2015年3月23日月曜日

算数の日

「算数の日」なる企画があり、保護者のヘルプを募集していたので、ごまめのクラス
(4〜6歳)の手伝いに行ってきた。

全国共通の今年のテーマは「パターン」。
規則的な法則性を見つけたり作ってみたりしよう!というわけで、
算数なんだけど図工みたいな、幾何学の基礎の取組みが色々用意されていた。

自分の担当した班の4人の子ども達と一緒に、順繰りにやっていった取組みは5種類:

1)木のビーズでネックレスやブレスレットを作る。


  「●○●○●○●○」や「○□○□○□○□」みたいに、色か形に規則性を持たせる。


2)動物の模様に潜むパターンを見出し、クレヨンで描く。


  トラ、シマウマ、牛、カメ、ヒョウ、クジャク、などの写真が用意されていた。


3)「マジック・サークル」という同心円を、外から中に向けて絵の具と筆で描く。


  繰り返す円、というところがポイント。
  低学年クラスなので、まだうまく描けない子もちらほら。


4)二人一組で、1人の子が作った通りの色・形をレゴで作る。


  ごまめの相手の子、ちゃんと作れてたのに、先生が「写真撮るよー」と声をかけたら
  慌てたのか、ちょっと崩れちゃった。


5)幾何学模様を、専用のパズルやカプラで作る。


  母が作った見本のパターンをごまめが広げていったもの。色付きカプラ。



  同じ班の別の子が作ったもの。プラスチックのパズル。

算数というと数のことばかり考えがちだけど、こういうのも数学の基礎なんだなー、と、
子どもと一緒になって面白がった数時間だった。楽しかった!

2015年3月21日土曜日

進級の季節

日本の年度末に合わせ、地元の学習グループの修了式があった。


(こまめよ、その態度は… (#^ω^)ピキピキ

修了証を神妙な面持ちで受け取るごまめ。


4月から年長さんになるごまめのクラスは、まあ楽しくやってくれれば内容は問わず!と
思っていたのだけれど、先生役のお母さんがとても真摯な方で、きめ細かく考えて丁寧な
授業をして下さった。ありがたいことだ。

次回から新1年生になるクラスの子達にとっては、この春は特に大きな節目。
これを機にやめてしまう子もいて、ちょっとしんみりもした。

2年生から3年生に上がるこまめのクラスは、いわゆる9歳の壁に直面する年齢の子達の
集まりで、生活や学習の習慣、興味の対象などの開きがこれまで以上に感じられるように
なってきた。
性格的な積極性の有無、その積極性を発揮する場面なんかにも個性が表れる。
子ども達本人の意欲のレベルとその表現方法のばらつきもさることながら、お母さん達の
考え方やり方も様々で、少人数ボランティア制の寺子屋に見出す目的も微妙に違う。
そこをうまくすりあわせて、仲間がいて一緒に学べることの喜びを共有できれば何より
なのだけれど、さて具体的に授業計画を練る段になるとこれがなかなか厄介だ。

何を目標に、どこに照準を合わせるか?
使うツールはどれが最適か?
結局、取捨選択の基準は教鞭を取る担当のお母さんの方針と能力に左右される。

2週に一度、土曜日の午前中2時間を使って授業するこのグループ。
どこのクラスもお母さんが2人一組で指導役になっていて、1人が主担任・もう1人が補助
という形が多い。
4月からこまめのクラスに参入することになった私は、安定してしっかり指導してくれる
主担任のお母さんに国語の時間(30分)と読み聞かせ(15分)をこれまで通りお任せしつつ、
授業前の朝の会(30分)と副教科(20分)を担当することになっている。
主担任の先生が教科書を使って基本に忠実な授業を展開するのと並んで、同じ題材をいかに
豊かに膨らませられるか、脱線という名の展開をワクワクしながら考案中なのだ。

補習校継続を断念した時にも痛感したことなのだが、自分という人間にとって、この、
遊び心というか、面白さをとことん突き詰めたいという欲求はかなり強く大切なようで、
技術や情報の伝達や解説にとどまらない「知る喜びを一緒に味わう」瞬間を、主体性の
ある形で子どもに伝えるということが、何よりの挑戦であり醍醐味だと思っている。

ぶっちゃけ、教科書をネタ本扱いしてどこまで脱線できるか、今から楽しみでしょうがない。

例えば、有名な金子みすゞの「私と小鳥と鈴と」を2学期に扱う予定になっているが、
真っ当な吟味は主担任の先生にお任せするとして、自分がインスピレーションを得たのは
出だしの「私が両手を広げても お空はちっとも飛べないが」という部分。
そこで、鳥人間と飛行機という二つのソリューションを人間は作り上げた。
その話を紹介しつつ、手の延長・足の延長・目の延長などとして発明され洗練されてきた
デバイスにはどんなものがあるか、子ども達に考えてみてほしいと思っている。

あるいは、俳句を扱う授業では、これまた有名な「菜の花や 月は東に 日は西に」という句
から、菜の花の観察、あるいは、方角と天体の話なんかもできそうだなあ、と。

四角四面な教科書はちっとも好きではないのだが、題材の幅広さはぜひとも利用したい。
さてはて、5人の子ども達(男の子2人・女の子3人)がどこまで食い付いてくれるか?

2015年3月19日木曜日

お母さんの友達

「ママ友」という呼び方にどうにも抵抗があって、子どもを通じてお付き合いが始まった
人たちのことは「お母さん仲間」と呼んだりする。

日本人つながりのお母さん仲間とは、それぞれの最初の子が乳幼児の頃から集っていて、
大々的にイベントを企画することもあれば「母だけディナー」に行くこともある。
地元の遊びサークルや学習グループを主催していることもあり、定期的に顔を合わせる
濃いお付き合いだ。

こまめが現地校に入学してからのお母さん仲間とはかれこれ5年のお付き合い。
気さくな人が多く、年齢層もわりと似たり寄ったり。
オランダ人と結婚した外国人も一定数いて、気楽にあれやこれや話せる。

ごまめの友達のお母さん達はまた独特の感じの人が多く、誰とでも仲良くできるわけでは
ないのだけれど、服装や持ち物・トータルの雰囲気から「あっこの人とは合いそう」と
入学当初からピンときていた人とは、やはり子どもを越えて親しくなれるものだ。

そんな年下の彼女と一緒に「子どもが学校にいる間にアムステルダムでデートしてみよう♪」
ということになった。


のぞいてまわったのは、雑貨屋さん、古着屋さん、お茶の専門店… 
案の定、お互いのオススメの場所に、打てば響く反応。
テイストとかセンスとか(ついでに金銭感覚も)説明せずとも共有できるってなんて素敵!
飛ぶように時間が過ぎ、紙屋さん画材屋さんに回れなかったのは、気持ち的には残念だった
けれど、懐具合からはかえって良かったのかもしれない ^^;

「女の子のキモチ」を取り戻した数時間。そのリフレッシュパワーたるや。
たまには必要だな、こういうの。

2015年3月18日水曜日

手仕事の夕べ

こまめの仲良しさんの間で編み物が流行っているらしい。
お母さんに教えてもらって作った手作りのマフラーを巻いてくる子がうらやましくなったのか、
自分もやりたいと言い出した。
残念ながら、大昔に一番簡単な種類の編み方を教わってそれっきりの私には、
伝えられる技術が何一つない。

そんな中、ダークホース・お父ちゃんが颯爽と登場。
「いやー前々から習ってみたいと思ってたんだよね」ですと!

で、いそいそとデート気分で二人で街に道具や材料を買いに行った。
晩ごはんの後、いよいよ YouTubeの「動くお手本」を見ながら編み始めた。


さすが新世代人のこまめ、この手の動画解説を楽々と理解して飲み込んでいく。
一方の旧世代人:「どうなっとるんやここは!キーーー」
ひとつ目は捨て作というか超試作品と思って、最初からやり始めるのが一番良いのでは… ^^;


その傍らで、母がこまめのお古の長袖Tシャツをごまめ用に半袖に改造していると、
触発されたごまめが「わたしもチクチクしたい!」と言い出した。
で、端切れ布と針(糸を通して玉結びまではしておいた)とを渡して、好きにさせてみることに。


すると驚いたことに、すぐに要領をつかみ、一目ずつすくうやり方で並縫いをしているではないか。


線に沿って縫えてる…。

いつも母がちょっとした刺繍などをしているところを間近に見ていたからか?
あなどれんなあ。

2015年3月16日月曜日

チェスと合気道

日本語以外にこまめがコツコツ続けている活動のひとつは、チェス。
熱心に練習したりということは決してないのだけれど、やっている間は面白いみたいなので、
学校でのクラブ活動という気軽さもあり、細々と続けている。

その活動の一環で、近隣地区の児童400人が集結する大きな大会に、今年も参加してきた。



こまめは、7戦中4勝1引き分けというまずまずの成績。
4人一組のチームによる団体戦なので、他の子の戦績がいまひとつなら先には進めない。
いずれ強い子と組ませてもらえれば、順位も上がるかも…?


もうひとつの課外活動は、合気道。


上達云々より、週に一回身体を使った活動を楽しませてもらっている感じ。
勝ち負けが一切関係ないのが、武道というよりむしろ日本舞踊に近いのかも…?

稽古の間、ごまめは逆立ち(三点倒立)の練習に夢中になったり、独自の楽しみ方をしている。



2015年3月13日金曜日

新しいノート

「おはなしノート」と呼んでいる、ごまめの1冊目のノートが満杯になったので、
2冊目を与えた。


表紙のワンちゃんも大きくなってる ^^

1冊目の、最後の方の絵日記はこんな感じ:




フシギな言葉づかいはあえて直していない。
残したくても時が来たら自然と消えてしまう幼児言葉みたいなものだから。

新旧の巻頭ストーリーは、どちらも「こみこちゃん」という架空の女の子の話。


左の最新版が全文カタカナなのは、表紙裏のかな表がカタカナ表だったという、
それだけの理由。

2015年3月11日水曜日

水のかたち、いろいろ

月一の読み聞かせ&遊びの会にて。


かわゆい新入りくんに吸い寄せられるごまめ。
こうして見ると、ずいぶんとまあ大きくなったもんだね…。

水がテーマの日で、いろんな活動をやった中、サインペンと水スプレーの模様描きが
大好評だった。




こういう、1歳の子も9歳の子も一緒に楽しめるネタは、理想的なんだけれど、
いつもいつも思いつくわけではないのだよね…。

2015年3月10日火曜日

ひとりで学べる教具

「全国モンテッソーリの日」と銘打ってのオープンデーが、こまめごまめの小学校であった。

公開授業 Open Uurtje()が放課後の親子行事としてあるのとは別に、こちらは
午前中の普通授業の学校全体参観日といったところ。
いつも通り「みんなバラバラ」、それぞれの課題に取り組む様子を見てきた。

ごまめは算数の教具で繰り上がりのある足し算をしていた。


…とはいえ、そこはモンテッソーリ。
小箱に入ったつぶつぶ棒をランダムでふたつ取り、
数えて書く→数えて書く→合わせて数える→答えを書く。その繰り返し。
数の基本を身体の感覚で知る課題だから、5歳でもひとりっきりでできるというわけ。


一方、8〜11歳の子がいるこまめのクラスでは、こんなスペリング課題を発見。



小箱の中の単語カード(ei / ij みたいに発音は同じだが綴りはちがうもの)を綴りで分け、
それらの単語をノートに写し、それぞれの組から10コ選んで短文を作る、というもの。


理科の調べもの課題はこんなの。


動物の生態に関する色々な質問札を「生息場所」「活動時間」「繁殖方法」などで分類し、
それぞれの質問の答えを、自分の調べたい動物の生態についての小冊子から抜き出して
ノートに写す。
質問の内容を分類するところから、というのが高学年っぽい。


教科書を使って皆いっせいに同じことをやるのでなく、こういうことをやる子の隣の席では
計算課題をやったり地図調べをやったり、ほんっとにバラバラ。
低学年のうちからこういうもんだと刷り込まれているから、多少気の散り易い子はいても、
ほとんどみんな黙々と取り組んでいる。



先生の周りでは、同じ年頃の子を10人ぐらい集めて口頭で算数の文章題の練習をしていた。
「ひとりに〇〇を△個ずつ分けると全部で何個になる?」「その式は?」みたいな会話で。
「じゃあ、この中の、女の子だけにアクセサリーを□個ずつプレゼントしたいんだけれど、
それは何個になるかな」「男の子には…」など、こちらも目の前の現実の「実感可能な素材」
に即した演習。
こういう基礎をたたきこんでから抽象の世界に移行していくやり方、自分はいいなと思う。


再びごまめのところに戻ると、お手洗い中だった。
…というか、洗面台を泡まみれにするというお仕事中だった。


流しいっぱいあふれんばかりのアワアワ。
これもある意味とってもモンテッソーリなお仕事なんですが…
良い子のみなさんはマネしないでね★ (すぐさま母が後始末しましたです)


廊下の片隅で、カプラという積み木でお仕事している男の子がいた。
カプラというと、ひとつがお菓子のウエハースぐらいの大きさの木の札なんだけれど、


以前の公開授業日にこんなもの↑を作ってとっても楽しかったものだから、机上や床の上で
積むもんだとばかり思い込んでいたのだった。

そしたら、その子達、こんなものを作っていて…



…もうね、目からウロコとはこのことですよ。すごい!!!
こういうのをクリエイティブっていうんだよなあ!と感心して、知らない子だったけど、
褒めちぎっておいた。

2015年3月7日土曜日

お習字

月に一度のお習字教室をとても楽しみにしているこまめとごまめ。




先生のアシスタントとして、道具の出し入れや作品の整理などを手伝っているのだが、
子ども達の真剣な意気込みと静謐な雰囲気にはいつも胸を打たれる。

自分が習っていたのは中学生の頃だった。
こんな幼い頃からよい先生に巡り会えて幸せな子ども達だなあと思う。
わざわざ出向いて真摯に丁寧に教えて下さる先生。本当にありがたいことだ。

道具の手入れついでに、母もひとつ。



朝晩ガクッと冷え込む日もあるけれど、着実に春めいてきた今日この頃。