにしててくれるなら」と、適当なものを与えているだけ。
この辺の力の抜け具合が、いかにも二人目って感じ…(笑)

で、その「適当なもの」とは、バザーか何かで買ったちびっ子向けのめいろ。


取り組み方は、まったく自己流。ごまめ的には、文字(文章)を書いてるそう。
でも、いいのいいの。しばしの間おとなしくしてくれるなら…(笑)

ところが、最近、急にまともになってきた。突然。


このところ各種パズルにハマりまくっているので、「どうやって解くの?」という思考が
生まれたらしい。ルールというものが存在する、と理解した様子。
「壁の線をつっきっちゃいかんよ〜」と指摘すると「あ〜そうかそうか」と反応している。

「指定されたように書く」ことができるなら…
思い立って、こまめが3歳半頃にやっていた運筆練習のドリルを引っ張りだしてきた。


サインペンで重ね書き。色はそれぞれの果物に合わせて選んでいた。

当時「下の子のためにコピーをとっておく」とかいう発想がなかったので、そのまんま流用。
入門編だけあって筆圧もたいして高くないので、残りのページはせっせとけしゴムでキレイに
している、せこい母だった。

ちなみに、一人称「ぼく」はなぜかずっとブーム。
近くに住む女の子でもそう言っていた子を知っている(しかも2人)ので、まあいつかは
直るかと放っておいてる。
日本に住んでる女の子でも、こういうことあるのかな??

2013年3月11日月曜日

姉妹でかるた

こまめに読んでもらい、ごまめが取る「ノンタンかるた」。
いっぺんに全部並べると見つけにくいので、10〜15枚ずつくらいに分けて。


絵を見て判断しているようだが、それでわからなければ「こんな字が書いてある札だよ」と
字札のひらがなを見せて、ヒントにしている。
ごまめはまだ「の」ぐらいしか文字と音とが一致していないが、同じ形の文字を探してね、
というと、わりにすばやく見つけてくる。

しばらく前にやった時には、20枚くらいやったところで集中力が切れてしまっていたが、
今回は最後までやりきった上で「こんどはちがうのやろー!」。
パズルなんかをやっていても、集中できる時間が延びているのがわかる。

こまめも当然取りたいので、第2ラウンドは母が読み手。
こまめの反射力にはついていけないのに、自分も取りたいごまめがギャーギャー言い出した。
でも、待ってあげてばっかり譲ってあげてばっかりではこまめも面白くない。
「残念だけど、また今度しようね」と片付けた。

7歳と3歳。一緒にできることも増えたけど、まだまだ差はある…。

2013年3月10日日曜日

一家で映画(初)

また雪が…。
春がきたかとぬか喜びさせておいて、この仕打ち。
風も身を切るように冷たいけど、だれも寝込んでいない奇跡の週末なので、久しぶりに、
本当に久しぶりに、家族で街へ繰り出した。

実は、去年の暮れあたりから、こまめを連れて映画にでも行きたいな〜と思っていたのだが、
誕生日会や新年会などのイベントを除いたらほぼ毎週誰かが体調を崩していたので、こんな
時期になるまで実現しなかったのだ。

随分前に映画館で使えるギフト券をいただいてまだ使っていなかったので、それを使わせて
もらおうということになった。
映画館未体験のごまめでも観られそうなものを…ということでまず目に留まったのがコレ。


でも、こまめにはちょっと幼すぎるかも…ってことで選んだのが、女の子達に大人気のコレ。


二人の大好きな「K3」が主演の新作。
内容は………子ども向けのアイドル映画なんで、まあその辺は…(笑)

日曜日の午前中でガラッガラだったので、ポップコーンをポリポリ食べまくろうが、ごまめが
少々ガサゴソしようが、ちっとも気を遣わなくて良かったので、楽だった。



映画の後は、劇場となりのハンバーガー屋さんでお昼を食べ(日頃避けているので、ごまめ
とはモスを除いては初ハンバーガーかも?!)買い物に疲れたら図書館のカフェコーナーで
休憩しつつ、布地市をのぞいたり、夕方までたっぷりウロついてきた。
子どもの喜ぶバスで出かけたので、駐車料金を気にせずにのんびりいろいろ見られて満足!

2013年3月9日土曜日

補習校のこと

補習校では、日本式のスケジュールに合わせてあるので、そろそろ年度末。
来週、小6と中3の生徒さん達は卒業、それ以外の学年とプリクラス(半年間の幼年部)は
修了となる。
1年生を終えるこまめの次のステップが、この土壇場になってようやくハッキリした。

この半年ほど(いや、もっとか??)宿題がイヤでイヤでしょうがないこまめと、それを
なんとかなだめようとする母との衝突があまりにも頻繁で、日本語学習以前に母娘関係が
危機的な状況だった。
ここ数週間ようやく改善の兆しが見えてきたが、諸々の蓄積で、元々は協力的だった父の
堪忍袋の緒もたびたび切れ、補習校の印象がすっかり悪くなってしまった。
オランダ人から見たら尋常ではない量の宿題と、毎週末の拘束…。
それで、父の意見は「1年生が終わったら、補習校はおしまい!」と随分前から決まって
いた。
母の意見は「補習校だけが日本語学習の方法ではないし、そんなに苦痛ならやめてしまって
構わない。他の方法でやったって良いさ。」
両親の言い分をきちんと伝え、こまめと何度も何度も何度も話し合った。
何度聞かれても、こまめは「学校には行きたい」と言う。
そういうことなら、宿題もある程度はがんばらないとね…と諭し、その時は納得するのだ
けれど、実際宿題をやる段になると、結局はイライラドカーン…の繰り返し。
正直、こっちもたいがい疲れてきた。

こまめ的に、何がそんなにイヤなのか?というと…
まず、現地校では宿題と無縁なので、宿題なんてバカバカしい、と思っている。
それから、書きまちがえたり、習ったのに忘れてしまうことが許せないらしく、怒れるやら
泣けるやら、えらく感情的になってしまうらしい。
一発で覚えられるわけないのに、ちょっと完璧主義なところがあるんだろう。
(これに関しては、間違えることは悪いことではないこと、誰だって間違えること、次に
間違えないようにこそ繰り返し練習するのだ、と説いてある)

だったらやめてしまえー!となるのだが、どっこい、学校は好きなんだそうだ。
補習校で、みんな一緒に勉強=全員で同じ時に同じ苦行(笑)にいそしむことや、友達と
遊んだりお弁当を食べたりすることは楽しい、と。

結局、父の意見とこまめの希望の折衷案で、2年生の1学期いっぱいを区切りとし、それ
まで通わせてもらう、ということで落ち着いた。
そうすると、プリクラスから合計2年間通ったことになるし、2年生になれたという実感
もあり、6月の運動会を今のお友達と一緒に体験でき、良い思い出になる。
で、夏休み明けのオランダの新年度からは、父の言うようにまた別の習い事にトライして
みるなり、新しい生活パターンを探っていくこともできるだろう、と…。

こまめのキャパ、父の思う「家族の日々」、時間的経済的負担…。
いろんな条件を考慮して、このような選択になった。

母である私が折衷の中間点のようなポジションにいるのは、どこまで日本語を頑張るか、
どの程度できてほしいのか、到達目標を見失っているからなのかもしれない。

2013年3月7日木曜日

3歳児のテスト

オランダの小学校では、全国共通学力テストがある。
中でも最終学年(日本の小6に相当)に実施されるものは、センター試験並みに重要で、
どのレベルの中学校へ行くことになるか、進路を決定するガイドとして使われる。
最後に一発ドカンとやるだけではなく、低学年の頃から随時実施して、個々の児童生徒の
学力を継続的に把握していくシステム。
こまめもこれまでに、日本で言うところの幼稚園ぐらいの年齢から、何回か受けた。
内容は、言語と算数。

それが、なんと、幼児から実施されることになったとかで、先日ごまめも幼稚園で受けて
きたようだ。
先生と別室にてマンツーマンで質問と回答を重ねてゆくとのこと。
内容は、小学生と同じく「ことば」と「かず」の習得度合いを見るもの。
こまめが低学年の頃にやっていたワークブックと同じような感じ。
1頁につき問題がひとつで、だいたいの質問が、3つある絵の中から正解をひとつ選ぶ形式。


【ことば】(計45問)
  1 聞いてわかることば
     基本的な語彙をみる問題。
     例:トラックはどれですか?(トラック/乗用車/トラクターから選ぶ)

  2 ことばの意味
     定義をきちんと理解しているかみる問題。
     例:「積む」ことのできるものはどれですか?
       「上に向かって飛んでいる」のは?
       「向き合って、互いに見つめ合っている」のは?

  3 聞き取り
     先生が読み上げた文章問題の答を、絵の中から選ぶ。
     例:中に座れて、水に浮かんで進むものはどれですか?
                   (荷車/おもちゃのボート/本物のゴムボート)

  4 話せることば
     質問の答えを自分で言う。
     例:Sちゃんは、こけて腕にけがをしてしまいました。
       お母さんが、すぐに「〇〇」を貼ってあげています。
 


【かず】(計36問)
  1 数の概念
     5までの数がかぞえられるかどうか。
     例:さかなが2ひきいるのはどれですか?


  2 量の概念
     多い・少ないを理解しているか。
     例:おかずがいちばん少ないのはどのお皿ですか?

  3 形
     図形や大きさ・長さ・厚さなどを理解しているか。
     例:まるいのはどれ? 
       しかくいのはどれ?
       一番大きいのはどれ?
       一番薄いのは?

【からだ】(10問)
  身体の部位の名称を、全身描かれた絵を指差して答える。
     例:おなかはどこ?
       ひざはどこ?

【いろ】(10問)
  基本色の呼び名を知っているか。
     例:きいろはどれ?
       むらさきは?


全部で合わせて101問も(!)あるから、いくら「先生とゲームしようね〜」という遊び
感覚だとしても、3歳3ヵ月の子にはかなりな量だと思う。
最後の方は集中力がきれて、適当に答えてたとしても無理はない…。

半年後(3歳10ヵ月頃)に、進展を測るため、全く同じ問題を使って再テストするそうだ。

ごまめのテスト結果は、「ことば:標準、かず:標準以上」 。
日本語では知っていてもオランダ語の語彙がまだ追いついていないのが顕著だった。
オランダ語で言えなくて、日本語が出て来ちゃってた場合もあったらしい。

しかしながら、オランダ語がかなり遅れてるかと思っていたので、その割にはしっかりと
理解してるらしいことも判明してちょっとホッとした。
抜け落ちてる語彙のことなんかは気にかけてあげようとは思うけど、これからぼちぼち
追い上げるだろうから、ま、心配には及ばないだろう。

…ぶっちゃけ、市民化の授業を彷彿とさせる問題がいっぱい…。
というか、そういうレベルのこと聞かれてたんだよな、オランダ語できますか?って。
絵の中のシチュエーションをちょっぴり変えたら全く応用できそう。
こけちゃった女の子じゃなくて、スリに遭ったおばさんとか。
どこに何と言って届け出れば良いですか? 
…みたいな。

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追記:
全国共通幼児学力テストの公式ガイド(蘭語のみ)
Toetsen voor peuters - Taal en Rekenen / Cito Volgsysteem


2013年3月6日水曜日

小さな宗教観

気候がマイルドになってきたので、再び近所の子と公園で遊ぶようになった。
昨夏に出会って以来すっかり仲が良くなった2つ下のAちゃんと、公園のすぐ横のおうちの
Jくん(2つくらい上かな)と、何やら議論になったらしい。

Jくん「神さまなんかいないよ。いるわけない。」
Aちゃん「そんなことない!そういうこと言うと、ばちが当たるよ。雷バシャーン!って。」
こまめ「私は…どっちだかわからない。」

…模範的ともいえる、非常に日本人的回答ですな、こまめ(笑)

「Aちゃんは神さまが世界を作ったって言ってたけど、私はビッグバンだと思う。」
とも言っていた。

で、母からも少しお話。

Opa(おじいちゃん)も教会に行ってるよね。Aちゃんちの神さまとおんなじ神さま。
クラスの友達のRちゃんとかお父さんの会社のUさんちみたいに、アラーっていうまた別の
神さまを信じてる人もいるし、いろいろなんだよ。
で、いろんな神さまがいて、みんな仲良くしようねーっていう人もいれば、うちんとこの
神さまだけが本物だ、あとのはダメ!ってケンカふっかけてくる人もいる。

お母さんはどう思ってるかっていうとね…
石とか森とか海とか風とか空とか、いろんなところに神さんがひそんでて、だから神さんは
たくさんいて、でも人の形はしてないんだ。
人の力を超えた何か不思議な力を神さんって呼んでるだけ。
で、毎日おいのりしたりはしないけど、そういう不思議なものってあるんだろうなーとは
思ってる。

世界の始まりはビッグバンだって思ってる人もいる。
お母さんもそう習ったしそうかなーって思ってるけど、実は誰も本当のことは知らない。
誰も本当には見たことないからね。
だから、神さまが作ったっていう人もいるし、始まりも終わりもなくてずーっとグルグル
まわってるって思ってる人もいる。いろいろだね。

…ってな感じ。
こまめの小学校では宗教の授業というのはなかったと思うが、こういうちょっと哲学的な
話は(私が)好きなので、大きくなったらいろいろ掘り下げて一緒に考えてみたい。
『ソフィーの世界』をネタに議論したりとか、楽しそう…。

今は、科学的な知識を学校で教わって、世界観を形成しつつある時期。
ごまめが「おひさまねちゃったねー」とか言うと、「おひさまは眠らない!」とかマジメに
反論したりするから、どっちも正しいよ(どっちの見方もありなんだよ)と言っている。
真実はひとつではなく、時と所によって変遷するということを知るのは、まだまだ先かなー。

ちなみに父は無神論者の合理主義。
現代科学を信じきっているので、科学的根拠のない話は全て眉唾(ソースを出せ!的な)。
たまに論拠にボロが出たりするので、隙はいっぱいある上、論理的でない言動も多々ある。
ま、人間なんてそんなもの〜☆


インラインスケートの練習。
おっとっと〜!


ごまめはゆる〜くキコキコ。


こんな穏やかさがずっと続けばいいのに、週末からまた真冬のようなお天気だってさ…。

2013年3月4日月曜日

春の足音

ひなまつりを過ぎたと思ったら、すっかり穏やかに春めいてきた。
ポカポカ陽気に小さな生き物も誘われてきたようで、モンキチョウがひらひら…。
放課後こまめを迎えに行ったら、駐車場の脇にこんなのもいた:


ちょこまか歩き回っていた。早い早い。
ごまめと「わー、かわいいねー、元気だねー。」などとひとしきりキャッキャ喜んだ、その
次の瞬間…

クシャ

即、天国逝きでした。合掌。
踏んづけるなよ、ごまめ………。

ぺっちゃんこになってしまったてんとう虫さんを指差して、
「死んじゃったら、もう二度と動けないんだよ。お散歩もできないし、ごはんだって食べられ
ないんだよ。せっかく『わーい春だ春だ』って出て来たばっかりだったのに…」
と、懇々と諭したけど、わかってるかなあ?

2013年3月3日日曜日

たのしいひなまつり

今年は3月3日がちょうど日曜日。
こまめと同じ年頃の女の子のいる近くのお家で、一緒にお祝いした。

ごまめはまだ熱っぽかったのでお留守番。
朝、自分で「びょうきだから、いかない。げんきになったらあそぶ」と言っていた。
行きたいってごねるかな?…と心配していたのだが、ほほう、納得してるやん。感心感心!
…と、安心して気を抜いていたら…
こまめ「私、今日、パーティーに行くの。すっごくかわいい服着て行くの。」
当然、母からカミナリが落ちる。
「そんな、シンデレラの意地悪なお姉さんみたいなこと言わないの!」
ウキウキする気持ちはわかるけどね。
仕方なくお留守番な子の気持ちもわかってやってよ。

さて、午後のお茶の時間からのパーティー。
折り紙でおひなさまを作ったりもしたが、くいしんぼの母達には持ち寄りのごちそうが
メインだったかも…(笑)

おやつは、やさしい味のロールケーキとひなあられ。


お夕飯は、手巻き寿司。


私は一品のおかずをいくつか持参したのだが、そのひとつが初挑戦の「レンコン饅頭」。


ずーっと昔に小料理屋で食べて以来、大好きな味。自宅で再現可能だなんて…♪
あんかけっていうのも、決して難しいものではないけど、なんかよそゆきっぽい。

ごまめも、お土産のお菓子をもらってゴキゲン。
しかし、ごまめと一緒にお留守番だった父は、しつこい風邪がなかなか治らないのに加え、
度重なる子守り(この週末は確かに多かった…)に鬱憤を溜めていた様子。
「明日は熱があろうが何だろうが出勤してやる!」と息巻いていた。
…外の空気って大事だよね。

2013年3月2日土曜日

Holy Motors!

家の風邪っぴきの面々をおっぽらかして、映画を観に行った。
映画館で映画を観るなんて、ましてやレイトショーなんて、うーんと久しぶり。

観たのは、公開前からとても気になっていた『Holy Motors』。


夏にアムステルダムのミニシアター系の映画館で上映していたのだが、残念ながら都合が
つかずに見逃したのだった。
それがなんと、うちの地元の図書館で一晩だけ上映するらしい!と、たまたま上映の前日
ローカル新聞で知ったから、さあ大変。
レオス・カラックス監督の12年ぶりの新作…というわけで、昨今の再結成ブームに負けず
劣らず興奮した。
ちなみに同監督の『汚れた血』(1986年)は私の好きな映画ベスト5にランクインする。

「そんなに観たいなら行っておいで〜」と父が言ってくれたので、晩ごはんの後片付けを
いつもの倍速で済ませ(笑)、バスで出かけた。
これも、「車で行けばいいのに」と父が提案してくれたが、駐車場代云々もさることながら
上記『汚れた血』の好きなシーンのひとつが夜のバスの場面ということもあり、やっぱり
バスにした。


8時の上映時間ギリギリにウキウキ入館。
まだ始まってなかった、よかった。ぽつぽつ人はいるのだな…物好きめ。
…なーんて、のんびり待っていた。

しばらくしたら係の人がやって来た。(お、いよいよ♪)
「皆さん…申し訳ないんですが…」(なぬ?!)
「テクニカルな問題で、字幕がですね…フランス語しか出ないのです」(なにーーーっ)

ちゃんと返金してくれるとのことだったので、その場で半分くらいが帰って行った。
残った猛者も、私を含め、フランス語に堪能というわけではなさそう。でも観たいよね。
で、フランス語の字幕のついたフランス映画を観るはめになったというわけ。
ま、本場フランスで観たらその字幕すらないわけだし…とかよくわからない納得の仕方を
して、とにかく映像だけでも観たい!との一心で、残りましたともよ。

いざ始まってみると、映画の底力がとてつもなく強いので、ぐいぐいと引き込まれた。
が、やはり対話や独白の場面は厳しい。
大事なこと言ってるんだろうな〜(涙)と思いながら雰囲気だけ楽しむこともしばしば。
非常にインパクトのある映画だったので、わかる字幕つきであと数回は観てみたい。

この人の映画の芯みたいなものが『汚れた血』からあまり変わってないことにニヤニヤ。
主役のドニ・ラヴァンが20年以上経ってるのに変わらなさすぎでニヤニヤ。
禁煙礼賛のこのご時世に登場人物がプーカプカ煙草を吸いまくることにもニヤニヤ。
(ワタクシ元喫煙者なもので)
これまた大好きなバンドの大好きな曲を思い出したりして…。


悪者をバッサリやっつけたりするんじゃない、こういうある意味「スカッとしない映画」が
大好きなんだなーと再認識したのであった。

日本での公開は4月とのこと。
みんなみてねーっ!

風邪ブーム去らず

こまめ、2度目の通院でやっと抗生物質が処方された。
中耳炎発症から1週間経っても回復の兆しがまったくなかったのが、テキメンに効いている
ようで、耳垂れがぐっと減ってきた。ヤレヤレ。

それで、昨日、久しぶりに登校した。きっかり2週間ぶり。
やっぱり学校でもちょっと痛くなったようだが、持たせておいた鎮痛剤でしのいだようだ。
思いのほか元気そうで安心。
やっぱり家で本ばっかり読んでるのも良くないからね。

これでゲホゲホの風邪で参ってる父さえ良くなれば…とちょっぴり希望を持っていたのだ。
ごまめの発熱に気付くまでは。

ああ………。(脱力)

ほんとにもう、どうなっちゃってるんでしょうか、これは。
冬の間ずっと続いてるこの無限ループを断ち切るにはどうしたらええの??
ことさら不健康な生活をしてるわけでもないのに…。


明日はひなまつり。
はーるよこい。早くこい!